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高校生(岡山学芸館高等学校)

[2021年2月18日]

ID:38587

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文部科学省「地域協働型(グローカル型)」事業※特例校に指定を受けました!

学校データ

岡山学芸館高等学校は1960年に創立され2020年に創立60周年を迎えました。
2020年度から文部科学省「地域協働型(グローカル型)」事業※特例校に指定されており、1年次では社会課題を自分事と捉えて主体的に行動を起こせるマインドを育んでいます。また、2年次は14のゼミに分かれて興味のあるテーマを選び、地域に出てのフィールドワークや他校の生徒との協働などを行いながら課題研究を進めています。また、課題研究の成果を国内外の様々な場所で発信しながら、より深い学びを図っています。
今回は、2年生のゼミ活動を訪問し、循環型社会形成ゼミ、国際理解教育ゼミ、多文化共生ゼミの3つを取材しました。

※グローバルな視点をもってコミュニティを支える地域のリーダーを育成するため、各地域の特性に応じたグローバルな社会課題研究としてテーマ(SDGs、地域、産業、観光、文化、伝統、医療介護等)を設定し、解決に向けた探究的な学び、地元市町村・企業等との連携によるインターンシップや海外研修等を、カリキュラムの中に体系的・系統的に位置付けるなどのカリキュラム開発等を実施する。

循環型社会形成ゼミ

循環型社会教育ゼミでは、カンボジアにリサイクル意識を広めるために、現地の子どもたちが楽しく学ぶことができる環境教育教材の開発を行っています。開発した授業案と教材を用いて、現地の小学校で授業を行い、現地の子どもたちと一緒にリサイクルのあり方やごみ問題について一緒に考えながら、SDGsの実現に向けた活動を現地の子どもたちと一緒に行えるようにしていきたいと考えています。また、カンボジアだけでなく地元の小学校にも出前授業に赴き、児童と一緒にごみ問題や環境問題について考える授業も行っています。

1_環境に関するクイズをみんなで考え中

環境に関するクイズをみんなで考え中

他のグループは、カンボジアで深刻化しているプラスチック問題を解決するために、大量に廃棄されているペットボトルを利用して、家庭用浄水器の開発に取り組んでいます。カンボジアでは水道水が飲めないため、ペットボトルを購入する人が多くいます。そのため、ペットボトルの廃棄量が増加しており、河川や海洋を汚染しています。そこで、廃棄量を減らすためには、水道水を飲めるようにすべきと考えた私たちは、廃棄されるペットボトルを使った浄水器開発も行っています。廃棄されたペットボトルを利用することで、ゴミの減量化が図られ、水道水が飲めるようになれば、現地の環境保全の一歩を図ることができると思います。

2_家庭用浄水器の改良案について話し合い中

家庭用浄水器の改良案について話し合い中

国際理解教育ゼミ

国際理解教育ゼミでは、小学校の先生向けにポータルサイトの作成を目指しています。ポータルサイトの作成により、多忙で授業の準備ができないことや、先生自身にも知識がなく自信を持って授業ができない等の理由でSDGsの授業が実施できず、小学校での国際理解教育が未定着となっている課題を解決するためです。ポータルサイトにはSDGsの授業に関する補助教材や指導案、ワークシートなどを掲載し、それぞれの小学校で自由にダウンロードやカスタマイズをしてもらい、どの小学校でもSDGsの授業を実施できるよう準備しているところです。

また、ポータルサイトの作成に向けて、子どもたちが身近で取り組みやすいgoal2(飢餓をゼロに)やGoal14(海の豊かさを守ろう)をテーマに、昨秋高校生は地元小学校で出前授業を行いました。次の授業案作成に向けて、これまでの授業案の改善と、小学生が関心をもったGoal10(人や国の不平等をなくそう)やGoal12(つくる責任つかう責任)をテーマとした授業案も考えています。
3_授業後の振り返り中

授業後の振り返り中

多文化共生ゼミ

多文化共生ゼミでは、取材当日は岡山大学大学院の留学生ホアンゴック・ビック・チャンさんによる多文化共生についてのお話を聞きました。お話を聞いた後、2人の生徒に今後していきたいことを聞いてみました。


「私は、在日外国人の方々へ災害時の情報を提供するプラットフォームができていないことに不安を覚えます。そのため、現在日本において在日外国人は災害弱者になっています。このことは年々災害が増えていく中でフォーカスを当てて解決すべき問題だと考えています。地域住民と在日外国人の方と一緒に、どのように避難をするのかハザードマップを確認したり、一緒に避難場所まで歩いて行ったりすることによって、この問題を地域の中で少しずつ解決していきたいです。このように一緒に活動をすることで、目線を合わせることができ、お互いを理解しあおうとし、多文化共生社会を作り上げていくことにつながっていくと思います。」と話すのは板谷和胡さん(写真右)。

また、目木こころ(写真左)さんは「私は、地域と外国人をつなげる活動をしています。協同組合(ベトナム人技能実習生を企業に紹介している協同組合)の方から、外国人(技能実習生)と地域の方が関わる機会がないと聞きました。せっかく日本に来てもらっているにもかかわらず、日本人との交流の機会がなく、文化や言語や日本食など日本でしか体験できないようなことを知らずに過ごされているのは、日本人として寂しいと思いました。そのため、日本人に“やさしい日本語”を使えば会話ができることを知ってもらいたいです。特に、小学生・中学生に“やさしい日本語”を外国人と一緒に学んでほしいと思っています。一緒に学ぶことによって交流の機会を増やすことができます。更に小さい時から様々な外国人と交流することで、多文化共生社会の実現につながると思います」と話しました。
4_多文化共生ゼミ

岡山学芸館高等学校 橋ヶ谷多功先生

今までスーパー・グローバル・ハイスクール(SGH)※指定校として、カンボジアを中心とした途上国のアクションプランを策定し実行をしてきました。今年度からは地域課題の解決もテーマとして扱い、生徒の主体性に基づく課題研究活動のカリキュラムの作成に努めています。アクションを伴う課題研究活動は、自分が社会の一員であるという自覚を育み、社会での事象を自分事にすることができます。また、それは自分が地域や世界で何をやりたいのかを考え、行動に起こすキャリア教育にも繋がると感じています。誰にでも社会のために何かできることがあるという意識を教育から育み、これからの社会を担うユース層が自分の意思で社会のために行動する機会の創出に努めたいとおもいます。

※生徒の社会課題に対する関心と深い教養、コミュニケーション能力、問題解決能力等の素養を身に付け、将来国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図ることを目的に文部科学省が平成26年度より取り組んでいる事業。

esdマン

どのゼミの生徒もいきいきと活動していたよ!今後どうなっていくか楽しみだね!

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