暑熱順化トレーニングとは、まだ気温が高くない時期から暑い環境を体験し、体を暑さに慣らすトレーニングのことです!厚生労働省は、熱中症対策として適度な水分補給や健康管理を推奨する他、この暑熱順化トレーニングが効果的であるとしています!
岡山市消防局では、このトレーニングを夏季の災害現場における熱中症対策として昨年度から導入しており、4月下旬からトレーニングを始め、実戦と同じ装備で全身に負荷をかけて実施します。
今回は南消防署の職員が実際に行っている暑熱順化トレーニングの一例を紹介します!
まず、活動服を着ます。
その上に職員に貸与されている雨合羽を着ます。この時点ですでに暑いです。
さらに、その上に防火衣を着ます。そして空気呼吸器も装着するので、装備全ての重さは20kg程度になります。
どのような運動にも準備運動は必要不可欠です。訓練でけがをしてしまっては本末転倒。しっかり体をほぐします。
この日の暑熱順化トレーニングの内容は、火災現場活動の基本である、ホース延長訓練を実施しました!
訓練は40分間継続して実施し、汗を流します。
40分間の暑熱順化トレーニングを終え、訓練隊員は滝のように汗をかいていました!
訓練終了後に体重、体温を測定すると体重は訓練前に比べ、1.5kg程度減り、体温は39.0度まで上昇していました!
40分間の運動で1.5リットル程度の水分を失っているので、夏季の水分補給の重要性がわかります。
暑熱順化トレーニングは継続して行うことが必要ですので、本格的な夏季に向けての熱中症対策として今後も実施していきます。
また、このトレーニングは高度な負荷がかかるため、安全管理員を配置した上で細心の注意を払って訓練を行っています。南消防署では夏季の厳しい災害現場でも市民の皆様の安全を守れるように、日々訓練を実施しています。
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