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南方釜田遺跡出土 銅剣

[2010年2月3日]

ID:5247

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収蔵品紹介 第71回

南方釜田遺跡出土 銅剣
  • 名称
    細形銅剣
  • 出土遺跡
    南方釜田遺跡
    岡山市北区南方3丁目
  • 時期
    弥生時代中期

日本列島における青銅器の伝播は、およそ紀元前2世紀ごろ(弥生時代前期末から中期初頭)と考えられます。古いタイプの銅剣は切っ先が鋭く幅が狭く、形としては実用品としての性格を帯びていたようですが、時期が下るにつれて刃が鈍く扁平になり、大型品が目立つようになります。この変化の背景には、青銅器が非実用的な祭器としての性格を帯びるようになったということが考えられます。また、祭器としての青銅器は、墳墓など個人の副葬品として出土するより、集落や丘陵の斜面といった場所からよく出土する傾向があるようです。しかし今回紹介する銅剣は、先端で折れて、湾曲し、刃こぼれが観察できます。弥生時代のお墓の上に作られた水田層から出土しました。想像をたくましくすると、戦闘に使用され、刺された人の体内に残りそのまま埋葬されたものと考えられます。

このページに関するお問い合わせ先

岡山市埋蔵文化財センター

電話:086-270-5066 ファクス:086-270-5067
所在地:〒703-8284 岡山市中区網浜834-1[地図別ウィンドウで開く
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午前9時から午後4時30分まで
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