きょくりゅう地域みんなの居場所づくり実行委員会
きょくりゅう地域みんなの居場所づくり
旭竜小学校・旭竜地区(岡山市北区)
(1)コミュニティカフェ
誰もが気軽に集える居場所として、地域の人材を活かした企画や、子どもたちが楽しめる催しを行った。
(2)コンポスト事業
旧旭竜幼稚園の園庭隅にコンポストを設置。公園やグラウンドの落ち葉を利用し、土作りをした。昨年度から育てていた苺の株分けを利用し、ワークショップや地域の祭りなどで販売した。
(3)子育てひろば
旭竜子育て広場やNPO法人まんなかの子育て広場のノウハウを活用し、子どもがのびのび遊べる居場所づくり・親子向けの講座を開催した。
10月17日に旧旭竜幼稚園で「きょくりゅう地域みんなの居場所づくり実行委員会」が開催した「居場所 そんなかんじで 大人も子どもものんびりゆるりとすごせる地域の居場所」に参加しました。
この事業では、旧旭竜幼稚園を拠点に、乳幼児親子から高齢者まで、多世代に開かれた「みんなの居場所」を作り、地域住民の孤立を防ぐことを目的としています。
この日は「プランターづくり」や「種まき」、そして「コミュニティカフェ」が実施され、幼児から小学生の子どもたちとその保護者が参加しました。
「プランターづくり」では、敷地内の畑で育てたイチゴの苗を使い、地域の方から「茎の付け根に土をかぶせないように」などのアドバイスを受けながら作成しました。さまざまな種類の花の苗も一緒に植え、とても素敵な寄せ植えが完成しました。
活動の様子
完成した寄せ植え
また、花壇には新しく花の種をまき、畑にはジャガイモの植え付けを行いました。ジャガイモの植え付けでは、地域の方が種芋を植える穴を掘り、「種芋の向きに気をつけてね」などと教えながら、親子で一緒に植え付けをしていました。子どもたちも軽石や土をプランターに詰めたり、完成した寄せ植えや畑に水やりをしたりと、楽しそうに取り組んでいる姿がとても印象的でした。
畑に水やりをしている様子
さらに、地域の方が「お茶を飲みに来たよ」とコミュニティカフェにふらっと立ち寄る場面もあり、少しずつですが、地域の交流の場として広がり始めていることを実感しました。
参加者の方からは、「イチゴの寄せ植えを作りたくて来ました。広々と遊べる空間があったり、家ではできない体験ができたりするのが良いところだと思います」といった感想が聞かれました。
実行委員会の岡田さんと西田さんにもお話を伺いました。
「西日本豪雨の際に、この地域も浸水しました。どう避難すればよいのか不安でしたが、近所の方が声をかけてくれたことで地域のつながりを感じ、とても安心できました。いざという時のためにも、普段からつながりを大切にできる地域にしていきたいです」
「参加している親子をスタッフとして見守っていますが、スタッフの中にも子育て中の方がいます。利用者とスタッフという関係ではなく、みんなが参加者という雰囲気を大切にしたいです。子どもを中心に置き、多世代の交流を深めながら、子どもがいるからこそ生まれる“みんなの居場所”を目指していきたいと思っています。」
普段から地域で顔の見える関係をつくることで、いざという時にも役立つのではないでしょうか。