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令和4年9月提案理由

[2022年9月1日]

ID:39887

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令和4年9月定例市議会に提出した議案に対する市長提案理由説明要旨

 令和4年度補正予算案並びに関係諸議案のご審議をお願いするに当たり,その大要と市政の動向等について申し上げ,市民並びに市議会の皆様方にご理解とご協力を賜りたいと存じます。

新型コロナウイルス感染症の状況と感染拡大防止

 はじめに,新型コロナウイルス感染症に関する岡山市の状況をご報告いたします。

 岡山市では,7月以降,感染力の強いオミクロン株BA.5への置き換わりにより感染が急速に再拡大し,8月中旬以降,1日の新規感染者数は概ね1,000人を超える状況で推移しております。重症者の割合は低いものの,感染者数の増加に伴い病床使用率は5割を超える状況で推移しております。

 岡山市では,新規感染者の急増に併せて,受診相談センターを増員するなど保健所体制の強化を行うとともに,陽性となった方への連絡方法に携帯電話のショートメッセージサービスを活用するなど業務の再構築を図ってまいりました。また,増加する救急要請に対しても,救急隊の増隊により,適切に対応しております。

 ウイルスの変異により感染力や症状の特徴等が変わっていく中,岡山市では,重症化リスクに応じて適切に医療へと繋いでいき,感染された方が安心して療養していただけるよう全庁を挙げて取組を進めてまいります。


 ワクチン接種については,接種率向上のため,8月初旬に3回目までのワクチンが未接種の方全員に対して接種勧奨はがきを送付するとともに,新聞や岡山市のデジタルサイネージ等を活用して,重症化や後遺症の予防効果など,ワクチンの有効性を知っていただく取組を実施してまいりました。4回目接種についても,高齢者や基礎疾患を有する方に加え,医療及び高齢者施設従事者等へ拡充したところであり,引き続き,円滑な接種促進に向けた取組を全力で実施してまいります。

 市民,事業者の皆様におかれましては,基本的な感染防止対策の徹底とともに,積極的なワクチンの接種をお願いいたします。

物価高騰対策

 新型コロナウイルス感染症と向き合い2年半以上が経過する中で,繰り返す感染の再拡大が,長期にわたり地域の社会経済活動や日常生活に多大な影響を及ぼしております。岡山市では,これまで,新型コロナウイルス感染症への対応を市政の最優先事項として位置づけ,感染拡大防止,事業者支援,市民生活支援の3つの柱に沿って時機に応じた対策を講じてまいりました。先の6月補正予算では,スマートフォン決済ポイント還元事業をはじめ,小・中学校の給食費の軽減策や,低所得の子育て世帯への国特別給付金の市独自の上乗せなど,市民生活支援を中心とした予算を編成したところです。その上で,ロシアのウクライナ侵攻や急激な円安等による原油・原材料等の価格高騰への対策については,地域経済への影響等を見極めた上で対応することとし,これまで具体的な支援策の検討を重ねてまいりました。

 岡山市の経済状況は,日本銀行岡山支店が8月に発表した岡山県金融経済月報によると,「県内景気は新型コロナウイルス感染症の影響が和らぐもとで持ち直している」とされているものの,新型コロナウイルス感染症の再拡大や物価高騰の影響により,依然,下振れリスクを抱えております。県内のエネルギー価格の状況を見ると,今年1月から8月にかけて業務用電気料金の平均価格は昨年比で約4割の上昇となるなど,ガス,軽油等を含めエネルギー価格が大幅に上昇しており,経営環境は,総じて厳しい状況が続いております。また,価格高騰の今後の動きは,不透明であり長期化も懸念される状況にあります。

 そうした中,先般,市内経済団体や農業団体から,コロナ禍の厳しい経営環境の中で,エネルギー価格や肥料価格の高騰に苦しむ幅広い市内事業者等への支援について要請を受けたところです。

 岡山市では,経済界の要請等を踏まえつつ,エネルギー価格の高騰は,あらゆる事業者に共通する喫緊の課題であることから,できる限り幅広い事業者を対象とした支援策を講ずるとともに,エネルギー価格以外においても物価高騰の影響を受けている事業者等に対して,必要とされる支援を行き届ける対策を打ち出していくために,このたびの補正予算の編成に当たっては,一般財源も大きく投入し,岡山市として対応しうる最大限の予算措置を行うことが必要と判断いたしました。

