建部地区の秋祭りに、郷内八社の神輿が郷の惣社七社八幡宮に参集する立合い祭りです。起源等は不祥、近世の中ごろのは十社の神興が参集したとの記録があります。建部町内の多自枯鴨神社・佐久良神社・富沢神社・宮地神社・真名井神社・天神宮・天満天神宮の七社から各々の神輿が氏子の家を廻りながら、七社八幡宮に入ります。各社の神輿はひとしきり勇壮な練りをくり返した後、宮司による奉幣の合図により、高々と差し上げられ、その高さを競います。
現在建部祭りで奉納される五社を含め、町内各神社で13の保存会が組織され活動している。基本的には伊勢神楽の系譜を引く二人立ちの獅子舞で、舞型の種類は「さんば」「しゃぎり」などがある。旭川中流域特有の共通の型を持つが、各保存会により若干の差異を見せている。
志呂神社の秋祭りに京尾地区の氏子から供献される神饌行事で「京尾御供」とよびます。米の粉で作る男女の陰陽を模した「フト」「マガリ」と餅で作る「丁銀」各三個に、米飯一盛り、柚子一個、箸一膳、榊葉若干を三宝に盛った7組の膳が供えられます。「フト」、「マガリ」、は叩粉を水でこねて拳大の団子をつくり、セイロで蒸して臼で搗いてつくり、その独特の形は男女陰陽をかたどったもので古くからのしきたりで奉納されます。御供の製法と形態は今も厳重に守られ、往来の暮らしや考え方を知ることができます。同時に神輿の御神幸や棒遣い、神楽が祭りを盛り上げます。
志呂神社と多自枯鴨神社の他町内4社で保存されている。鬼の装束を見にまとい鬼面か鼻高面をつけ、樫の六尺棒を持って渡り合う攻防の型で、神輿神幸の警護や悪魔払いの役目を持つ。旭川中流域に特有なもので、この地域に伝わる竹内流棒術と互いに影響しあって発展したと考えられている。富沢神社と共に建部祭りで棒遣いを奉納する神社で、祭りの半月前の棒はじめの儀から連日連夜棒遣いの稽古が行われます。境内には樹齢推定500年の大杉がそびえています。
令和5年に建部エリアで行われた「建部祭り」「志呂神社御供」「和田神社例大祭」のダイジェスト映像を岡山市公式YouTubeチャンネルにアップしています。
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