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令和4年6月提案理由

[2022年6月10日]

ID:37187

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令和4年6月定例市議会に提出した議案に対する市長提案理由説明要旨

 令和4年度補正予算案並びに関係諸議案のご審議をお願いするに当たり,その大要と市政の動向等について申し上げ,市民並びに市議会の皆様方にご理解とご協力を賜りたいと存じます。

新型コロナウイルス感染症の状況と感染拡大防止

 はじめに,新型コロナウイルス感染症に関する岡山市の状況等をご報告いたします。
 岡山市の感染状況は,4月下旬からの大型連休以降,5月6日をピークに減少傾向にあるものの,収束には至っておりません。ワクチン接種が進んだ高齢者の感染は低く抑えられ,20代以下の若い世代を中心に感染が広がっております。また,感染者のほとんどが無症状,軽症であることから,自宅療養が中心となっております。岡山市では,保健所体制の強化を継続し,感染された方が,自宅において安心して療養していただけるよう全庁を挙げて対応に当たっております。

 ワクチンの3回目接種については,岡山市では,65歳以上を対象とした接種が3月末で概ね終了し,4月からは18歳から64歳以下の方の接種が本格化する中,働き世代や若者の接種を推進するため,経済界・大学等へ接種勧奨の協力をお願いするとともに,集団接種会場での夜間接種や事前予約なしでの接種など,接種促進に向けた取組を進めております。また5月25日からは,60歳以上の方や基礎疾患を有する方等を対象に4回目接種を開始したところであり,引き続き円滑な接種に向けた取組を推進してまいります。対象となる方におかれては,積極的なワクチン接種をお願いいたします。

新型コロナウイルス感染症対策・物価高騰対策

 岡山市では,これまで新型コロナウイルス感染症対策を市政の最優先課題として位置づけ,感染拡大防止,事業者支援,市民生活支援の3つの柱に沿って,時機に応じた対策を講じてまいりました。
 新型コロナウイルス感染症と向き合い2年以上が経過し,現在は,感染防止対策の定着やワクチン接種の進展等により,市民の健康・安心を守るための保健所体制と医療提供体制が安定的に確保できております。
 他方,市内経済や市民生活の状況をみると,長期化するコロナ禍からの回復が十分に進まない中で,ロシアのウクライナ侵攻の影響による資源価格の上昇等に伴い,物価高騰が生じており,事業活動や市民生活へのさらなる影響が懸念されます。そうした中,先般,経済界等からは,地域経済の回復に向けて消費需要を後押しする対策等が必要との要請を受けたところです。
 岡山市では,引き続き,新型コロナウイルス感染症の感染状況に最大限の注意を払い,感染拡大防止に万全を期してまいります。併せて,コロナ禍からの社会経済活動の回復に資する施策や,物価高における市民・事業者の支援に必要な施策について,4月に閣議決定された国の総合緊急対策と呼応しつつ,新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金等を活用して実施してまいります。

事業者支援・市民生活支援

 日本銀行岡山支店が6月に発表した岡山県金融経済月報によると,個人消費は,新型コロナウイルス感染症の影響などからサービス消費を中心に下押し圧力が続いているものの,徐々に持ち直しているとされております。
 岡山市では,経済界からの要請等を踏まえ,厳しい経営が続く飲食・観光等のサービス業をはじめ幅広い事業者を支援し,併せて市民生活を支援するため,スマートフォン決済ポイント還元事業について,多くの観光客の来訪が期待できる岡山城リニューアルイベントや岡山芸術交流の開催時期に合わせ,11月に実施してまいります。 
 これに先行して8月からは,需要減少の長期化により打撃を受けている農水産業者を支援するため,市内産の農水産物の購入時に市内小売店が発行する顧客ポイントへの上乗せを実施し,9月からは,市産米を使用した弁当の販売店への補助を実施してまいります。
 また,感染の収束状況を見ながら,路線バス,路面電車,タクシーの利用促進事業を速やかに実施するとともに,11月には,県庁通りでの賑わい創出イベントを実施してまいります。なお,県庁通りについては,まち歩きを楽しむシンボル的な空間に相応しい愛称に変更する取組を進めてまいります。

 市民生活支援では,コロナ禍によって生活・暮らしにおいて様々な困難に直面する方への支援として,低所得の子育て世帯に対する国の特別給付金への市独自の上乗せや,ひとり親家庭等の休日・夜間の相談窓口の開設,家計改善相談支援員の増員等を実施するとともに国の住民税非課税世帯等への臨時特別給付金を速やかに支給してまいります。
 また,食材等の価格が上昇していることから,市立の小・中学校の給食費について,保護者負担の軽減対策を講じてまいります。

 今後とも,長期化懸念のある物価高騰の影響等を見極めながら,必要とされる経済対策や市民生活支援策について,国の新型コロナ臨時交付金等を活用し,迅速かつ積極的に講じてまいります。

ウクライナ避難民支援

 ウクライナ避難民への支援については,岡山市では,3月22日から,避難民相談窓口を設け相談支援を実施してまいりました。岡山市へ避難された方は,6月7日時点で,3家族5名となっております。岡山市では,生活支援として,緊急支援金の支給のほか,市営住宅や無償の民間住宅の情報提供,就労支援,教育支援などを実施しております。また,新たな支援として家賃補助等に必要な予算を今議会にお諮りしております。引き続き,避難された方々の思いに寄り添いながら,落ち着いた生活ができるよう支援してまいります。

