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川入・中撫川遺跡出土の石帯

[2010年2月3日]

ID:5068

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収蔵品紹介 第32回

川入・中撫川遺跡出土の石帯
  • 名称
    石帯(巡方)(せきたい・じゅんぽう)
  • 出土遺跡
    川入・中撫川遺跡
    岡山市北区川入
  • 時期
    平安時代

江戸時代以前、干拓などが行われるまで、岡山県南部の平野は今ほど陸化が進んでおらず、海が平野の奥深くまで入り込んでいました。
そして川入・中撫川遺跡周辺も海に面した土地であった考えられます。川入・中撫川遺跡は、今のところ弥生時代から人の生活跡が確認でき、奈良・平安時代には、齋串や緑釉陶器などの存在から、古代の役所に関連する施設があったようです。海に面するという地理的条件を考えると妹尾住田遺跡のような港に関係する役所の存在が指摘されます。
今回紹介する石帯とは古代の役人たちが使用した帯です。石で作られた四角いタイルのような帯の飾りが見つかりました。このような飾りの材質には、金銀・玉・石などの素材が利用され、それぞれの材質から、金銀帯・玉帯・石帯と呼ばれます。写真は石帯の飾りの裏側で、帯に結ぶための穴が開いていることがわかります。
高級陶磁器や、齋串とともに、古代の役所の存在を裏付ける有力な遺物の一つです。また、人が身に付けていたものだけに、人間の存在を強く感じさせずにはいられない側面も有する、興味深い遺物です。

このページに関するお問い合わせ先

岡山市埋蔵文化財センター

電話:086-270-5066 ファクス:086-270-5067
所在地:〒703-8284 岡山市中区網浜834-1[地図別ウィンドウで開く
開庁時間:月曜日から土曜日(ただし、祝祝日および年末年始の休日をのぞく。)
午前9時から午後4時30分まで
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