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レスキュー隊からのお願い!(第2回)

[2019年10月21日]

ID:3449

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水難事故について考える

タイトル画像

今回は前回に引き続き水辺の事故についてお話したいと思います。
前回の記事では水難事故に巻き込まれた場合に命を守るため、ライフジャケット(救命胴衣)等の浮くための備えをしてくださいとお願いしました。
今回は救助方法やその危険をメインにお話します。

溺れた人をどうやって助けよう…

前回の記事でお願いした救命胴衣を装着している場合は、水に落ちても浮いていられるため溺れることはなく、落ち着いて対応することができると思いますが、浮力のない状態で溺れてしまった人は間違いなくパニック状態に陥ります。

一言にパニック状態と言えどもその様態はさまざまです。
一例をあげると…

  • うまく泳げない
  • 叫ぶ
  • 足の届かないところでも立とうとしたり、必死に足の着くところに向かおうとする
  • 呆然とする
  • 脱力して意識がもうろうとする
  • 何かにしがみ付こうとする

以上のように、パニックの表れ方によっては一見落ち着いているかのように見える状態もありますが、溺れた人は決して通常の精神状態ではないことを忘れてはいけません。
そのため、溺れた人を泳いで助けに行くことは非常に危険を伴う行為です。
溺れた子供を助けに向かった親も一緒に死亡するケースをニュースなどで耳にしたことはありませんか?

もちろん溺者を泳いで助ける方法はあります!
しかし、相応のトレニーングを積んだ人でさえ難しいことなので、助けようと慌てて飛び込む前に、一度落ち着いてもっと安全に助ける方法は無いか考えてみましょう。

浮くこと=呼吸管理

救命胴衣がなぜ大事か、水面に浮いていられることがなぜ大事か、呼吸が出来る状態を保てるからです。まず第一に浮かせることを考えましょう!

1.「差し伸べる」

棒状の物、ロープ類、木の枝、何でも良いですので陸上から差し伸べて溺者に捕まらせることが可能なものは近くにありませんか?
捕まらせることに成功したらきっともう大丈夫です。
この時注意することは捕まった溺者に強い力で引っ張られ、助けようとする人が引き落とされることです。低い姿勢で重心を落とし、引っ張られても踏みとどまれるようにしましょう。

差し伸べる物が無い!届かない!

2.「投げる」

浮力のある物で、溺者に投げ渡して捕まらせることが出来る物は近くにありませんか?

  • 浮輪
  • ビーチボール
  • ペットボトル
  • 発砲スチロール
  • クーラーボックス

軽すぎる物や、逆に重すぎる物は投げても飛距離は出ないと思いますが、差し伸べる物が無い場合は、水面にこれらを投げ入れて「捕まれ!!」と大きな声で促すことも出来ます。

このように泳いで助けに行く前に出来ることはありますので、非常事態ですが、慌てず落ち着いて対応してください。

夏は楽しく安全に!!

水辺の危険を知ってもらった上で、安全で楽しい夏のレジャーをお楽しみください!!
さぁ、夏休みだ!!

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