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令和2年度 第36回坪田譲治文学賞

[2021年1月26日]

ID:27764

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第36回坪田譲治文学賞

もうひとつの曲がり角

第36回坪田譲治文学賞受賞作
『もうひとつの曲がり角』(講談社刊)
岩瀬成子著

令和3年1月26日発表

選考経過

 令和元年9月1日から令和2年8月31日までの1年間(※)に全国で刊行された小説、児童文学等の中から、小説家・児童文学者等から推薦された96作品について、「大人も子どもも共有できる世界を描いたすぐれた作品」という観点で、予備選考会を経て候補作5作品を選定。
 これを、令和3年1月19日(火曜日)開催の第36回坪田譲治文学賞選考委員会(会場:東京都千代田区平河町「ルポール麹町」)で慎重に審査した結果、岩瀬成子著『もうひとつの曲がり角』が選ばれた。


 選考委員は、阿川佐和子、五木寛之、川村湊、中脇初枝、西本鶏介、森詠、森絵都の7名。

 ※選考の基準日は9月1日(岡山市文学賞条例施行規則第2条)

受賞者略歴

岩瀬成子

岩瀬 成子(いわせ じょうこ)

1950年山口県生まれ。作家。
『「うそじゃないよ」と谷川くんはいった』で産経児童出版文化賞・小学館文学賞、
『ステゴザウルス』『迷い鳥とぶ』で路傍の石文学賞、『あたらしい子がきて』で野間児童文芸賞、
『きみは知らないほうがいい』で産経児童出版文化賞大賞を受賞。

受賞者コメント

 どの人の中にも、子どもだったときは生きつづけています。楽しかった思い出も、辛い思いをしたことも、ないまぜになって胸のどこかにあり、内側から生きる力を支えているような気がします。『もうひとつの曲がり角』は、人の中でいつまでも生きつづける子どもの時間について書きました。そして、大人の中に眠る子どもの時間にゆさぶりをかける子どもについても書きました。この作品で坪田譲治文学賞を受賞しましたことを、たいへんありがたく、嬉しく思っています。

作品の概要

 小学五年の朋と中学一年の兄は二ヶ月前、母の理想の新しい家に、市の東側から西側へ引っ越してきた。朋は新しい町で、将来のためにと母に勧められて行きだした英会話スクールが休講だったので、ふと通ったことのない道へ行ってみたくなる。道のずっと先には道路にまで木の枝が伸びている家があり、白い花がちらほらと咲いていた。そこには「ダンサー」という喫茶店があり、庭でオワリさんという名前の不思議なおばあさんが朗読をしていた。朋は英会話スクールへ行かずに、たびたびその曲がり角を曲がってオワリさんを訪ねるようになる。だが、ある日、曲がり角を曲がると、なぜか「ダンサー」は見つからず、かわりにレンガ塀の上にみっちゃんという朋より少し背の高い女の子がいた。朋はみっちゃんとも仲良くなっていく。

選考委員 森絵都氏(小説家)のコメント

 深刻な心の傷を巡る話が目立った今回の候補作の中で、受賞作『もうひとつの曲がり角』の主人公・朋の悩みは「英会話スクールに行きたくない」という素朴なものでした、が、彼女にとってそれは、時空を超えた何処かへ迷いこむほど切実な問題でもありました。 

 不思議な出会いによって朋の日常に開かれる穴。そこから流れこむ瑞々しい風景――。

 圧倒的な筆力をもって語られる朋の冒険は、時代を問わず常にどこか閉ざされた場所にいる子供たちを、揺さぶり、くすぐり、ほぐしてくれる極上のプレゼントとなるに違いありません。

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