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きょくりゅう地域みんなの居場所づくり

[2025年7月31日]

ID:73598

実施団体

きょくりゅう地域みんなの居場所づくり実行委員会

事業名

きょくりゅう地域みんなの居場所づくり

対象区域

旭竜小学校・旭竜地区(岡山市北区)

事業の概要

解決を目指す地域課題

  • 旭竜小学校区には公民館や児童館がなく、子どもたちがのびのび遊べる場所が少ない。
  • 旭竜学区は高齢化率が38%と岡山市内でも高い地区であり、高齢者と地域をつなぎ、生きがいや役割を提供する地域の居場所を提供する必要がある。

事業の内容と実績

(1)コミュニティカフェ 

誰もが気軽に集える居場所として、地域の人材を活かした企画や、子どもたちが楽しめる催しを行った。

  • 回数:9回(7月から月1回程度)
  • 内容:風鈴づくり・スマホ講座・寄せ植えづくり・カレー作り・お餅づくり・ひな祭り会・ボッチャ体験など

(2)コンポスト事業

旧旭竜幼稚園の園庭隅にコンポストを設置。公園やグラウンドの落ち葉を利用し、土作りをした。昨年度から育てていた苺の株分けを利用し、ワークショップや地域の祭りなどで販売した。

(3)子育てひろば

旭竜子育て広場やNPO法人まんなかの子育て広場のノウハウを活用し、子どもがのびのび遊べる居場所づくり・親子向けの講座を開催した。

  • 回数:9回(7月から月1回程度)

事業レポート

10月17日に旧旭竜幼稚園で「きょくりゅう地域みんなの居場所づくり実行委員会」が開催した「居場所 そんなかんじで 大人も子どもものんびりゆるりとすごせる地域の居場所」に参加しました。

この事業では、旧旭竜幼稚園を拠点に、乳幼児親子から高齢者まで、多世代に開かれた「みんなの居場所」を作り、地域住民の孤立を防ぐことを目的としています。
この日は「プランターづくり」や「種まき」、そして「コミュニティカフェ」が実施され、幼児から小学生の子どもたちとその保護者が参加しました。

「プランターづくり」では、敷地内の畑で育てたイチゴの苗を使い、地域の方から「茎の付け根に土をかぶせないように」などのアドバイスを受けながら作成しました。さまざまな種類の花の苗も一緒に植え、とても素敵な寄せ植えが完成しました。

活動の様子

完成した寄せ植え

また、花壇には新しく花の種をまき、畑にはジャガイモの植え付けを行いました。ジャガイモの植え付けでは、地域の方が種芋を植える穴を掘り、「種芋の向きに気をつけてね」などと教えながら、親子で一緒に植え付けをしていました。子どもたちも軽石や土をプランターに詰めたり、完成した寄せ植えや畑に水やりをしたりと、楽しそうに取り組んでいる姿がとても印象的でした。

畑に水やりをしている様子

さらに、地域の方が「お茶を飲みに来たよ」とコミュニティカフェにふらっと立ち寄る場面もあり、少しずつですが、地域の交流の場として広がり始めていることを実感しました。

参加者の方からは、「イチゴの寄せ植えを作りたくて来ました。広々と遊べる空間があったり、家ではできない体験ができたりするのが良いところだと思います」といった感想が聞かれました。

実行委員会の岡田さんと西田さんにもお話を伺いました。
「西日本豪雨の際に、この地域も浸水しました。どう避難すればよいのか不安でしたが、近所の方が声をかけてくれたことで地域のつながりを感じ、とても安心できました。いざという時のためにも、普段からつながりを大切にできる地域にしていきたいです」

「参加している親子をスタッフとして見守っていますが、スタッフの中にも子育て中の方がいます。利用者とスタッフという関係ではなく、みんなが参加者という雰囲気を大切にしたいです。子どもを中心に置き、多世代の交流を深めながら、子どもがいるからこそ生まれる“みんなの居場所”を目指していきたいと思っています。」

普段から地域で顔の見える関係をつくることで、いざという時にも役立つのではないでしょうか。