2017年10月21日に、以下のとおり「ESDフォーラム/ESD岡山アワード2017」を開催しました。
日時:2017年10月21日(土曜日)10:00~15:30
場所:岡山コンベンションセンター レセプションホール
主催:岡山ESD推進協議会、ESD岡山アワード運営委員会、岡山市
午前中に5つの岡山地域賞受賞候補事業について公開プレゼンテーションが行われ、審査において、受賞事業2件が決定しました。午後には、グローバル賞を受賞した2事業についての活動発表のほか、参加型パネルディスカッション、授賞式が開催されました。
アワード授賞式写真
審査員を代表して、岡山ESD推進協議会の阿部宏史会長より、以下のとおり講評がありました。
平成29年4月24日(月曜日)~6月30日(金曜日)の募集期間中、グローバル賞44件(海外28力国43件、国内1件)、岡山地域賞14件の応募があった。グローバル賞については、予備選考により11件が選考され、審査を経て2事業の授賞を決定した。
ESD岡山アワードは国内外のコミュニティにおける優良事例を顕彰することを目的としており、グローバル賞は、(1)ビジョン、(2)協働、(3)統合(環境、経済、社会)、(4)エンパワーメント(教育的アプローチ、成果)、(5)革新性、(6)発展性の6つの視点から総合的に評価している。特に、審査の視点として、以下の点を重視した。
以下の点が評価された。
・コミュニティ学習センター(CLC)を拠点として、持続可能なコミュニティづくりに文化面からアプローチしている点がユニークであり、他地域の参考になる。
・伝統芸能の保全を主なテーマとして地域のエンパワーメントに取り組んでおり、社会・文化・教育・経済の各側面が統合された明確なビジョンが示されている。
・2006年ジャワ島中部地震や2010年ムラピ山噴火などの被災地であり、ESDによる災害復興の事例として参考になる。
以下の点が評価された。
・RCE(ESDに関する地域拠点)における学校教育を通じた有機農業再生の取組であり、若者の地域農業への関心の向上や、農業従事者の不足の軽減などの成果をもたらしている。
・事業のビジョンが明確であり、若者の農業への関心を高めることにより、環境・経済・社会の3つの側面を統合したESD取組が行われている。
・学校での学びをコミュニティの持続可能な発展の中に組み入れている点が優れており、他地域の参考になる。
今回選ばれた2件の他にも、持続可能な人づくり・コミュニティづくりにつながる優れた取り組みが数多くあり、世界の各地域と様々な分野へのESDの広がりを実感することができた。持続可能な未来に向けて、引き続き世界の各地域で、ESDの取組が継続的に展開されることを期待する。
岡山地域賞は、グローバル賞の6つの基準から(6)革新性を除く5つの視点から評価を行った。審査委員会としては、岡山地域の優良事例が、地域でのESDの取組の良い参考となり、ESDの更なる普及につながっていくことを期待している。
NPO法人こくさいこどもフォーラム岡山は1996年に創立され、20年以上の長期間にわたり、子ども達の国際感覚養成に取り組んでいる。グローバル人材育成に関する4つの事業を通じて、若者のエンパワーメントに貢献している優れた事業である。ESDの視点を取り入れながら、子ども達の対話や議論を促進する仕組みを構築しており、現在では卒塾生が300人を超え、地域活動や国際支援の場で活躍する若者を輩出するなどの具体的成果を上げている点が素晴らしい。今後は、地域課題に関するケーススタディを通じて、子供たちが地域の問題を自分自身のこととして考え、解決に向けて取り組んでいく実践的な学習が展開されることを期待したい。
ダフェプロジェクトは、TERAKOYA学習塾、縁筆プロジェクト、縫製訓練による女性の経済的自立支援などの事業を通じて、ネパールの貧困家庭支援を行っており、岡山と開発途上国を結ぶ2国間支援の優れた取組である。教育と経済的支援を結びつけることにより、ネパールのコミュニティの中でお金が回る仕組みを築いていることや、岡山にいるネパール人留学生を縁筆プロジェクト講師として研修し、採用するといった運営上の工夫が行われていることを高く評価する。今後は、岡山地域での活動拡大や事業成果の可視化などに積極的に取り組んでいくことを期待する。
岡山地域賞は今回で3回目となり、岡山県内において様々な分野でESDを実践する優れた事例が蓄積されてきた。受賞事業を中心にして、ESDに取り組む団体や個人の活動分野を横串でつなぎ、協働を促進することで、ESDの更なる拡大と深化を図る「ESDアワード・コラボ」のような仕掛けが創設されることを期待する。
岡山県内を対象とするESD岡山アワード2017岡山地域賞の受賞候補事業5件(応募14件の中から予備選考を通過した事業)の中から、2017年10月21日(土曜日)に開催した「ESDフォーラム/ESD岡山アワード2017」における各事業の実施団体による公開プレゼンテーション、審査会を経て、以下のとおり受賞事業が決定しました。
<>内は団体名。
岡山地域賞 授賞候補事業(2件)(50音順)
ESD岡山アワード運営委員会、岡山市が主催して国内外の地域コミュニティにおけるESDの優良事例を顕彰する「ESD岡山アワード2017」について、岡山県内を対象とする岡山地域賞の応募14件の中から、予備選考を経て、以下のとおり授賞候補事業が決定しました。
授賞事業は、2017年10月21日(土曜日)に開催する「ESDフォーラム/ESD岡山アワード2017」における各授賞候補事業の実施団体による公開プレゼンテーションの後、審査会を経て決定いたします。
<>内は団体名。
岡山地域賞 授賞候補事業(5件)(50音順)
添付ファイル
「ESD岡山アワード2017」の国内外を対象とするグローバル賞について、予備選考を通過した授賞候補事業11件(応募総数:29か国より44件)の中から、審査会を経て、以下のとおり授賞事業2件が決定しました。
<>内は団体名。
グローバル賞 授賞事業(2件)
デウィ・フォルトゥナ・コミュニティ学習センター
RCEティルヴァナンタプラム
ESD岡山アワード運営委員会、岡山市が主催して国内外の地域コミュニティにおけるESDの優良事例を顕彰する「ESD岡山アワード2017」について、国内外を対象とするグローバル賞の応募44件(海外43件、国内1件)の中から、予備選考を経て、以下のとおり授賞候補事業11件が決定しました。
<>内は団体名。
グローバル賞 授賞候補事業(11件)(順不同)
国内外の地域コミュニティにおけるESD*の優良事例を顕彰することで、ESDの見える化や普及に貢献し、ESDの事業を実施する団体の活動の充実への一助とすることを目的とし、ESD岡山アワードを実施しています。
*ESD=Education for Sustainable Development(持続可能な開発のための教育)
本アワードは以下の2部門から構成されます。「ESD岡山アワード2017」の募集要項は以下をご覧ください。
所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]
電話: 086-803-1351 ファクス: 086-803-1777