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岡山市内の感染症発生動向


NEW【速報】定点把握疾患(週報告)令和7年第46週(11月10日から11月16日)


定点把握疾患(週報告)の総評 令和7年第46週(11月10日から11月16日)
急性呼吸器感染症における主要な疾患ごとの内訳(年齢別)| 当該週(前週) | 0~4歳 | 5~14歳 | 15歳以上 | 計 |
|---|
| ARI | 715(630) | 805(601) | 392(249)
| 1912(1480) |
| COVID-19 | 3(3) | 0(2) | 26(15) | 29(20) |
| インフルエンザ | 108(55) | 367(139) | 122(56) | 597(250) |

インフルエンザ
- 第46週の報告は597件(定点あたり33.17)で、第45週の報告250件(定点あたり13.89)から大幅に増加しました。岡山県下でインフルエンザ注意報が発令中です。
- 第46週の全国平均は定点あたり37.73(前週21.82)、岡山県平均は定点あたり21(前週9.86)となっており、関東方面中心に定点あたり50を超えるなど、流行が急拡大傾向にあります。岡山市内においても学校の臨時休業の報告数は増加しており、今後の感染拡大も予測されますのでご注意ください。
- 基幹定点医療機関からのインフルエンザ感染症の入院の報告は、第44週は3件(3.00)、第45週は4件(4.00)と増加しました。

急性呼吸器感染症(ARI)
令和7年4月7日から急性呼吸器感染症が感染症法の5類感染症に位置付けられ、定点サーベイランスの対象となりました。
- 第46週の報告数は1912件(定点あたり106.22)で、第45週の報告数1480件(定点あたり82.22)から増加しました。
- 第46週の全国平均は定点あたり94.77(前週78.35)、岡山県平均は定点あたり87.94(前週65.58)となっています。
急性呼吸器感染症(Acute Respiratory Infection:ARI)とは、急性の上気道炎(鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎、咽頭炎、喉頭炎)又は下気道炎(気管支炎、細気管支炎、肺炎)を指す病原体による症候群の総称です。インフルエンザ、新型コロナウイルス、RSウイルス、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナなどが含まれます。
岡山県における急性呼吸器感染症の発生状況および病原体検出状況については、下記のホームページをご参照ください。
岡山県の「急性呼吸器感染症(ARI)情報」はこちら別ウィンドウで開く

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
- 第46週の報告数は29件(定点あたり1.61)で、第45週の報告数20件(定点あたり1.11)から増加しました。
- 第46週の全国平均は定点あたり1.91(前週1.95)、岡山県平均は定点あたり2.56(前週1.92)となっています。
- 基幹定点医療機関からの新型コロナウイルス感染症の入院の報告は、第45週は1件(1.00)、第46週は3件(3.00)と増加しました。
- 令和5年5月8日以前の感染者の発生動向は下記ホームページをご参照ください。
「新型コロナウイルスの岡山市内における感染者の動向(令和5年5月8日以前)」

伝染性紅斑(リンゴ病)
- 第46週の報告数は14件(定点あたり1.40)で、第45週の報告数16件(定点あたり1.60)から減少しました。現在も警報レベルの感染状況となっており、例年と比べ珍しく増加が続いています。
- 年代においては、就学前の2歳~6歳にかけて多くなっています。
- 伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19による感染症です。微熱やかぜの症状などがみられ、その後両頬や手足に赤い発しん(紅斑)が現れます。また、妊婦が感染すると、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。
- 全国は昨年末以降、報告数が多い状況が続いています。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
- 第46週の報告は20件(定点あたり2.00)で、第45週の報告数18件(定点あたり1.80)から増加しました。
- 4週連続で増加しています。
- 扁桃の炎症を伴う咽頭痛に、前頸部の有痛性リンパ節腫大をともなうことが多いです。
- 抗生物質による治療が推奨されています。

定点把握疾患(週報告)の発生動向 令和7年第46週(11月10日から11月16日)

週報グラフと患者数のダウンロード
週報第46週(令和7年11月10日から11月16日)

定点把握疾患(月報告)

全数把握疾患(1類から5類全数把握疾患)
第46週(令和7年11月10日から11月16日)に届け出のあった全数把握疾患は以下の通りです。
- 2類:結核 2件(50代男性1件、60代男性1件)
- 4類:レジオネラ症 1件(70代女性1件)
- 5類:後天性免疫不全症候群 1件(30代男性1件)
- 5類:播種性クリプトコックス症 1件(30代男性1件)
- 5類:梅毒 3件(10代男性1件、30代男性1件、60代男性1件)
- 5類:百日咳 13件(10歳未満男性1件、10歳未満女性3件、10代女性1件、20代男性1件、30代男性2件、30代女性1件、40代男性2件、40代女性1件、60代男性1件)
第45週(令和7年11月3日から11月9日)に届け出のあった全数把握疾患は以下の通りです。
- 2類:結核 2件(20代男性2件)
- 3類:腸管出血性大腸菌感染症 1件(30代女性1件)
- 4類:重症熱性血小板減少症候群(SFTS) 1件(80代女性1件)
- 5類:梅毒 4件(20代男性1件、50代男性2件、60代男性1件)
- 5類:百日咳 10件(10歳未満男性1件、10代女性2件、20代女性3件、30代女性1件、40代女性2件、70代男性1件)
第44週(令和7年10月27日から11月2日)に届け出のあった全数把握疾患は以下の通りです。
- 2類:結核 3件(40代男性1件、70代男性1件、80代女性1件)
- 3類:腸管出血性大腸菌感染症 1件(20代女性1件)
- 4類:日本紅斑熱 1件(60代男性1件)
- 4類:レジオネラ症 1件(60代男性1件)
- 4類:レプトスピラ症 1件(30代男性1件)
- 5類:劇症型溶血性レンサ球菌 1件(90代男性1件)
- 5類:百日咳 6件(10代女性1件、20代男性1件、20代女性1件、30代男性1件、40代女性1件、60代女性1件)
第43週(令和7年10月20日から10月26日)に届け出のあった全数把握疾患は以下の通りです。
- 3類:腸管出血性大腸菌感染症 1件(50代女性1件)
- 5類:梅毒 4件(30代男性1件、30代女性1件、50代男性2件)
- 5類:百日咳 9件(10歳未満男性2件、10歳未満女性1件、10代女性1件、40代男性2件、50代女性1件、60代男性1件、60代女性1件)

(医療機関向け)各類疾患の届出基準と届出様式

届出を要する疾患
1類、2類、3類、4類疾患はいずれも、患者確定例、無症状病原体保有者ともに診断した医師は、直ちに届出ください。
5類全数疾患を診断した医師は、7日以内に最寄りの保健所にお届けください。ただし、麻しん、風しんについては診断後直ちに届け出てください。

届出に関するお知らせ

関連情報(感染症発生動向)