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里親を推進するための、里親制度の普及啓発及び委託促進事業

[2017年11月20日]

ID:40575

H29ぐるーん

花育ワークショップで児童養護施設の子どもたちとふれあう

解決を目指す課題と現状

社会的養護の子どもたちを家庭環境の下で養育することが国民全体で取り組む問題となっているが、平成28年度末の岡山市の里親委託率は12.6%にとどまっている。
社会的養護の子どもたちが温かい家庭の中で人格形成をできる環境を実現するためには以下のような課題が存在する。

  • 里親制度の認知度の低さ
  • 里親登録者の養育スキル獲得のための機会の少なさ
  • 岡山市内の里親登録組数は70組であるが、まだ里親登録者がいない学区も存在するなど偏在していること

課題解決の方策

平成28度に実施した本事業では、一時里親の登録や児童養護施設でのワークショップ開催など、新たな普及啓発が実施できた。里親登録者数の増加を図るには、継続的に普及啓発事業を実施していくことが必要であり、今年度も継続実施することで本事業の効果を図り、一般施策化に向けて検討を進める。

  • 里親制度の認知度の現状把握と認知度アップのためにアンケート調査等を実施し、里親制度の認知度を明らかにし世代ごとの効果的な普及啓発の方法や、里親登録に至らない理由について調査を進め、意見やアイデアを集約することで今後の施策化へ向けた資料をまとめる。
  • 里親登録者の養育スキルアップとしての学習会を開催するとともに、児童養護施設での情操を育てる花育ワークショップ等を実施し、子どもたちと実際にふれあい里親制度に関心を持つきっかけを提供する。
  • 一時里親リーフレット等を愛育委員や民生委員を通じて配布する。対象地域は現在の里親登録者の分布等を考慮する。

スケジュール

  • 8月・1月:児童養育に関する学習会
  • 5月・8月・11月・2月:花育ワークショップ
  • 8月:模型ワークショップ
  • 9月・10月・12月:鍵盤ハーモニカワークショップ
  • 10月:里親フォーラムとパネル展、里親の日チラシ配布
  • 子どもイベントでのアンケート(時期未定)

実施団体と協働部署の役割分担

実施団体 一般社団法人ぐるーん

  • 里親への理解を深めるフォーラムの開催
  • 普及啓発のための勉強会や座談会の開催
  • 児童養護施設で子どもと触れ合えるワークショップの開催

協働部署 こども総合相談所

  • 里親への登録相談や子どもとのマッチング
  • 里親への理解を深めるフォーラムの開催
  • 児童養護施設や関連団体との連携
  • 里親や制度の知識、経験に基づく助言

提案書など

協働事業を振り返って

ESD・市民協働推進センターより

相互の強み・専門性に対する信頼感が芯のぶれない事業を支えていました

里親経験者をはじめ、多数の会員(ネットワーク)を有する実施団体が事業の企画・運営を担い、協働部署は国や市の情報を提供しつつ、主に不特定多数への広報やリスク管理に努めるなど、それぞれが自らの強みを発揮しながら役割を果たしていたように思います。相手の強み・専門性に対する敬意と信頼が芯のぶれない事業につながりました。

里親の普及・啓発事業が一般施策化されました

2年間の協働事業の実績をもとに普及・啓発事業が岡山市の一般施策となりました。官民が強みを生かし合い、より多くの里親の登録が促進され、より適切な委託(マッチング)が実現することが期待されます。

事業報告書など

これまでの事業はこちら

関連リンク