ユネスコ創造都市ネットワーク

 岡山市では,ユネスコ創造都市ネットワーク・文学分野への加盟に向けて,先月30日に岡山市文学賞運営委員会の部会として,文学・福祉・教育・観光等の分野の有識者からなる組織を設置しました。本委員会及び部会での議論を踏まえながら,坪田譲治をはじめ数多くの歴史的文学者を輩出する岡山市の豊かな文学資源を一層生かした取組を進め,令和5年度中の同ネットワーク・文学分野への加盟を目指してまいります。

大型イベントの開催

 これまで新型コロナの影響により中止となっていた夏の岡山を代表するイベントである「うらじゃ」については,3年ぶりの開催に向けて準備を進めるとともに,7月から開催の岡山デスティネーションキャンペーンでは,「日本遺産『桃太郎伝説』の生まれたまち おかやま」に関連した歴史遺産に関する事業等を展開するなど,観光誘客に努めてまいります。
 整備中の岡山芸術創造劇場ハレノワについては,9月4日に,開館1年前イベントとして,岡山駅から新劇場に至る通りや店舗など,まちなかの様々な場所での催しを準備しており,市民の皆様と一緒に開館機運を盛り上げてまいります。
 また,9月末からは現代美術の国際展である岡山芸術交流2022,11月には岡山城リニューアルオープンや,おかやまマラソンなど各種大型イベントを予定しております。感染防止策を徹底しつつ,人々が集い,交流し,楽しむことができる機会を提供し,社会経済活動の活性化に向けた取組を進めてまいります。

待機児童対策

 続いて,待機児童対策についてご報告いたします。岡山市では,平成28年度に,待機児童の定義を市民感覚に即した,市にとっては厳しいものに見直しました。平成29年度には,待機児童数が849人と最多を記録するなど,保育ニーズが一層高まる中,その解消に向けて,職員一丸となり全力で取組を進めてきた結果,今年4月には,待機児童数が8人となり,ほぼ解消と呼べるレベルに達することとなりました。
 過ちて改めざる,是を過ちという。過ちに気づいていながら改めないことが本当の過ちであるという精神に則り,待機児童の定義について市民目線の思い切った見直しを行った結果,待機児童数は大幅に増加いたしました。その解消への道のりは大変厳しいものではありましたが,このたび目標に到達できたことは,大正デモクラシーの旗手として民主主義の必要を説いた吉野作造がよく使っていた言葉である「路行かざれば到らず 事為さざれば成らず」の心境であります。
 これまで6年間にわたり取り組んできた保育施設の整備による量の確保は,ひと区切りついたものと考えております。今後は量的に安定した保育環境を保ちつつ,個別の事情に沿った選択肢を可能な限り提供するなどの質の向上に努め,市民一人ひとりが安心して子育てできるよう,保育環境のさらなる充実に注力してまいります。

令和4年度6月補正予算の概要

 それでは,甲第96号議案から甲第99号議案までの令和4年度一般会計及び特別会計の補正予算の概要について申し上げます。
 補正額は,一般会計で94億500万円余,特別会計で1,300万円余の増額を行い,合わせて94億1,800万円余の増額となっております。補正に要する一般財源については,令和3年度決算により生ずる見込みの剰余金で対応します。
 主な内容としましては,ワクチン接種体制確保事業のほか,スマートフォン決済ポイント還元事業,農水産業者応援事業,地域公共交通応援事業,子育て世帯生活支援特別給付金事業,ウクライナ避難民支援事業,国庫支出金の決定に基づく市街地再開発事業などを行うものです。

その他の議案の説明

 続きまして,その他の議案の主なものについて申し上げます。

 甲第100号議案は,職員の定年引上げ等に関し必要な事項を定める等のものです。

 甲第101号議案は,職員の給料の経過措置の適用期間を定めるものです。

 甲第105号議案は,岡山シンフォニーホールの新たな施設区分及びその使用料の額を定めるものです。

 甲第129号議案は,県道佐伯長船線橋梁下部工事について,請負契約を締結するものです。

 承第1号は,令和4年3月31日付けで公布された地方税法等の一部を改正する法律による地方税法の一部改正に伴い,固定資産税及び都市計画税の負担調整措置を改めるため,直ちに岡山市市税条例の一部を改正する必要が生じたものにつき,議会を招集する時間的余裕がなかったことから,やむを得ず地方自治法第179条第1項の規定により,専決処分したものです。

 以上で提案理由の説明を終わります。

 よろしくご審議の上,議決を賜りますようお願い申し上げます。

報告に対する市長説明要旨

 ただいま上程になりました報告についてご説明申し上げます。

 報第11号から報第16号までは,いずれも令和3年度の繰越明許費繰越計算書,事故繰越し繰越計算書,継続費繰越計算書又は予算繰越計算書で,令和4年度に繰り越して執行するため,その内容について報告するものです。

 報第17号は神崎山公園競技場改修工事について,報第18号は岡山城天守閣等大規模改修他工事について,それぞれ契約金額を変更したものです。

 報第19号は,リース公用車の事故について,相手方と和解し,賠償額を決定したものです。

 報第20号及び報第21号は,リース公用車の事故について,それぞれ賠償額を決定したものです。

 報第22号は感染症患者搬送中の事故について,報第23号はごみ受入業務中の事故について,それぞれ相手方と和解し,賠償額を決定したものです。

 報第24号は岡山県の交付金について,報第25号は国の交付金について,交付額確定に伴う返納金の納付遅延により生じた損害について,それぞれ賠償額を決定したものです。

 報第26号から報第28号までは,道路の管理瑕疵による事故について,それぞれ相手方と和解し,賠償額を決定したものです。

 報第29号から報第31号までは市営住宅退去明渡し等の債務について,報第32号は母子修学資金等の返済債務について,それぞれ訴訟手続により債務の履行を請求することを決定したものです。

 なにとぞよろしくお願いいたします。

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