概況
本市では、市民の環境衛生の向上及び都市の健全な発展に寄与し、あわせて公共用水域の水質保全に資するため、下水道事業を推進しています。
これらの目的を達成するため、平成24年度においても各種事業を鋭意推進しました。まず、汚水対策としては、早急に未普及地域の解消を図るために人口集中地区など整備効率の高い区域を重点的に整備するとともに、整備された下水道施設の有効活用などのために下水道への接続促進の取組みを進めました。その結果、前年度と比較して、下水道処理人口普及率は0.8ポイント増加して63.7%となり、処理区域内人口のうち下水道に接続していただいている人の割合、接続率も1.2ポイント増加して85.3%となっています。
次に、浸水被害を軽減するための雨水対策として、市街化の進展が著しい北長瀬地区において整備を進めてきました北長瀬ポンプ場が完成するなどしました。
以上のように、平成24年度も着実に下水道事業の推進を図ってきたところです。
今後もさらに、市民がより一層安心して快適に暮らすため、これまで下水道が担ってきた生活環境の改善や公共用水域の水質保全、市街地における浸水対策などの基本的な使命を継承しつつ、下水道施設の長寿命化や地震対策を進めるとともに、適切な維持管理に努めることにより、引き続き本市の発展に貢献します。
以下のグラフは下水道事業の決算状況を性質別に示したものです。
二つの円グラフは、管理運営に係る取引(損益取引)を示す収益的収支と建設改良費等に係る取引(資本取引)を示す資本的収支について、それぞれ収入と支出の決算状況を表しています。
平成24年度岡山市下水道事業決算報告書
収益的収支決算状況
収益的収入一覧表収益的収入 | 単位:千円(税込) |
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第1款 下水道事業収益 | 17,486,748 |
第1項 営業費用 | 11,820,031 |
第2項 営業外収益 | 5,655,047 |
第3項 特別利益 | 11,670 |
収益的支出一覧表収益的支出 | 単位:千円(税込) |
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第1款 下水道事業費用 | 17,387,342 |
第1項 営業費用 | 11,710,322 |
第2項 営業外費用 | 5,658,044 |
第3項 特別損失 | 18,975 |
資本的収支決算状況
資本的収入一覧表資本的収入 | 単位:千円(税込) |
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第1款 資本的収入 | 16,374,482 |
第1項 企業債 | 10,268,700 |
第2項 他会計出資金 | 1,314,499 |
第3項 他会計負担金 | 1,975,708 |
第4項 国庫(県)補助金 | 2,389,152 |
第5項 負担金等 | 419,346 |
第6項 その他資本的収入 | 7,078 |
資本的支出一覧表資本的支出 | 単位:千円(税込) |
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第1款 資本的支出 | 23,137,068 |
第1項 建設改良費 | 8,315,388 |
第2項 企業債償還金 | 14,366,731 |
第3項 投資 | 454,950 |
資本的収入額(翌年度へ繰り越される支出の財源に充当する額 93,479千円を除く)が資本的支出額に不足する額 6,856,065千円は損益勘定留保資金などで補てんしました。
備考
(注)上記の内容は実績額を千円未満で四捨五入している都合上、”款”と”項”の合計などが一致しない場合があります。
平成24年度 損益計算書(平成24年4月1日から平成25年3月31日まで)
営業損益
営業収益 項目 | 単位:円(税抜) |
下水道使用料 | 9,533,738,858 |
他会計負担金 | 1,776,627,639 |
その他営業収益 | 32,080,576 |
営業収益計 | 11,342,447,073 |
営業費用 項目 | 単位:円(税抜) |
管きょ費 | 257,921,742 |
ポンプ場費 | 507,111,843 |
処理場費 | 646,421,438 |
水洗便所普及事業費 | 60,527,800 |
農業集落排水事業費 | 180,995,248 |
業務費 | 419,353,834 |
総係費 | 6,942,947 |
給与費 | 582,641,998 |
減価償却費 | 6,580,797,489 |
資産減耗費 | 24,958,809 |
流域下水道維持管理費負担金 | 2,227,011,139 |
その他営業費用 | 3,809,520 |
営業費用計 | 11,498,493,807 |
営業利益項目 | 単位:円(税抜) |
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営業収益計 | 11,342,447,073 |
営業費用計 | 11,498,493,807 |
営業利益 | △156,046,734 |
営業外損益
営業外収益 項目 | 単位:円(税抜) |
受取利息及び配当金 | 1,004,099 |
国庫(県)補助金 | 150,000 |
他会計負担金 | 4,158,265,997 |
他会計補助金 | 1,466,081,174 |
その他営業外収益 | 28,574,337 |
営業外収益計 | 5,654,075,607 |
営業外費用 項目 | 単位:円(税抜) |
支払利息及び企業債取扱諸費 | 5,463,492,794 |
その他営業外費用 | 26,793,903 |
営業外費用計 | 5,490,286,697 |
経常利益項目 | 単位:円(税抜) |
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営業利益 | △156,046,734 |
営業外収益計 | 5,654,075,607 |
営業外費用計 | 5,490,286,697 |
経常利益 | 7,742,176 |
特別損益
特別利益 項目 | 単位:円(税抜) |
過年度損益修正益 | 11,114,525 |
特別利益計 | 11,114,525 |
特別損失 項目 | 単位:円(税抜) |
過年度損益修正損 | 17,400,238 |
その他特別損失 | 1,456,463 |
特別損失計 | 18,856,701 |
当年度純利益
純利益項目 | 単位:円(税抜) |
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経常利益 | 7,742,176 |
特別利益計 | 11,114,525 |
特別損失計 | 18,856,701 |
当年度純利益 | 0 |
用語説明
- 管きょ費
管きょ施設の維持管理に要した経費 - ポンプ場費
汚水及び雨水ポンプ場施設の維持管理に要した経費 - 処理場費
浄化センターの維持管理に要した経費 - 水洗便所普及事業費
水洗便所の普及促進等に要した経費 - 農業集落排水事業費
農業集落排水処理施設の維持管理に要した経費 - 業務費
下水道使用料の賦課徴収事務等に要した経費 - 総係費
その他の事務経費 - 給与費
