第5回目となる、公立夜間中学の授業体験会を令和6年1月30日(火曜日)に実施しました。
今回の体験会では、10人の方が授業を体験し、31人の方が見学に来られました。
これまでの授業体験会の様子はこちらをご覧ください。
体験会の前に、参加者へ夜間中学についての説明を行いました。
夜間中学とは、様々な事情により十分な教育を受けられなかった方が、義務教育を受けることができる場所です。
つまり、小学校や中学校の勉強を年間を通して行い、「学び直しの場」として、義務教育を受ける機会を保証するための様々な役割が期待されています。
授業料は無償です。教科書についても無償でお渡しします。ただし、授業で材料費が必要な場合は実費が必要となります。これらは昼間の中学校と同じです。
授業は月曜日から金曜日の週5日で、土曜日、日曜日、祝日は休みです。
夏休みや冬休みも昼の中学校と同じ時期にあります。
登校時間帯は違いますが、昼の中学校と同じ公立の中学校です。
学習する教科も昼の中学校と同じで、国語、社会、数学、理科、英語、音楽、美術、保健体育、技術、家庭科などとなっています。
教科は教員免許を持つ先生が教えます。決められたすべての課程を修了すれば、中学校卒業となります。
よくお問い合わせで、自主夜間中学校や夜間教室とどう違うのですか?というお話を伺います。
岡山自主夜間中学校は現在、表町で活動されています。「岡山に夜間中学校をつくる会」という市民の団体が運営され、学びを提供されている場所です。
岡山市夜間教室は、現在、2カ所で行っています。笹が瀬教室は北区一宮のトラングル一宮、百間(ひゃっけん)教室は中区国富のあおぞら操山で行っています。こちらは岡山市教育委員会の生涯学習課が中心となり、学びの場を提供しています。
今回設置予定の公立夜間中学は、岡山市が設置する夜間中学となります。
公立の夜間中学は、令和5年4月現在、17都道府県に44校設置されています。
国の方針として、すべての都道府県と政令指定都市に少なくとも1校の夜間中学が設置されることを推進しています。
岡山市は、令和7年4月に開設できるよう準備を進めています。
設置予定場所は岡山後楽館中学校です。
教員免許を持つ教育委員会の指導主事による、「美術」と「数学」の授業を体験しました。
見学者は別室からモニターで授業の様子をご覧いただきました。
美術の授業では、美しいものの規則性を学び、自らが美しいと感じる栞を作成する授業を体験していただきました。
美術の授業の様子
教わりながらも美しい模様を考えて実際に栞を作ることができたことに喜ぶ体験者たち。
自分の手で作った栞は記念に持ち帰っていただきました。
2時間目の数学では、指数に関する授業を行いました。
数学の授業の様子
難しい問題にも果敢に挑戦し、解けたときの嬉しい笑顔がはじける授業となりました。
加減乗除の原則から学ぶことができ、数学の奥深さについて知ることができました。参加された方の、もっと学びたいという姿勢が、岡山市教育委員会にもひしひしと伝わってきました。
学び直したいという方に、もう一度学び直すことができる、「行ってよかった」と思ってもらえる夜間中学を目指していこうと、改めて身が引き締まりました。所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]
電話: 086-803-1587、 086-803-1588(管理係),086-803-1583(学校運営支援係) ファクス: 086-803-1883