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絵本専門士オススメ!~この時期読んであげたい絵本~

[2017年10月13日]

ID:45533

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子どもたちが大好きな絵本。絵本は年齢を問わず、赤ちゃんから大人まで誰もが楽しむことができますが、そのときどきの子どもの成長や発達に合わせて、読み聞かせる絵本を選んでみるのもいいですね。

今回は、絵本専門士の石原恵以子さん(市立図書館司書)にご協力いただき、月齢に合わせたオススメ絵本をご紹介します。

絵本の魅力

子どもの育ちを助けてくれます!

言葉が豊かになり、心が育ちます。想像力と創造力が伸びるなど、いいことがいっぱいあります。

親子の絆を深めてくれます!

絵本の世界を共有した記憶は、子どもの心に残ります。
大人になっても、親子で何度も触れた絵本の記憶はしっかり残り、共有の思い出となります。

子育てに役立ちます!

おでかけの時やぐずった時にも、お気に入りの本があるとつよ~い味方になってくれます。

絵本

絵本の読み方

  • 大事なのは、いっしょに楽しむことです。読み方に特別なルールはありません。
    子どもは大好きな人が自分のために読んでくれるだけで、うれしいのです。
  • 絵だけで言葉のない絵本は、絵を見て自由に語りかけて、子どもとのやりとりを楽しんでくださいね。
  • 読み聞かせの時のポジションは、最近は子どもと絵本と読む人が三角形になる位置が望ましいとされています。
    子どもの表情を見ることで、心の動きがわかります。
  • 同じ本をくりかえし「読んで!」と言われたら、何度でも読んであげましょう。
    読んでもらうたびに、新しい発見をしたり理解を深めたりしているのです。
読み聞かせの画像

絵本選びのポイントとオススメ絵本 ~0歳から1歳のころ~

【発達状況】
身体や感覚が急速に発達する時期ですが、視力はまだ弱く視野も狭いです。聴覚は敏感で、いろいろな音を聞き分けているといわれています。

【選ぶポイント】

  • 絵や写真が大きく、色もはっきりした絵本がよいでしょう。
  • 人や動物が正面を向いているものをおすすめします。
  • リズムのある文章で、身近な言葉が書かれている絵本がおすすめです。
  • 擬音語や擬態語などの繰り返しも大好きです。絵を見ていなくても、言葉を聞いて絵本への興味が育ちます。
赤ちゃんと絵本

0歳から1歳頃のオススメ絵本

0歳から1歳頃のオススメ絵本の画像

(上段、左より)

『くっついた』 三浦太郎/作・絵 こぐま社 2005
作者の子育ての中から生まれた絵本だそうです。シンプルな絵と「くっついた」のくりかえしがとても楽しいです。
絵本を読んであげた後は、表紙の絵のように「くっついた」がしたくなりますね。

『ばいばい』 まついのりこ/作・絵 偕成社 2001
「こんにちは」「ばいばい」と、次々にいろんな動物が出てくる、わかりやすい絵本です。
子どもたちも気持ちよく、動物たちと一緒にあいさつを交わし合って遊んでみたくなります。

『愛蔵版 だっだぁー』 ナムーラ ミチヨ/作 主婦の友社 2010
粘土でつくられた顔の表情と、出てくる言葉がユニークです。読んであげる時は、声の調子を変えたりして、自由に読んでみましょう。
大人も子どもも一緒に遊べて楽しい絵本です。

『ととけっこう よがあけた』 こばやしえみこ/案 ましませつこ/絵 こぐま社 2005
にわとりが、みんなを起こしてまわるお話です。わらべうたが元になっています。
朝やお昼寝から起きる時に、「○○ちゃん、おきてきな」と歌うと、子どももきっと大喜びです。その時、お顔を指で優しく、つんつんしてあげてもよいですね。

