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平成18年9月提案理由

[2010年1月20日]

ID:15176

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平成18年9月定例市議会に提出した議案に対する市長提案理由説明要旨

平成18年度の補正予算案並びに関係諸議案のご審議をお願いするに当たり,市政の課題に関する所信を申し上げ,市民並びに市議会の皆様方にご理解とご協力を賜りたいと存じます。

都市ビジョンの策定

まず,本市のすばらしい自然,歴史,文化をはじめ様々な特色が活かされ,岡山市が他市とは異なる「岡山らしさ」にあふれた,質的にナンバーワンの都市,オンリーワンの都市を,市民の皆様と共につくり上げていくために,都市ビジョン策定に取り組んでいます。
本年2月に設置した「岡山みらい会議」では,分野別の議論を終え,提言の草案作成を進めています。時代認識と岡山の長所や魅力の再発見から目指すべき姿を描く提言を,本年10月末をめどにいただく予定で,それを基に,市民の皆様と共有できる本市の将来都市像とその実現に向けた政策の方向性をお示しする都市ビジョンを,今年度内に策定します。
なお,市民の皆様と一緒に地域のすぐれた資源や目指すべき都市像について考えるため,来る9月23日から8カ所で「市民みらい懇談会」を開催します。

一方,この都市ビジョンで描く大きな夢を実現していくためには,効果的・効率的な市政運営が必要です。行財政改革を進め,市の発展に必要な分野に資源を活用しながら市民の皆様と共にまちづくりを進めていきたいと思います。

行財政改革の推進

本市の将来の発展の基盤をよりしっかりしたものにすることを目指して,去る8月7日,大学,経済関係の方々を委員とする検討委員会を設置し,「新行財政改革大綱(長期計画編)」の策定に着手しました。今後おおむね10年先を視野に入れた本市の経営改革の戦略となるもので,来年1月には素案をまとめ,今年度内をめどに市としての大綱を作ります。
また,この検討委員会には,現在実行している短期計画編の実施状況のチェックと見直しにも参加していただき,改革を着実に実行していきます。

次に,最小のコストで市民ニーズの変化に対応した行政サービスを提供していくために,すべての行政サービスの棚卸に取り組んでいます。去る8月26日から「市民事業仕分け」をスタートし,第一回目は,下水道整備のあり方,デジタルミュージアム,学校給食サービスなど6テーマを対象に,税金投入の優先度や望ましい実施主体の観点から評価を行っていただきました。10月までに合計20件程度の事業を対象に3回開催しますが,この「市民事業仕分け」に並行して,他の事業も庁内組織での事業仕分けを実施し,その成果を今後の市政へと反映させていきます。

合併・政令市の推進

次に,建部町,瀬戸町との合併につきましては,9月定例県議会で関係議案が審議されることとなっております。今後とも,県のご支援をいただきながら,来年1月22日の合併に向けて,着実に準備を行っていきます。
また,このたびの合併で誕生する新生岡山市の政令指定都市移行を目指して,県としっかり連携しながら,市民の皆様と一体となった取組を強力に進めていきます。

次に,政令指定都市移行を視野に入れ,目標とする都市像に向けて政策を実現していくために,職員の一層の能力向上が必要です。
このため,本市では,「自治体経営法」の研修などを通じて,職員の能力向上と意識変革,行動改革を促すほか,意欲・能力を引き出すための提案制度を創設しています。さらに,先月,職員倫理規程を設け,市民の皆様からの疑惑や不信を招くような行為を示して禁止するとともに,不正な働きかけを受けた場合の対処方針などを定めて,公務に対する市民の皆様の信頼を確保することとしました。

安全・安心のまちづくり

次に,政令指定都市移行も視野に,住みよさを実感でき,発展していくまちづくりを進めていくには地域の力が不可欠です。このため,「安全・安心ネットワーク」の構築を進め,地域の方々の自主的な活動で地域の課題解決に当たることを目指しています。
今年度から,小学校区の多数の地域団体が参加するネットワークづくりを支援しており,現在,30の地域で,各地域の実情に合わせて,防犯活動を中心に様々な活動が広がっています。また,学校を中心とする子どもの安全を守る体制づくりには63小学校と6中学校が取り掛かっています。
今年度内にはさらに20程度の地域でネットワークの構築が進む見込みであり,本議会に関連の補正予算をお諮りしています。
今後も地域との懇談を重ねながら,ネットワークの拡大による地域の総合力の向上を目指していきます。

