西紅陽台自治会
和(なごみ)会
岡山市南区 七区小学校区 西紅陽台自治会(単位自治会での実施)
・共働き世帯の増加とともに子どもたちの学校と家庭の「すき間」時間が増えている。その「すき間」 時間を安心して過ごせる場所を提供する必要がある。
・地域住民と子どもたちのコミュニケーションの機会がなくなりつつある。
(1)そうめん流し:西紅陽台近隣公園において地域住民や小中学生を対象に実施。約100名が参加し、子どもも大人も楽しんだ。
そうめん流しを楽しむ子どもたち
(2)学習スペースと遊び場:地域の小学生を対象に子どもの学習支援を行うため、灘崎公民館西紅陽台分館の会議室を「学習スペース」として開放し、元教員の協力を得て4回実施した。また、旧学童保育の建物を使用して「遊び場」を実施した。
(3)プレーパーク:西紅陽台近隣公園にて、NPO法人岡山市子どもセンターとともに自然の素材を使った遊び、パン作り、おもちゃの病院、パトカーや消防車の展示などを実施した。
令和5年12月3日(日曜日)に実施された「西紅陽台プレーパーク」を取材しました。「プレーパーク」とは、子どもたちの「やりたい」を自分の手で実現してもらうことをコンセプトとした遊び場の名称で、手づくりの遊具や自然の素材が用意されているほか、道具の使い方や遊び方などを教えてくれる「プレーリーダー」がいることが特徴です。
西紅陽台プレーパークの会場となった公園には、木の枝を使ったブランコ、ハンモック、木工工作、シャボン玉などの遊具だけでなく、消防車の展示もあって子どもたちは大喜びしていました。最も人気があったプログラムは「パンづくり」で、自分で生地を伸ばし、炭で焼くという作業を経験した子どもたちの表情からは大きな達成感と満足感を見て取ることができました。
公園に設置されたハンモック
パン作りの様子
西紅陽台自治会は「プレーパーク」以外にも地域の子どもたちを対象とした学習支援、居場所づくり、「そうめん流し」等の季節のイベントを実施されています。会長の森川さんは「活気ある地域づくりのためには、地域の子どもや保護者などと繋がっていく事が必要で、まだまだ活動を広げていきたい。」と抱負を語っていました。
なお、この事業は地域の中学生を中心としたボランティアグループ「チーム灘(なだ)」やプレーパークのサポートを担う「NPO法人岡山市子どもセンター」など、多様な組織との協働で実施されていることも特徴であり、それぞれの強みを生かして事業の効果を高める工夫は他の地域にも参考にしてほしいポイントとなっています。
西紅陽台自治会 会長 森川泰明さん