たばこの煙が体によくないというのは、皆さんご存知のことだと思います。
たばこの煙には、ニコチンやタールをはじめとした非常に多くの有害物質が含まれています。中でもニコチンは血圧の上昇・心拍数の増加・末梢血管の収縮などを引き起こします。
たばこの影響は、全身へ及んでいます。特に、肺、食道、口腔、胃、大腸などの「がん」や、「虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)」、「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」はたばこの影響が大きく、喫煙関連三大疾患とよばれています。
たばこの有害物質は、喫煙者が吸い込む煙よりも、たばこから立ち上る煙(副流煙)の方に多く含まれています。喫煙者のたばこの煙を吸うこと(受動喫煙)によって、周囲の非喫煙者も「がん」「虚血性心疾患」「COPD」などの危険性が高くなります。たばこの煙は、自分だけではなく、周囲の大切な人たちの健康まで影響を及ぼします。
COPDとは、主に長年の喫煙習慣が原因となって、徐々に呼吸機能が低下する肺の病気です。「肺の生活習慣病」ともいわれています。「せき・たん・息切れ」の症状が続く病気で、放置すると要介護・寝たきりになる可能性があります。
健康保険で禁煙治療が受けられます。禁煙治療を受けられる医療機関を「岡山県 禁煙治療」で検索し、禁煙治療を受けましょう。禁煙はあなたとあなたの家族など周りの人の健康を守ります。
健康保険で禁煙治療が受けられます
保険適用の禁煙外来実施医療機関などにつきましてはご自身でご確認のうえ、受診してください。施設基準が決まっており、すべての医療機関の禁煙外来で保険適用となるわけではありません。「全国禁煙外来・禁煙クリニック一覧」をご参照ください。
2018年7月、健康増進法の一部を改正する法律が成立し、2020年4月1日より全面施行されました。これにより、屋外を含めた敷地内が原則禁煙となる施設もあります。また、多くの施設において屋内が原則禁煙となっています。
2019年7月1日に施行された内容:子どもや患者等に特に配慮するために、第一種施設(学校、児童福祉施設、病院、診療所、行政機関の庁舎など)は敷地内禁煙。屋外で受動喫煙を防止する為に必要な措置が取られた場所に、喫煙場所を設置することができる。
2020年4月1日に施行された内容:多数のものが利用する施設、事業所、工場、ホテル、旅館、飲食店ならびに旅客運送業者、国会、裁判所などでは、原則屋内禁煙。屋内禁煙、もしくは喫煙のみの喫煙専用室設置、もしくは飲食可の加熱式たばこ専用の喫煙室設置のうちから経営判断により選択する。また、経過措置として既存の経営規模の小さな飲食店(2020年4月1日時点で営業しており、個人または中小企業が経営する、客席面積100平方メートル以下の店舗等)は喫煙可能な場所である旨を掲示することにより、店内で喫煙可能とすることができる。なお、喫煙目的施設(喫煙を主目的とするバー、スナック等、店内で喫煙可能なたばこ販売店、公衆喫煙所)は施設内で喫煙可能。ただし、すべての施設で喫煙可能部分には、喫煙可能な場所である旨の掲示が義務付けられ、客・従業員ともに20歳未満は立ち入れない。
2019年1月24日に施行された内容:屋外や家庭などで、喫煙を行う場合は周囲の状況に配慮すること。例として、できるだけ周囲に人がいない場所で喫煙をするよう配慮したり、子供や患者等、特に配慮が必要な人が集まる場所や近くにいる場所などでは喫煙をしないように配慮したりするなど。
詳しくは、下記のサイトをご覧ください。
おもいやりが行き交う岡山市へ めざそう!受動喫煙ゼロ都市へ
たばこを吸わないことが一般的な社会習慣となるよう様々な対策を講ずるべきであるという、世界保健機関(WHO)の決議により設けられました。
WHOでは、この日を喫煙者に対して喫煙を控えるよう呼びかけるとともに、各国政府・自治体・団体・個人に対して喫煙と健康問題の認識を深め、適切に実践するよう求める日であるとしています。厚生労働省においても、世界禁煙デーに始まる1週間を「禁煙週間」として定めています。令和6年4月から開始している「健康日本21(第三次)」においては、喫煙による健康影響のうち、COPD(慢性閉塞性肺疾患)対策として、新たに「COPD死亡率の減少」を目標とし、引き続き認知度の向上を行うこと等が重要であるとしています。
<令和6年度(2024年)>
岡山市では、屋内禁煙に取り組む施設を応援するために、禁煙施設であることを店頭などでお客様にお知らせできるステッカーを作りました。是非ご活用ください。なお、ステッカーは無料で、健康づくり課窓口や岡山市電子申請で申込できます。
所在地: 〒700-8546 岡山市北区鹿田町一丁目1番1号 [所在地の地図]
電話: 086-803-1263 ファクス: 086-803-1758