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ESDフォーラム/ESD岡山アワード2018

[2018年11月15日]

ID:41008

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ESDフォーラム/ESD岡山アワード2018とは?

アワード集合写真

ESD岡山アワードは、国内外で取り組まれているESD活動の中から優れた取り組みを表彰し、多くの人々に知っていただくことで、ESDを普及することを目的として2015年度から実施しているものです。
2018年度は、10月27日(土曜)に岡山地域賞受賞候補事業のプレゼンテーション、グローバル賞受賞事業のプレゼンテーション、全員参加型のパネルディスカッション、岡山地域賞とグローバル賞の授賞式が行われました。


岡山地域賞受賞候補事業の公開プレゼンテーション

岡山県内の優れた取り組みを表彰する「岡山地域賞」。2018年度は7件の応募があり、Web投票の結果を踏まえて以下の5件が選出され、プレゼンテーションを行いました。

  

事業名
アフリカと日本をわくわくで繋ぐ アップサイクル商品フェアトレード事業

  

団体名
jam tun(ジャム タン)

jam tun発表
jam tunスライド

環境破壊や衛生状況の悪化が進むセネガルで、廃棄される素材や布を使って鞄などを製作。セネガルと日本で販売することで、ゴミ問題への意識啓発を図るとともに、雇用を創出しています。また、フェアトレードにより双方向かつ継続的な関わりを深めています。

  

事業名
ESDに資する里山の現代的利用 ~南海トラフ地震への対策をめざして~

  

団体名
就実・森の学校

就実・森の学校発表
就実・森の学校スライド

巨大地震が起こった際に液状化や津波が発生するとされる地区において、災害時の生活可能な防災拠点を構築するという視点から、里山の整備に着手。避難経路の整備や備蓄、避難地図の配布、防災アンケートなどを実施しています。

  

事業名
サイピアにおけるバーチャル科学館の体験

  

団体名
特定非営利活動法人co2sos

co2sos発表
co2sosスライド

仮想3D空間に設置された科学館を用い、離れた場所の講師が専門的な講義を実施するほか、アバターの操作やグーグルカードボードによるバーチャルリアリティ体験を通して、地球温暖化などの問題を子どもたちに理解してもらう試み。地域の大学生による指導のもと、楽しみながら学べる仕組みを提供しています。 

  

事業名
瀬戸内海の海底ごみ問題の解決に向けた女子中高校生の挑戦

  

団体名
山陽女子中学校・高等学校 地歴部

山陽女子発表
山陽女子スライド

漁船の底引き網を利用して瀬戸内海に沈積する海底ゴミを引き上げることで、海底環境の浄化を実施。河川を通じて上流から生活ごみが瀬戸内海に流入していく実態を目に見える形にして多くの人に訴え、問題意識の共有と行動の変化を促す活動を行っています。

  

事業名
三門学区地域のみんなでつながり隊

  

団体名
三門学区地域のみんなでつながり隊

三門学区発表
三門学区スライド画像

誰もが安心して暮らし続けることができる地域づくりを目的とした活動です。三門学区在住の70歳以上の夫婦または独居世帯に対して、草取りや窓拭きなどのちょっとした困りごとに対する支援を無償で実施しています。


グローバル賞受賞団体活動発表

34か国から68件の応募があったグローバル賞は、Web投票の結果を踏まえた予備選考と審査の結果、下記の2事業が受賞しました。

  

事業名
持続可能な農業と教育

  

団体名
シカルプール コミュニティ学習センター[ネパール]

シカルプール発表
シカルプールスライド

持続可能で安全な食物の生産と消費、自然資源の活用、自営の促進や収入の向上を目指して、コミュニティ学習センターを拠点に「ESDの学校」を開設。リユースのビンを活用した教室やエコキッチンの建設、オーガニック農業などを行い、年間440名以上の若者が研修を受講しています。

  

事業名
イスカンダル・マレーシア・エコライフチャレンジ

  

団体名
RCEイスカンダル[マレーシア]

