岡山龍谷高校は、笠岡市にある全校生徒約600人の私立高等学校です。
2008年よりユネスコスクールに加盟しました。
普通科特別進学コース、普通科選択選抜コース、普通科進学教養コース、普通科・情報科教養Leadersコース、情報科があり各科コースに合わせた探究活動が行われます。
今回は、進学教養コースRINGSの探究活動を取材しました。
1年生は、SDGsやプレゼンテーションについて学びます。2年生は7つの系に分かれ、将来を考えながら探究活動を行います。
新型コロナウイルスの影響で地域のために何かできる人になってほしいと、2020年からSDGs11「住み続けられるまちづくりを」を軸として一人ひとり自分にできることを考えています。
新庄地区の方々と「はと麦味噌づくり」
調理製菓系の学生は、新型コロナウイルスの影響から地域のために何かしたいと考え笠岡市に相談に行きました。
新山地区の「はと麦味噌」を復活する取り組みを知り、地域の人達と一緒に味噌づくりをしました。
「味噌のアイスクリームが食べてみたい」とおばあちゃんが話したことをきっかけに、「はと麦味噌ソフトクリーム」をつくり始めました。
今後は、SNSでの広報をはじめ、味噌アイスクリームの開発や歴史を冊子にまとめます。
集まった服100着以上を段ボールに詰めました
福祉保育系の学生は、ユニクロ、GUなどが行う「“届けよう、服のチカラ”プロジェクト」に参加しました。職員室の近くに回収BOXを設置し各クラスに呼びかけたところ100着以上が集まりました。新型コロナウイルスに配慮し校内のみで集めることに変更しました。
メッセージを同封し、服を必要としている難民の子どもたちに届けます。「たくさんの服が集まりました。みんなで集めたので大切に使ってもらえるとうれしいです」と卜部さんと南さんは話します。
イルミネーションデザインに合う電飾を考え中
次世代クリエイティブ系の学生は、絵やデザインについて学びます。
地域の人達や笠岡に訪れる人のために、笠岡駅前のイルミネーション制作を2018年から続けています。商店街や近隣の高校と連携した活動です。イルミネーションのデザインや電飾の配色など資材購入を含めて考えます。「うまくいくかドキドキしています。見てくれた人が喜んでくれたらうれしいです」と鈴木さんは話します。
点灯期間は2020年12月19日から2021年1月31日です。
2019年の笠岡駅前イルミネーション
RINGSの活動を通じて将来就く仕事のビジョンを見据えながら大人や大学、地域と関わることに魅力があると感じます。自ら考え、自分の意見を自分の言葉で話す体験になっています。
面接のときには、自分たちの活動をいきいきと楽しそうに話します。
進路選択にも活かしながらコロナ等による社会変化にも対応できる力、生きていく力を身に付けてもらえればと思います。
自分の言葉で活動してきたこと感じたことを楽しそうに話してくれる姿はとてもステキだね!