 長期化するコロナ禍にあって,我が国がここ何年も経験していない物価高騰が市民生活・事業活動を直撃しております。先の6月補正予算の市民生活支援と合わせ,このたびの補正予算案での事業者等への支援によって,長引くコロナ禍と物価高騰の影響から市民の生活を守り,地域経済の再生を果たし,この困難を市民の皆様とともに乗り越えてまいる所存です。

 新たな支援策の主な内容は,ガソリン・電気・ガスなどのエネルギー価格上昇の影響を受けている事業者への支援として,事業者支援制度としては過去最大規模となる約30億円の予算措置を講じて,最大100万円の支援金制度を創設いたします。対象者は,特定の業種に限定することなく,商工業者,社会福祉法人,医療法人,NPO法人,農林漁業者など幅広い事業者を対象に実施してまいります。

 また,肥料価格高騰への支援として,農業を生業とする農業者・法人の大多数の方へ支援が行き届くよう,肥料購入の実績に応じた助成を実施するとともに,施設園芸用の重油についても助成してまいります。

 高齢者・障害者施設,私立の保育園や認定こども園等の児童福祉施設等に対しては,光熱費や食材費への支援を実施してまいります。

 物価高騰への緊急的な支援と併せ,中小企業・小規模事業者が実施する将来コストの削減や脱炭素に資する省エネ機器の導入費用に対し助成してまいります。

 これらの支援策は,議決後,速やかに実行に移していくことで,円滑な事業活動を後押しするとともに,今後については,感染状況や物価高騰の影響等を注視しつつ,国の追加経済対策の動向等を踏まえながら,必要に応じて機動的に予算対応等を行ってまいります。

交流イベントの開催

 新型コロナウイルス感染症の影響により中止していた,夏の岡山を代表するイベントである「うらじゃ」を,先月20日・21日に3年ぶりに開催いたしました。感染防止対策を徹底して実施する中,多くの方々が,躍動感や熱気,そして人々が集うことの大切さを感じられたことと思います。

 岡山市では,この秋,様々な交流イベントを予定しております。今月4日には岡山芸術創造劇場ハレノワの開館1年前のイベント「劇場へ行こう」の開催や,今月末から11月下旬にかけて岡山芸術交流2022の開催,そして11月3日には,岡山城が令和の大改修を終え,リニューアルオープンを迎えます。既に,美しい漆黒の姿が現れ,現在,岡山市出身の歴史学者である磯田道史氏監修のもと,展示内容の製作が最終段階に入っております。来場者の方に楽しんでいただける工夫を様々考えており,ぜひご期待いただきたいと思います。

 このほか11月には,おかやまマラソンや県庁通りでの賑わい創出イベントを予定しており,こうした各種イベントと,スマートフォン決済ポイント還元事業や路線バス・路面電車の運賃無料DAY,プレミアム付きタクシー券販売による公共交通の利用促進策を織り交ぜつつ,市内・市外の多くの方々に,岡山のまちを楽しんでいただきたいと考えております。なお,運賃無料DAYにおいては,市内経済界に対して,民間主体の集客イベントなどへの活用も提案しており,官民による相乗効果を発揮させてまいりたいと考えております。

 新型コロナウイルス感染症の収束見通しについては,未だ不透明ではありますが,感染対策に万全を期しながら,この秋に予定の様々な仕掛けを通じて,人々が集い,交流し,そして楽しむことができる機会を創出するとともに,新型コロナウイルス感染症の収束後を見据え,文化,芸術,歴史,歩行空間などの魅力をより高め,岡山の豊かさを実感できる取組を進めてまいります。

道路ネットワーク

 道路ネットワークの充実・強化の取組については,今年4月に外環状線の笹ヶ瀬令和橋を含む市道藤田浦安南町線が開通し,現在,国道180号岡山環状南道路の整備が国事業として進められております。また,国において,外環状線との合流ポイントである国道2号大樋橋西交差点から倉敷方面に向けた交差点部分立体事業が,令和4年度に事業化され,それに先立ち,令和2年度から岡山西バイパスの本線立体部の事業が着手されているところです。

 岡山市では,外環状線から国道180号総社・一宮バイパスを経由し,山陽自動車道を接続する吉備スマートインターチェンジについて,大型車対応や24時間化の整備を進めており,本議会におきましては,当該工事契約議案をお諮りしております。

