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岡山市内の感染症発生動向


NEW【速報】定点把握疾患(週報告)令和7年第40週(9月29日から10月5日)


定点把握疾患(週報告)の総評 令和7年第40週(9月29日から10月5日)
急性呼吸器感染症における主要な疾患ごとの内訳(年齢別)当該週(前週) | 0~4歳 | 5~14歳 | 15歳以上 | 計 |
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ARI | 636(601) | 421(315) | 176(141)
| 1233(1057) |
COVID-19 | 7(14) | 23 (30) | 50(45) | 80(89) |
インフルエンザ | 2(2) | 0(0) | 2(2) | 4(3) |

急性呼吸器感染症(ARI)
令和7年4月7日から急性呼吸器感染症が感染症法の5類感染症に位置付けられ、定点サーベイランスの対象となりました。
- 第40週の報告数は1233件(定点あたり68.5)で、第39週の報告数1057件(定点あたり58.72)から増加しました。
- 第40週の全国平均は定点あたり58.86(前週54.7)、岡山県平均は定点あたり57.96(前週54.9)となっています。
急性呼吸器感染症(Acute Respiratory Infection:ARI)とは、急性の上気道炎(鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎、咽頭炎、喉頭炎)又は下気道炎(気管支炎、細気管支炎、肺炎)を指す病原体による症候群の総称です。インフルエンザ、新型コロナウイルス、RSウイルス、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナなどが含まれます。
岡山県における急性呼吸器感染症の発生状況および病原体検出状況については、下記のホームページをご参照ください。
岡山県の「急性呼吸器感染症(ARI)情報」はこちら別ウィンドウで開く

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
- 第40週の報告数は80件(定点あたり4.44)で、第39週の報告数89件(定点あたり4.94)から減少しました。
- 第40週の全国平均は定点あたり4.82(前週5.87)、岡山県平均は定点あたり6.48(前週7.68)となっています。
- 基幹定点医療機関からの新型コロナウイルス感染症の入院の報告は、第39週は6件(6.00)、第40週は3件(3.00)と減少しました。
- 令和5年5月8日以前の感染者の発生動向は下記ホームページをご参照ください。
「新型コロナウイルスの岡山市内における感染者の動向(令和5年5月8日以前)」

RSウイルス
- 第40週の報告は16件(定点あたり1.60)で、第39週の報告は17件(定点あたり1.70)から減少しました。3週連続で減少しました。
- 2024年の7月に定点あたり最大4.36、2023年は6~8月にかけて定点あたり最大5.36となる大きな流行があり、2022年の秋も定点あたり最大3.14となる流行がありました。今後の感染状況に注意が必要です。
- RSウイルスは接触感染、飛沫感染で感染が広がり、2歳までにほぼ全員が少なくとも1度は感染します。
- 乳幼児は気管支炎や肺炎など重症化することがあります。新生児は無呼吸発作など特に注意が必要です。
- 大人はかぜ症状でおさまることが多いですが、高齢者や基礎疾患のある人は気管支炎や肺炎を起こすなどの重症化リスクが高いため注意が必要です。

伝染性紅斑(リンゴ病)
- 第40週の報告数は36件(定点あたり3.60)で、第39週の報告数24件(定点あたり2.40)から増加しました。現在も警報レベルの感染状況が継続しています。
- 伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19による感染症です。微熱やかぜの症状などがみられ、その後両頬や手足に赤い発しん(紅斑)が現れます。また、妊婦が感染すると、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。
- 全国は昨年末以降、報告数が多い状況が続いています。

感染性胃腸炎
- 第40週の報告数は77件(定点あたり7.70)で、第39週の報告数47件(定点あたり4.70)から増加しました。
- 第20週では定点あたり20を超え2016年の冬季以来の増加となりました。25週に大きく減少しましたが、今後の動向に注意が必要です。

定点把握疾患(週報告)の発生動向 令和7年第40週(9月29日から10月5日)

週報グラフと患者数のダウンロード

定点把握疾患(月報告)

全数把握疾患(1類から5類全数把握疾患)

百日咳の流行がみられます!
- 2025年に入り増加しており第39週まで815件の届け出があります。(2024年は4件)
- 年代における大きな報告数の差はありません。
第40週(令和7年9月29日から10月5日)に届け出のあった全数把握疾患は以下の通りです。
- 4類:レジオネラ症 2件(40代男性1件、50代男性1件)
- 5類:梅毒 5件(10代女性2件、20代男性1件、30代男性1件、50代男性1件)
- 5類:百日咳 6件(10歳未満女性1件、10代女性1件、20代女性1件、40代女性1件、50代女性1件、60代男性1件)
第39週(令和7年9月22日から9月28日)に届け出のあった全数把握疾患は以下の通りです。
- 2類:結核 2件(60代男性1件、80代男性1件)
- 4類:レジオネラ症 1件(80代女性1件)
- 5類:侵襲性インフルエンザ菌感染症 1件(80代男性1件)
- 5類:梅毒 1件(20代男性1件)
- 5類:百日咳 18件(10歳未満男性1件、10歳未満女性2件、10代男性2件、20代女性1件、30代男性1件、30代女性2件、40代女性2件、50代女性3件、60代女性2件、70代男性1件、70代男性1件)
第38週(令和7年9月15日から9月21日)に届け出のあった全数把握疾患は以下の通りです。
- 4類:重症熱性血小板減少症候群(SFTS) 1件(90代男性1件)
- 5類:梅毒 3件(20代男性1件、20代女性2件)
- 5類:百日咳 21件(10歳未満男性3件、10歳未満女性1件、10代男性1件、10代女性2件、20代女性1件、30代男性1件、30代女性1件、40代男性1件、40代女性1件、50代男性2件、50代女性2件、60代男性2件、70代女性1件、80代男性1件、80代女性1件)
第37週(令和7年9月8日から9月14日)に届け出のあった全数把握疾患は以下の通りです。
- 2類:結核 1件(60代女性1件)
- 5類:侵襲性インフルエンザ菌感染症 1件(60代男性1件)
- 5類:侵襲性肺炎球菌感染症 1件(60代男性1件)
- 5類:梅毒 2件(20代女性1件、40代男性1件)
- 5類:百日咳 14件(10歳未満男性4件、10歳未満女性3件、10代女性1件、20代女性1件、30代女性1件、40代男性1件、40代女性1件、50代男性1件、70代男性1件)
第36週(令和7年9月1日から9月7日)に届け出のあった全数把握疾患は以下の通りです。
- 2類:結核 3件(20代女性1件、70代男性1件、80代男性1件)
- 3類:腸管出血性大腸菌感染症 1件(10歳未満女性1件)
- 4類:日本紅斑熱 1件(80代男性1件)
- 5類:カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症 1件(60代男性1件)
- 5類:侵襲性肺炎球菌感染症 1件(60代男性1件)
- 5類:梅毒 2件(30代男性1件、40代男性1件)
- 5類:百日咳 17件(10歳未満男性1件、10歳未満女性3件、10代男性4件、10代女性3件、20代男性2件、30代女性1件、40代男性1件、50代男性1件、80代女性1件)

(医療機関向け)各類疾患の届出基準と届出様式

届出を要する疾患
1類、2類、3類、4類疾患はいずれも、患者確定例、無症状病原体保有者ともに診断した医師は、直ちに届出ください。
5類全数疾患を診断した医師は、7日以内に最寄りの保健所にお届けください。ただし、麻しん、風しんについては診断後直ちに届け出てください。

届出に関するお知らせ

関連情報(感染症発生動向)