未来を担う子どもたちの育成

続いて,教育について申し上げます。
全国で児童,生徒が当事者となる事件が発生している中,先日,市内の小学校でも傷害事件が発生しました。岡山市として誠に残念です。現在,県・市教育委員会をはじめ,関係機関,PTAの方々を中心に対応がとられており,市としてもこれらをサポートするとともに,今後の子どもたちの健全育成に努めていきます。
本市の子どもたちが豊かな人間性と道徳心や倫理観を身につけることを目指した「心豊かな岡山っ子育成プロジェクト」の検討会議では,学校,地域,家庭の立場から見た子どもの現状について議論が進み,今後の事業を考える上で,基本的生活習慣の確立,体験活動の充実,市民への啓発や市民運動の推進,を3本の柱とし,10月をめどに具体的な事業内容を協議することとされています。この提案を受けて,市と教育委員会が連携して新年度の実施に向けて方策を検討し,その中でも,緊急性の高いものや着手可能なものは今年度内にも実施に移したいと考えています。

国際交流の進展

次に,国際交流の進展についてです。
今年度前半では,市民訪問団の相互訪問や未来を担う子どもたちの交流など,各国の都市との交流が進んでいます。
この夏は,国際友好交流都市を中心とする5都市から中高生が本市を訪問し,本市からも3都市に中学生を派遣しました。また,桃太郎まつりには,昨年に続いて富川市,新竹市から親善訪問団をお迎えし,それぞれ伝統舞踊の披露や特産品の宣伝活動などで市民交流を深めました。
4月に交流を再開した洛陽市からは,7月に友好訪日団と経済視察団が来岡され,企業視察や経済団体との懇談会を行い,中国内陸部経済セミナーに参加されました。こうした交流の中から,今後のより活発な経済交流を進めるために,本市からも経済訪問団を派遣する運びとなりました。来る10月に洛陽市を中心とした河南省の現地事情を視察するとともに,江西省へ派遣される県の訪問団と合同で上海市を視察します。
文化,経済をはじめ幅広い分野で各都市との交流を深めていきたいと考えており,これからの予定としては,10月18日から新竹市へ市民親善訪問団を派遣することとして,参加者を募集しているところです。

乳幼児医療費助成制度の拡大

次に,先の2月定例市議会でお認めいただきました「乳幼児医療費助成制度」の拡大について,いよいよ来る10月から開始します。所得制限や自己負担金を設けず,対象者の範囲を小学校就学前の子どもまで拡大するもので,少子化の進行の中で,安心して産み,育てることのできる社会の実現に向けた取組の一環として実行します。

続いて,福祉,医療制度改革への対応です。

障害者自立支援法への対応

まず,「障害者自立支援法」の施行により,来る10月からすべての障害者福祉制度が一元化されるとともに,その提供主体が市町村に一元化されます。
本市では,本年4月に「障害者自立支援審査会」を設置して障害程度区分の認定を進め,福祉サービスの利用に必要な支給決定作業を行ってきました。また,サービスの内容では,市町村が主体的に取り組む事業が創設されたことから,障害者の方々の総合的な相談支援を行う「地域活動支援センター(1)型」を5か所に設置するほか,ご家族の就労支援や一時的な休息の確保を目的とする「日中一時支援事業」などを開始します。
本議会に関連の議案をお諮りしておりますが,今後も障害者の方々が安心して暮らせる社会の実現を目指して,積極的に取り組んでいきます。

医療制度改革への対応

次に,本年6月の法改正に伴い,平成20年度に75歳以上の後期高齢者の方々を対象に,独立した医療制度が創設されることとなりました。新制度は,県単位の広域連合を組織して運営することになっており,先月17日に県内の全29市町村長で広域連合設立準備委員会を発足させました。今後,この準備委員会では,広域連合の規約案づくりなどを進めますが,本市からはこの準備委員会の事務局に事務局長を派遣しており,他自治体と協力しながら,業務開始に向けて必要な役割を果たしていきます。

鉄道駅の利便性向上

次に,岡山駅の整備についてです。
平成16年3月から工事を進めてきた岡山駅東西連絡通路とJR西日本の橋上駅舎が10月15日にオープンし,駅東西の一体化が格段に進みます。人の流れを見ますと,東西連絡地下通路の通行量が2年前に比べ約3割増加しており,また,市民要望や市議会での議論の高まりも踏まえて,さらに利便性を高めるため,駅西口の横断デッキのリットシティ側にエレベーターを設置することとします。駅東口に設置するエレベーターについても,より連続性の高いバリアフリー経路を確保するため,当初計画の2階と1階に加えて地下1階まで接続させることとし,関連の議案をお諮りしています。
これらのエレベーターのうち,西口は今年度内に,東口は平成20年度に使用可能となる見込みであり,一連の岡山駅の交通結節点改善事業が完成する平成21年度末に向けて,西口広場の整備等に取り組み,来るべき政令指定都市岡山の玄関にふさわしい機能と魅力の向上に努めていきます。

