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10年を迎える事業の紹介

[2024年12月4日]

ID:66425

区づくり推進事業(地域活動部門)のこれまで

2015年度(平成27年度)から開始された「区づくり推進事業(地域活動部門)」は来年で10年目を迎えます。この制度は地域課題の解決を目的とした住民が主体となった事業を補助するもので、現在までにのべ167の事業が実施されました。そこで、「区づくり推進事業(地域活動部門)」の制度開始と同時に事業を始められ、2024年度で10年目を迎える3つの事業をご紹介したいと思います。

※それぞれの事業の詳細はこちら(つながる協働ひろば)をご参照ください。

 「過去の区づくり推進事業」

  https://www.city.okayama.jp/kyoudou/category/19-3-2-2-0-0-0-0-0-0.html

(1)建部地域伝統芸能伝承事業

獅子舞の様子

・実施主体:建部町伝統芸能伝承保存会

・事業目的:伝統芸能(獅子舞・棒使い)の次世代への継承。

・事業内容:地域の子どもたちを対象とした伝承活動、地域内外で実施されるイベント等での広報活動 など

・特徴・成果:地域への愛着を育む伝統行事として着実に定着・浸透しているほか、地域外にも認知が広がっている。「第8回岡山市協働のまちづくり賞」では大賞を受賞した。

・課題:少子化による担い手の減少には有効な対策が打てていない。

(2)「やさしく走ろう京山」運動の推進

啓発活動の様子

・実施主体:岡山市京山地区ESD・SDGs推進協議会

・事業目的:自転車マナーの向上

・事業内容:グッズ・チラシの作成と配布、子ども向け交通安全教室での啓発活動、住民向け交通教室での啓発 など

・特徴・成果:京山学区の住民自身が地域課題の検討・選定をして開始された事業であり、交通量・学生の多い京山学区ならではの内容となっている。小・中学校、大学、岡山市(行政)などと連携して成果の向上をはかっている。

・課題:大学生の「入れ替わり」があるため成果の浸透・蓄積が難しい。

(3)地域づくり会議の運営と事業展開

会議の様子

・実施主体:平井学区地域づくり会議

・事業目的:地域全体で情報共有・課題解決に取り組むための体制づくり

・事業内容:地域の諸団体を構成員とした地域づくり会議の運営、オレンジカフェ・プレーパークなどの課題解決の取り組み など

・特徴・成果:岡山市内で最も早く「小規模多機能自治(※)」に着目し、そのしくみを導入した。地域内での「縦割り」の解消により、地域全体で高齢者対策、子どもの居場所づくりなど、取組を広げ続けている。

※自治会などの基礎的コミュニティよりも広範囲の概ね小学校区などの範域において、その区域内に住み、又は活動する個人、地縁型・属性型・目的型などのあらゆる団体等により構成された地域共同体が、地域実情及び地域課題に応じて住民の福祉を増進するための取組みを行うこと。

・課題:多くの組織が関わるため、内部での合意形成、役割分担などが難しくなる。

まとめ

3事業ともに短期間では解決できない課題に取り組まれているため、一定期間の継続を前提としつつ、段階的に目標や事業内容を更新されています。一方でいずれの事業もマネタイズ(収益化)に不向きな内容であることや、主要な担い手が地域住民(ボランティア)であり活動意欲や余暇時間が安定しないなどの理由から、継続は決して簡単なことではないと考えられます。10年の間には様々な努力・工夫が隠されているはずなので、それぞれのリーダーからノウハウをお聞きして、何かの機会にご紹介できればと思います。

これからも地域の課題解決に取り組む「区づくり推進事業(地域活動部門)」にご注目、応援してください。