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ユネスコスクール(操山中学校)

[2017年2月7日]

ID:38366

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地域とのつながりを大切にする操山中学校

岡山市立操山中学校は、岡山市中区にある全校生徒595名※の学校です。

平成26年(2014年)にユネスコスクールに認定されました。
操山学区は、東に操山、西に旭川、そして近くには日本三名園である後楽園をはじめとした百間川周辺の遺跡など、多くの自然と文化財に恵まれています。
そこで、地域の自然と歴史を住民たちでしっかりと理解し、次世代に残していこうと、「操山史蹟めぐり」(以下、史蹟めぐり)という活動が平成15年から始まり、毎年1回行われています。
学校の外観写真

※平成29年1月20日現在

学校データ

史蹟めぐりとは?

史蹟めぐりは、操山中学校が地域に呼びかけをし、中学生だけでなく、地域住民の方も参加する恒例行事です。

小さな子どもから大人まで幅広い世代が楽しめるように、コースが5つに分かれており、
  1. 三勲ほのぼのコース
  2. 宇野のんびりコース
  3. 体力自慢コース
  4. 宇野てくてくコース
  5. 三勲てくてくコース

から好きなコースを選ぶことができます。

今回は、操山を登る体力自慢コースを取材しました。

史蹟めぐり開始

300人を超える操山学区の生徒たちと地域住民の方が集まり、史蹟めぐりがスタートしました。

開会式の様子

開会式

準備運動を行う様子

皆で準備運動

体力自慢コースは10個の史蹟をめぐるコースです。

操山中学校の野球部員はボランティアスタッフとして案内をし、史蹟の歴史や当時の様子などを説明します。
今回は、江戸時代の名棟梁である尾形太郎左衛門が作った瓶井山普門院(みかいやまふもんいん)から始まり、岡山市の重要文化財に指定されている安住院多宝塔や、赤穂藩主、池田輝興の菩提寺である少林寺などをめぐりました。
瓶井山普門院の写真

瓶井山普門院

禅光寺安住院の写真

禅光寺安住院

参加した地域の方たちは、普段何気なく見ている史蹟の歴史的背景を知ることができ、ガイドを務める操山中学校の野球部員は、自分たちが調べ学んだことを参加者に紹介し、新しい知識を広めていくことができます。

お互いにとって良い経験になる点も史蹟めぐりの特徴です。
山を登る様子

操山を登ります

史蹟の説明を受ける様子

史蹟の説明に興味津々

また、史蹟めぐりの途中ではゴミ拾いも実施され、地域の歴史を知るだけではなく、地域の環境問題を考えるきっかけにもなっています。

参加した子どもたちは落ちているゴミが多い現状に驚き、ポイ捨てをやめようというポスターを描きたいと話し合っていました。
田舎うどんの写真

田舎うどん

うどんを食べる様子

うどんを楽しみに参加する方もいます

史蹟めぐりの後は、操山学区の婦人会と子ども会の方たちが作った田舎うどんを食べるのが恒例です。

一緒に歩いて、一緒にご飯を食べることで地域のつながりは、より一層強くなります。
また、同じ地域に住む者同士、顔を合わせながら、地元に残る歴史、文化への知識を深め、次世代へと受け継がれる恒例行事として続けていくことで、地元への愛着も育まれています。

日笠 浩四郎 教頭先生

日笠浩四郎教頭先生の写真

史蹟めぐりを通して、地域の魅力を再発見してもらえると嬉しいです。
三世代が楽しめるこの活動を続けていき、操山学区の皆さんが地域をより盛り上げてくれることを願っています。

ESDマン

地域の歴史も、環境問題も学ぶことができるんだね!