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ESD岡山アワード2015

[2016年1月25日]

ID:40883

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ESD岡山アワードって?

ESD岡山アワード贈呈式・記念行事の集合写真

ESD岡山アワードは、国内外で取り組まれているESD活動の中から、優れた取り組みを顕彰することで、「ESDの普及・発展に貢献する」ことを目指す制度で、「岡山ESDプロジェクト2015-2019」の一環として、2015年に創設されました。


どんな賞があるの?

2015年度のESD岡山アワードでは、海外・国内を対象とした「グローバル賞」と岡山県内を対象とした「岡山地域賞」の2部門で募集され、審査を経て受賞団体が選ばれました。


どんな団体が受賞したの?

グローバル賞

世界各地から50件(海外27か国29件、国内21件)の応募があり、グローバル賞に2件が選ばれました。

  

事業名
カンボジア農村地域におけるコミュニティ図書館(CLC)事業

  

団体名
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会

カンボジアに建設されたコミュニティ図書館の写真

カンボジアに建設されたコミュニティ図書館

本にふれることで、文字や知識を自然に習得している写真

本にふれることで、文字や知識を自然に習得しています

30年以上にわたり、アジアの6地域で教育支援などに取り組んでいる「公益社団法人シャンティ国際ボランティア会」(以下、シャンティ)。
過去の戦乱で教師や有識者が大量虐殺されたカンボジアでは、現在でも農村地域における識字率が低く、住民の生活に様々な困難を生みだす要因の一つとなっています。そこでシャンティは、子どもから大人まで幅広い世代の住民が集まり、学ぶ場として「コミュニティ図書館(CLC)」を設立。読み書きだけでなく、住民のニーズに合わせて、農業や保健・衛生の研修、スポーツ、文化活動など、生活向上につなげる学びの場を提供しています。さらには、運営に住民が参画できる場を広げることで、CLCに対する愛着やモチベーションを育み、住民自身の手によってCLCを運営していく環境づくり・人材育成に取り組んでます。
今後もシャンティの取り組みが、アジアの国々に多く設置されているCLCの運営モデルとなることが期待されています。

上記の動画のサムネイル画像、または以下のリンクから岡山市公式YouTubeチャンネルに移動し動画を視聴することができます。


事業名
気候変動がもたらす悪影響に対処するための森林と生物多様性の保全、教育、社会、経済、環境からの持続可能な開発に向けた取組

  

団体名
Dhaka Ahsania Mission(DAM)


Federation Meeting(町内の集まり)

Federation Meeting

農園を経営している写真

農園を経営することで働く場を生み出しています

気候変動により、年間を通じて洪水や干ばつなどの災害が多発するバングラデシュ。
「Dhaka Ahsania Mission」(以下、DAM)では、バングラデシュにおける2つの地域を中心に、気候変動から生まれる様々な課題を解決するための「総合的な取り組み」を展開しています。その取り組みは、環境保全、生物多様性の保全、環境教育、防災教育、生活支援、職業訓練など多岐にわたり、地域住民から各分野の専門家まで様々な立場の人が参加しています。さらに、地域における生活水準の向上にもつなげることで、取り組みを継続させるしくみを地域全体でつくっています。

上記の動画のサムネイル画像、または以下のリンクから岡山市公式YouTubeチャンネルに移動し動画を視聴することができます。

「岡山地域賞」

岡山県内の学校や公民館などから30件の応募があり、岡山地域賞に2件が選ばれました。

  

事業名
岡山市京山地区ESDプロジェクト

  

団体名
岡山市京山地区ESD推進協議会

環境てんけんをしている写真

環境てんけん

劇団公民館

ESD・環境をテーマにした自作のミュージカル

ESDを地域全体で推進・実践している「岡山市京山地区ESD推進協議会」。
2003年から岡山市立京山公民館を拠点に学校と地域が連携して活動しており、2006年には学校、公民館、町内会、市民団体、企業などから成る協議会を立ち上げました。京山地区の住民が、「どんな地域をつくっていきたいか」について考え、「環境てんけん」や「地域の絆プロジェクト」などの活動を通して、課題解決や地域づくりに取り組んでいます。
また、教材の作成・配布を通じてESDの視点を取り入れた教育を広めるだけでなく、ESDや環境をテーマにした自作のミュージカル「劇団公民館☆京山」の公演も行っています。毎年1,000名以上が参加する「京山地区ESDフェスティバル」では、毎年の活動成果を地域に発信するなど、地域住民が参加して一緒に学びあえる「場づくり」も大切にしています。