『もこ もこもこ』 谷川俊太郎/作 元永定正/絵 文研出版 1977
ふしぎな絵と言葉でできた絵本です。「これはなに?」なんて難しく考えずに、まずは読んでみてください。
子どもは絵を見ながら、読んでくれる声で想像力をかきたてられます。読み重ねるごとに、笑顔が広がります。

『まるてん いろてん』 中辻悦子/さく 福音館書店 2015
色とりどりのまるが、くっついたり離れたり、大きくなったり小さくなったり…。
絵本を読む時、まるに合わせて声を大きくしたり小さくしたり、まるの数だけいっぱい読んでみて。子どもの心がのびのびしてより楽しめますよ。

絵本選びのポイントとオススメ絵本 ~1歳から2歳のころ~

【発達状況】
歩けるようになると行動範囲が広がり、さまざまな体験から言葉と物のイメージが一致してきます。
簡単なストーリーのある絵本も好むようになり、絵を見る力もついてきます。

【選ぶポイント】

  • 身近なものや知っている言葉が多く出てくる、わかりやすい内容の絵本がよいでしょう。
  • 絵や文章が少し複雑になった絵本を読むことで、言葉の発達につながり、語彙も増えていきます。
  • 擬音語や擬態語などのくりかえしも喜ぶので、一緒に声を出すと、より楽しむことができます。

子どもと絵本

1歳から2歳頃のオススメ絵本

1歳から2歳頃のオススメ絵本の画像

(上段、左より)

『10ぱんだ』 岩合日出子/文 岩合光昭/写真 福音館書店 2007
ページをめくるごとに、パンダが1ぴき、2ひき、3びき…と、増えていきます。数えることがとっても楽しい、写真絵本です。
かわいいパンダの写真に、読む方も聞く方も、思わずニコニコしてしまいますね。

『かにこちゃん』 きしだえりこ/さく ほりうちせいいち/え くもん出版 2011
朝日がのぼり夕日が沈むまで、海辺の一日を美しい色合いで描いている絵本です。リズミカルな文章が、耳に残ります。
かにこちゃんの真似をしたり、ユニークな言葉を唱えてみたりと、一冊の絵本をまるごと楽しむことができます。

『ぺんぎんたいそう』 齋藤槙/さく 福音館書店 2016
ペンギンの愛らしい動きを、体操にした絵本です。絵本を見ながら、ペンギンのまねをして、子どもと一緒に体を動かしてみましょう。
大人も子どもも、心までのびのび。福音館書店のホームページ別ウィンドウで開くで、動画や楽譜も公開されています。

『どんどこ ももんちゃん』 とよたかずひこ/作 童心社 2001
ももんちゃんは、急いでいます。「どんどこ どんどこ」ひたすら、急いでいます。どこにいくのかな?
ももんちゃんに思いを寄せてドキドキしますが、最後はホッと安心できます。言葉のリズムが心地よい絵本です。

『あかいふうせん』 イエラ・マリ/作・絵 ほるぷ出版 1976
文字のない絵本。子どもがふくらませた赤い風船が、いろんな形に変化していきます。
物語を想像して、お話を語ってあげてください。子どもの心も、大きくふくらんでいくことでしょう。

『ぎゅっ』 ジェズ・オールバラ/作・絵 徳間書店 2000
子ザルのジョジョがお散歩していると、みんなが「ぎゅっ」としているので、さびしくなってママに会いたくなります。
子どももジョジョの気持ちに寄り添って、ハラハラドキドキ。小型のボードブックもあります。

絵本選びのポイントとオススメ絵本 ~2歳から3歳のころ~

 【発達状況】
イメージが豊かになり、少しずつ虚構の世界も楽しめるようになります。
語彙数や言葉の種類が増え、絵からのイメージがどんどん膨らみます。

【選ぶポイント】

  • 起承転結のある少し長めの絵本を、好むようになります。
  • 実体験をもとに物語が展開し、主人公と自分とを重ね合わせてお話を楽しむことができるような絵本がよいでしょう。絵本から体験が広がって、五感も鍛えられます。
読み聞かせ