次に,庭瀬駅,高島駅には多数の乗降客があり,駅両側に市街地が広がっているにもかかわらず,北口改札しかありませんでした。このたび,地元の方々の要望にも応え,利用者の方々の利便性を高めるため,来年度のJR西日本の自動改札化に合わせて南口改札設置を検討することとし,関連の予算をお諮りしています。

平成18年度補正予算案の概要

それでは,甲第185号議案から甲第188号議案までの補正予算案の概要について申し上げます。

補正額は,一般会計で6億3,800万円余,特別会計で4億8,300万円余,事業会計で1億9,000万円余,総額で13億1,300万円余となっています。補正に要する一般財源2億6,400万円余は,平成17年度決算剰余金で対応します。

主な内容としては,消防車両整備事業,学校園舎の耐震化優先度調査などを,国庫補助等の決定を受けて行うとともに,梅雨前線豪雨により被害を受けた生活道路や農林業施設の災害復旧のための事業費を計上します。

また,建部町,瀬戸町との合併に伴い,平成19年4月に開設予定の消防局西大寺消防署瀬戸出張所(仮称)の準備を行うほか,平成21年春に開催する全国都市緑化おかやまフェアにおいて,テーマ館として使用するため,カネボウ跡地の公園に建設する体験学習施設の実施設計などを行います。

補正予算案以外の議案の説明

続いて,予算案以外の議案について,その主なものを申し上げます。

まず,甲第189号議案は,宅地造成に関する工事の変更許可の申請に係る審査手数料の額を定めるなどのため,岡山市開発行為許可事務,宅地造成工事許可事務等手数料条例の一部を改正するものです。

甲第191号議案は,健康保険法等の一部を改正する法律等の施行に伴い,一定以上の所得を有する70歳以上の方について,療養の給付に係る一部負担金の割合を改めるとともに,出産育児一時金の額を改めるなどのため,岡山市国民健康保険条例の一部を改正するものです。

甲第194号議案は,灘崎町総合公園用地として,必要な土地を買い入れるものです。

甲第195号議案は,市発注の工事請負契約に関し,適正な価格を超える金額で契約を締結し,支払を受けた当該工事請負契約の相手方が,その業を廃止し,資力がなく損害賠償金の回収が見込めないことから,やむなく損害賠償金の支払請求権を放棄するものです。

甲第196号議案及び甲第197号議案は,市発注の工事請負契約に関し,市職員に圧力を加えるなどして工事形態を分割することにより適正な価格を超える金額で契約を締結し,支払を受けた当該工事請負契約の相手方及び共同不法行為者に対し,損害賠償金の支払に関する訴えを提起するものです。

次に,承第9号は,平成12年12月19日付けの事業停止処分により相手方に損害が生じたとした国家賠償請求事件についての岡山地方裁判所判決に対し控訴するため,地方自治法第179条第1項の規定により,平成18年6月27日に専決処分したものです。

以上で提案理由の説明を終わります。
よろしくご審議の上,ご議決を賜りますようお願いいたします。

報告に対する市長提案理由説明要旨

ただいまご上程になりました報告についてご説明いたします。

まず,報第52号は,車両破損事故について,相手方と和解し,賠償額を決定したものです。

報第53号は,市の使用に係るリース車両が事故により全損したことに伴い,リース車両が返還不能となったことによる債務不履行について,報第54号から報第56号までは,市有自動車の事故について,いずれも相手方と和解し,賠償額を決定したものです。

報第57号は,下水道施設の管理瑕疵による事故について,報第58号から報第63号までは,市道の管理瑕疵による事故について,いずれも相手方と和解し,賠償額を決定したものです。

報第64号は,市営住宅退去明渡し等について,訴訟手続により債務の履行を請求することを決定したものです。

報第65号から報第80号までは,いずれも市営住宅の家賃の滞納等について,相手方と民事訴訟法第275条の規定による和解をすることを決定したものです。

報第81号から報第84号までは,いずれも市営住宅明渡等請求事件について,相手方と訴訟上の和解をすることを決定したものです。

なにとぞよろしくお願いいたします。

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