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手作り化粧水の危険性

[2018年12月14日]

ID:3142

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昨今手作りの化粧水がブームとなっているそうです。インターネット等を見てみると制作工程や材料は様々ですが、共通して出てくる材料として「無水エタノール」というアルコール類があります。
南消防署では、手作り化粧水の制作工程で誤って「無水エタノール」のアルコール分を飛ばそうとガスコンロで火にかけて加熱した場合、どのようなことが起こるか燃焼実験を実施してみました。

鍋と無水エタノール

今回使用したものは、消毒剤にも使用される市販の無水エタノール(99.5vol%)です。鍋に温度計を取り付けて測定します。

火にかける前の状況

燃焼実験を行った時の環境は、気温10.7℃、湿度73%です。
無水エタノール500mlを片手鍋(直径20cm、深さ9cm)に入れてガスコンロ(2000kcal/h)で火にかけます。
この時、キッチンの換気扇は作動させています。

点火直前

午前11時00分00秒にガスコンロを点火!!どうなるでしょう…?

引火の瞬間の写真

ガスコンロに点火してからなんと約30秒後、熱された無水エタノールが温度計で約120℃を示したあたりで炎が上がりました!!

炎が大きくなって行く様子
炎が大きくなっていく様子2

結果、点火してから1分も経たないうちに出火し、炎は90cm近くの高さにまで立ち上がりました。

同じことをして必ず出火するとは言い切れないかもしれませんが、エタノールは危険物第4類危険等級(2)に指定されている引火性液体です。
さらに「無水エタノール」はエタノールから水分を取り除き、純度を99.5vol%まで高めたものです。

もし、同じことが自身に起こって慌てて鍋をひっくり返してしまったら…

もし、近くに燃えやすいもの(紙類やカーテン、衣類などの布類)があったら…

あなたが大やけどを負ったり、燃え広がって大事な家や大切なものを失う上、場合によっては命を落とす重大な火災に発展しかねません。
今回のような場合でも火災が発生する危険があるということを十分にご理解頂き、今後とも火災予防にご協力ください。

お問い合わせ

消防局警防部南消防署

所在地: 〒702-8024 岡山市南区浦安南町495番地88 [所在地の地図]

電話: 086-262-0119 ファクス: 086-264-3935

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