上記の動画のサムネイル画像、または以下のリンクから岡山市公式YouTubeチャンネルに移動し動画を視聴することができます。

  

事業名
和気閑谷高校 高校魅力化事業

  

団体名
岡山県立和気閑谷高等学校


商店街活性化に向けたイベントを生徒が運営している写真

商店街活性化に向けたイベントを生徒が運営

小中学校で論語の出前授業を行う高校生

小中学校で論語の出前授業を行う生徒

将来の「地域コミュニティ」を担う人材育成とあわせ、地域の活性化や高校の魅力化に向けて活動する「岡山県立和気閑谷高等学校」。その取り組みは、地域における様々な分野で探究学習を行う「閑谷學」のほか、生徒会を中心に全校生徒が参加するボランティア活動など、生徒が学校の枠を飛び出して自発的かつイキイキと活動する場を広げています。
また地域活性化に向けて、行政や小中学校と連携した活動にも取り組んでいます。これらの取り組みが、生徒の「自分の地域を自分の手で支える・つくる」という意識と態度を育んでいます。

上記の動画のサムネイル画像、または以下のリンクから岡山市公式YouTubeチャンネルに移動し動画を視聴することができます。

ESD岡山アワード贈呈式

ESDマン

2015年12月13日(日曜)に開催されたESD岡山アワード贈呈式の様子を紹介するね!

岡山市立中央公民館で行われた贈呈式には、受賞団体からシャンティの市川斉さん・江口秀樹さん、DAMのアーサヌール・ラーマンさん、岡山市京山地区ESD推進協議会から池田満之さん、岡山県立和気閑谷高等学校から香山真一さん・大野浩志さんが出席され、式が進められました。会場には、岡山市内の公民館職員や市民団体の方々が同席しました。

開会のあいさつでは、国連大学サステイナビリティ高等研究所の竹本和彦所長から、ESD岡山アワードを通じてESD推進の輪が広がっていくことへの期待が、岡山市議会議員の宮武博議長からは「協働のまちづくり条例」(全部改正)が可決したことで、協働による ESD 活動がより一層発展していくことへの期待が述べられました。
続いて大森市長からグローバル賞と岡山地域賞を受賞した団体に表彰状が手渡されました。

来賓の方々の挨拶の後、大森市長から各団体に表彰状が贈呈されました。

大森市長から表彰状を受け取るシャンティの市川さん

大森市長からは、「受賞された4つの団体には、今後もESDを推進するキーパートナーとして取り組んでいただきたい」と祝辞があり、それを受けて各受賞者からお礼のスピーチがありました。
その後に、各受賞団体による事例発表が行われました。それぞれの特色ある取り組みに、他の受賞者も会場に集まった方々も熱心に聞き入りました。岡山市京山地区ESD推進協議会の発表では、「劇団公民館☆京山」による踊りも披露されました!
続いて審査員を代表して、岡山ESD推進協議会の阿部会長から講評が行われました。審査において、グローバル賞では団体ではなく事業の内容を評価し、「地域コミュニティ」におけるESDの取り組みの見える化・普及に貢献する事業であるかを重視したこと。岡山地域賞では、社会・地域の課題を自分のこととして捉え、学びと実践を通して主体的に行動する人づくりを行っているか、多様なステークホルダーが主体的に参画しているか、個人に頼らず組織的に行われているか、事業が今後も継続的に行われる見込みがあるかなどの点について重視したとの報告がありました。審査の結果、4件の事業を選定しましたが、その他にもこれからの展開が楽しみな事業が多数あったとのことでした。

シャンティの江口さんが発表をしている写真

シャンティの江口さんによる発表

DAMのラーマンさんが発表している写真

DAMのラーマンさんによる発表

岡山市京山地区ESDプロジェクトの発表で披露された踊っている写真

岡山市京山地区ESDプロジェクトの発表で披露された踊り

岡山県立和気閑谷高等学校の大野さんが発表している写真

岡山県立和気閑谷高等学校の大野さんによる発表

最後に、沖縄科学技術大学院大学学園プレジデント・オフィスの浅井孝司理事長補佐による以下のあいさつで、ESD岡山アワード贈呈式が締めくくられました。

「『ESD岡山アワード2015』を通じ、受賞団体の取り組みが岡山から世界に広く発信され、様々な地域でESD活動が発展していくことを期待しています。」


座談会が開催されました!

ESD岡山アワード

各受賞団体による座談会が開催されました!各団体が考えるESDのポイントや成果、これからの展望などについて話し合いました!