損益勘定職員の給与、手当、法定福利費等 - 減価償却費
固定資産の価値の減少を耐用年数により費用化した経費 - 資産減耗費
固定資産の除却等に伴う経費 - 流域下水道維持管理費負担金
岡山県が行う児島湖流域下水道事業の維持管理に要した経費に対する負担金
平成24年度 貸借対照表(平成25年3月31日現在)
資産 資産名 | 単位:円 |
固定資産 | 387,437,035,377 |
有形固定資産 | 379,156,696,293 |
無形固定資産 | 7,027,412,584 |
投資 | 1,252,926,500 |
流動資産 | 4,369,650,683 |
現金預金 | 2,464,067,855 |
未収金 | 1,905,582,828 |
資産計 | 391,806,686,060 |
負債及び資本 負債及び資本名 | 単位:円 |
固定負債 | 34,397,976,768 |
企業債 | 34,397,976,768 |
流動負債 | 4,039,697,981 |
未払金 | 4,005,354,510 |
未払費用 | 4,416,448 |
預り金 | 29,927,023 |
資本金 | 212,306,008,281 |
自己資本金 | 5,727,780,285 |
借入資本金 | 206,578,227,996 |
剰余金 | 141,063,003,030 |
資本剰余金 | 141,063,003,030 |
負債及び資本計 | 391,806,686,060 |
用語説明
- 未払費用
契約に基づき継続的に役務の提供を受ける場合に、既に提供された役務に対してまだ支払っていない債務 - 借入資本金
建設または改良等の目的のため発行した企業債 - 預り金
短期間で返済すべき一時的に預かっている金銭等の債務
平成24年度 業務量
公共下水道事業事項 | 平成24年度 | 平成23年度 | 比較(増減) | 対前年度比 |
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処理区域面積 | 7,255.0ha | 7,153.0ha | 102.0ha | 101.4% |
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行政区域内人口 | 701,923人 | 691,955人 | 9,968人 | 101.4% |
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処理区域内人口 | 447,215人 | 435,558人 | 11,657人 | 102.7% |
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処理人口普及率 | 63.7% | 62.9% | 0.8ポイント | - |
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水洗便所設置済人口 | 381,321人 | 366,261人 | 15,060人 | 104.1% |
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水洗化率 | 85.3% | 84.1% | 1.2ポイント | - |
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処理区域内戸数 | 137,268戸 | 133,206戸 | 4,062戸 | 103.0% |
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年間汚水処理水量 | 59,718,148立方メートル | 58,846,148立方メートル | 872,000立方メートル | 101.5% |
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年間有収水量 | 49,559,565立方メートル | 48,955,385立方メートル | 604,180立方メートル | 101.2% |
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(注)公共下水道事業は、特定環境保全公共下水道事業を含みます。
農業集落排水事業事項 | 平成24年度 | 平成23年度 | 比較(増減) | 対前年度比 |
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処理区域面積 | 227.9ha | 227.9ha | 0.0ha | 100.0% |
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行政区域内人口 | 701,923人 | 691,955人 | 9,968人 | 101.4% |
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処理区域内人口 | 8,309人 | 8,415人 | △106人 | 98.7% |
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処理人口普及率 | 1.2% | 1.2% | 0.0ポイント | - |
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水洗便所設置済人口 | 7,689人 | 7,751人 | △62人 | 99.2% |
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水洗化率 | 92.5% | 92.1% | 0.4ポイント | - |
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処理区域内戸数 | 3,039戸 | 3,000戸 | 39戸 | 101.3% |
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年間汚水処理水量 | 756,317立方メートル | 788,525立方メートル | △32,208立方メートル | 95.9% |
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年間有収水量 | 731,852立方メートル | 743,570立方メートル | △11,718立方メートル | 98.4% |
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用語説明
- 処理区域面積
下水道が整備されている区域の面積を示します。 - 行政区域内人口
市の人口を示します。 - 処理区域内人口
下水道が整備されている区域の人口を示します。 - 処理人口普及率
市の人口のうち下水道が利用可能な区域の人口の割合で、市全体の人口のうちどれくらいの人が下水道を利用することができるかを示します。 - 水洗化率
下水道を利用することができる人口のうち、下水道への接続工事を行って実際に下水道を利用している人口の割合で、整備された下水道の利用状況を示します。 - 処理区域内戸数
下水道が整備されている区域内の戸数を示します。 - 年間有収水量
下水道使用料の徴収対象となった水量を示します。
(注)用語説明中”人口”とは住民基本台帳人口を示します。