 道路ネットワークの整備は,都心部への自動車の流入抑制による渋滞緩和などに加えて,周辺地区への企業立地などの経済効果も発揮するものであり,引き続き,国等と協働して整備を前進させてまいります。

夜間中学

 岡山市では,義務教育を十分に受けられていない市民の方等の教育機会を確保するため,令和7年4月からの公立夜間中学の開校に向け取り組んでいます。これまで設置場所については,交通の利便性,既存施設の活用,ユニバーサルデザイン,教育方針などの視点から市中心部を軸に検討してまいりました。その結果,岡山後楽館中学校が,夜間中学を設置する候補地として最適であると判断いたしました。今後,有識者の方からご意見をいただきながら,今年度中に設置基本方針を策定してまいります。

総合特区

 平成25年2月に在宅介護の総合特区として国の指定を受けた「AAA(トリプルエー)シティおかやま」については,岡山市が推進してきた,介護状態の改善に取り組むデイサービス事業者に対してインセンティブを与える取組が,介護報酬加算として平成30年度に新設されるなど,国の制度改正を実現してまいりました。

 現在の第2期計画が,今年度末に終了するに当たり,在宅介護の推進を一層図るために,先月下旬,訪問介護サービスの質の評価や最先端の介護機器貸与等の既存事業に加え,新たに,介護事業者による送迎や見守りに関する規制の緩和等の提案を盛り込んだ,次期5か年計画の概要を国へ提出いたしました。

 今後とも,総合特区制度を活用した国の制度改正等に取り組み,介護が必要になっても住み慣れた地域で生き生きと暮らせる社会の構築を目指してまいります。

令和4年度9月補正予算の概要

 それでは,甲第133号議案から甲第136号議案までの令和4年度一般会計及び事業会計の補正予算の概要について申し上げます。

 補正額は,一般会計で63億5,100万円余,事業会計で2億6,000万円余の増額を行い,合わせて66億1,200万円余の増額となっております。

 一般会計補正予算に要する財源については,国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金27億円余及び一般財源34億円余等により対応いたします。

 主な内容としましては,感染拡大防止対策事業のほか,エネルギー価格高騰緊急対策支援事業,肥料費高騰対策事業,高齢者・障害者施設等運営支援事業,省エネ機器導入補助事業などを行うものです。

その他の議案の説明

 続きまして,その他の議案の主なものについて申し上げます。

 甲第137号議案は,非常勤職員の育児休業の取得要件を改める等のものです。

 甲第141号議案は,放課後児童支援員の資格要件を改めるものです。

 甲第144号議案は,火災のり災又は救急搬送に関する証明の手数料を改める等のものです。

 甲第145号議案は,水道料金の徴収方法に指定納付受託者による納付を加える等のものです。

 甲第168号議案は,政田幼稚園園舎改築工事について,請負契約を締結するものです。

 甲第169号議案は,吉備スマートインターチェンジ改築事業に関する工事について,委託契約を締結するものです。

 以上で提案理由の説明を終わります。

 よろしくご審議の上,議決を賜りますようお願い申し上げます。

報告に対する市長説明要旨

 ただいま上程になりました報告についてご説明申し上げます。

 報第35号は地方独立行政法人岡山市立総合医療センターの令和3年度の業務実績に関する評価結果について,報第36号は同センターの第2期中期目標期間の業務実績に関する評価結果について,それぞれ報告するものです。

 報第37号から報第41号までは,いずれも令和3年度に放棄した債権について報告するものです。

 報第42号は,都市計画道路下中野平井線橋梁下部築造工事について,契約金額を変更したものです。

 報第43号は,リース公用車が事故により返還不能となったことによる債務不履行について,賠償額を決定したものです。

 報第44号はリース公用車の事故について,報第45号は市有自動車の事故について,それぞれ相手方と和解し,賠償額を決定したものです。

 報第46号から報第48号まではリース公用車の事故について,報第49号は市有自動車の事故について,それぞれ賠償額を決定したものです。

 報第50号は個人所有の自動車の破損について,報第51号は公園の管理瑕疵による事故について,それぞれ相手方と和解し,賠償額を決定したものです。

 報第52号は市営住宅の家賃の滞納等について,報第53号は特定公共賃貸住宅の家賃の滞納等について,それぞれ相手方と民事訴訟法第275条の規定による和解をすることを決定したものです。

 報第54号は,市営住宅の家賃の滞納等について,連帯保証人である相手方と和解をすることを決定したものです。

 なにとぞよろしくお願いいたします。

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