全国で梅毒患者が増加しており、岡山県内でも増加しています。
岡山県内の人口100万あたりの届出数は2017年から2020年まで4年連続で全国ワースト3位、2021年は4位、2022年は8位でした。2023年は全数把握となって以降、過去最多の届出数となりました。
2023年12月末時点の届出数は193件(男性135件、女性58件)で、過去最多の発生数となっています。
届出数のうち、約7割が男性でした。
(岡山市保健所への届出数)2023年12月末時点
市の調査によると、
・男性の感染経路のうち、63%が風俗店利用でした。2022年と比べると約10%風俗店利用の割合が増加しました。
・女性の感染経路のうち、パートナーが47%、風俗店従事が45%でした。
★梅毒は感染していても臨床症状がみとめられない無症候性梅毒があります。無症候性梅毒の人からも、性行為の相手に感染することがあります。
★症状が出たり落ち着いたりするので感染に気付かないまま過ごしてしまうこともあります。少しでも上記の症状に気づいたら早めに医療機関を受診しましょう。
梅毒の症状経過
症状経過についてイラストを用いて説明しております。
梅毒の治療として、ペニシリンなどの抗菌薬が使用され、飲み薬として1日3回、4週間内服する方法と、注射による治療方法があります。発見が遅れると治療期間が長引く場合もあるため、早期発見・早期治療が大切です。
岡山市では、梅毒届出数の増加を受け、梅毒、HIV、性器クラミジア、淋菌感染症の症状の説明や保健所での無料・匿名検査を紹介したカードを作成しました。市内医療機関等に配布し、梅毒患者のパートナー受診勧奨や、感染リスクのある方への保健所での無料・匿名検査の案内等にご利用いただいています。
R5年度作成 普及啓発カード
梅毒は全数報告の五類感染症です。診断後7日以内に保健所へ届出をお願いいたします。(感染症法第12条)
岡山県内での梅毒患者増加を受け、保健所では「積極的疫学調査」を行っています。調査票にご記入の上、発生届とあわせてご提出ください。調査へのご協力をよろしくお願いいたします。
所在地: 〒700-8546 岡山市北区鹿田町一丁目1番1号 [所在地の地図]
電話: 086-803-1290 ファクス: 086-803-1713