RCEイスカンダル発表
RCEイスカンダルスライド

電力、水、石油など家庭で使うエネルギー使用量を記録・評価する小学生向けの環境家計簿を使った取組。家計簿という生活に密着したものを通じて、低炭素社会の実現に向けた課題や方策について学び、実践するプログラムです。


全員参加型のパネルディスカッション

発表に続いて、来場者全員参加でパネルディスカッションを行いました。まずは岡山地域賞のプレゼンテーションとグローバル賞の紹介を受けての感想が話し合われ、「自分の目に見えない問題について考えること、姿の見えない人や普段関係のない場所に対しても思いをはせることが大事なのではないか」、「ESDについて知らない地域もあるので、もっと日本中に知らせていく必要がある」等の意見がありました。
また、プレゼンテーションを聞いたグローバル賞受賞者からは「地域の人々が互いに助け合う姿に感銘を受けた」などの声があり、限られた時間の中で活発な意見交換がなされました。

パネルディスカッション1
パネルディスカッション2

ESD岡山アワード2018授賞式

パネルディスカッションの後、ESD岡山アワード2018の授賞式がありました。はじめに、主催者である大森雅夫市長より、「ESDアワードが始まって今年で4回目を迎えました。岡山市はSDGs未来都市にも選定されており、ESD活動をさらに進めていきます。」とのあいさつがありました。

次に岡山地域賞優秀賞の発表があり、以下の2団体が選出されました。またそれ以外の3団体には奨励賞が授与されました。それぞれの受賞団体には大森市長とESD岡山アワード運営委員会の阿部宏史運営委員長より、表彰状が手渡されました。


岡山地域賞

アフリカと日本をわくわくで繋ぐ アップサイクル商品フェアトレード事業

【jam tun】

瀬戸内海の海底ごみ問題の解決に向けた女子中高校生の挑戦

【山陽女子中学校・高等学校 地歴部】


jam tun表彰

jam tun

山陽女子表彰

山陽女子中学校・高等学校 地歴部

岡山地域賞優秀賞を受賞したjam tunの田賀朋子さんは、「特別にいいことをしようと思って始めたのではなく、現地の人々とつながりを持ち続けたいという思いから始めました。セネガルのみんなと一緒に受賞の喜びを分かち合いたいと思います。」とあいさつしました。

また、同賞を受賞した山陽女子中学校・高等学校地歴部は、「この賞を励みに、これからも海底ゴミの回収活動と啓発活動を続けます。」と決意を述べました。


グローバル賞

持続可能な農業と教育

【シカルプール コミュニティ学習センター】

イスカンダル・マレーシア・エコライフチャレンジ

【RCEイスカンダル】

シカルプール表彰

シカルプール コミュニティ学習センター

RCEイスカンダル表彰

RCEイスカンダル

グローバル賞を受賞したシカルプール コミュニティ学習センターのニロジ・シュレスタさんからは、「ESDに関するユネスコ世界会議が岡山で開催されたとき、ネパールを代表して大会に出席し、ネパールでもESDを始めなければならないと強く決意しました。沢山の方々にご協力いただいたことを感謝します。」とのあいさつがありました。

また、同賞を受賞したRECイスカンダルのファティン・アン・ファンさんからは、「マレーシア工科大学、ジョホール州教育局、イスカンダル地域開発公社さんとの連携がなければ、この活動は成功しませんでした。多くのみなさんに感謝しています。」とのあいさつがありました。

受賞団体の方々による集合写真

受賞団体の皆さん

最後に、岡山ESD推進協議会運営委員長・池田満之氏により、岡山ESDアワードの振り返りと今後の展望、そしてESDのさらなる普及に向けて各団体へエールが送られました。


交流会

式典のあとは交流会を実施し、特定非営利活動法人タブララサより提供いただいたリユース食器を使用して、軽食を楽しみました。出席者は、アワードでの発表をねぎらうとともに、お互いの活動について紹介しあうなど、和やかなひとときを過ごしていました。

交流会1
交流会2

今回のESD岡山アワードで発表・表彰された優良事例が、地域でのESDの取組の参考となり、SDGsの目標達成やESDの更なる普及につながっていくことを期待します。今後も、岡山市のESDにご注目ください!