2歳から3歳頃のオススメ絵本

2歳から3歳頃のオススメ絵本の画像

(上段、左より)

『ちょっとだけまいご』 クリス・ホートン/作 木坂涼/訳 BL出版 2012
ちびフクロウが、巣からおちて迷子になったよ。リスが、ちびフクロウの言葉からイメージするものは少しずつ違っていて…。
無事、お母さんに会えるでしょうか?子どもたちも一緒に応援したくなりますよ。小型のボードブックもあります。

『さわってごらん!ふしぎな ふしぎな まほうの木』 クリスティ・マシソン/作 大友剛/訳 ひさかたチャイルド 2014
さわって遊ぶ絵本です。一本の木の四季の移り変わりを、自分が魔法をかけているように楽しむことができます。
子どもたちは、次はどうなるのかが気になってわくわくします。絵の色彩の鮮やかさにも、目を奪われます。

『ぞうくんのさんぽ』 なかのひろたか/作・絵 なかのまさたか/レタリング 福音館書店 1977
今日はいい天気。ぞうくんが、散歩にでかけます。途中で出会ったかばくんとわにくんとかめくんを背中に乗せて…。
何度読んでも、結末がわかっていても、ワクワクします。親子で、ごっこ遊びもできますね。

『なにをたべてきたの』 岸田衿子/文 長野博一/絵 佼成出版社 1978
しろぶたくんが、りんごを見つけたよ。ペロリと食べたら、おなかにきれいな赤い色が!次々と見つけたものを食べたら、どうなったと思う?
子どもの想像力をかき立てる絵本です。しろぶたくんのおいしそうな表情もたまりません。

『まほうのコップ』 藤田千枝/原案 川島敏生/写真 長谷川摂子/文 福音館書店 2012
水の入ったコップの向こう側に置いたものが、変化して見えます。子どもは「ふしぎ」が大好き。
絵本の中のこと、「やってみたい」って思ったら、おうちにあるもので実際にやってみましょう。絵本以外の、新しい発見があるはずです。

『14ひきのおつきみ』 いわむらかずお/作 童心社 1988
家族みんなで力を合わせて、木の上にお月見台を作りごちそうを並べて、お月見をするお話です。細かく描きこまれた絵を見て、自然の豊かさに触れることができます。子どもの興味や関心度に合わせて、読んでみて。

絵本選びのポイントとオススメ絵本 ~3歳頃から~

【発達状況】
心も体も大きく成長する時期です。言葉を聞いてイメージする力や、絵本の内容を理解する力がついてきます。

【選ぶポイント】
★子どもの興味関心に合わせて、ファンタジーや冒険もの・昔話・言葉遊び・科学など、さまざまなジャンルの絵本を楽しみましょう。
★子どもの知的好奇心に応える幅広いテーマの絵本に触れることで、思考力も育ちます。
★物語の世界に出会うことで、言葉で考える力が育ちます。文章を聞き、絵をよく見て、ハラハラドキドキする気持ちが味わえるような絵本がおすすめです。

子どもと絵本

3歳からのオススメ絵本

3歳からのオススメ絵本の画像

(上段、左より)

『かいじゅうたちのいるところ』 モーリス・センダック/さく 神宮輝夫/やく 冨山房 1975
映画にもなった、センダックの代表作です。大暴れしたマックスは、夕飯抜きで寝室に入れられた。
そこは、いつのまにか「かいじゅうたちのいるところ」になって…。子どもは、マックスの気持ちになって冒険の旅に出かけます。

『めっきらもっきら どおんどん』 長谷川摂子/作 ふりやなな/絵 福音館書店 1990
主人公のかんたが、個性的なおばけたちと出会い、不思議な世界で旅をする物語です。
表紙の絵はちょっと怖い感じがしますが、安心して楽しむことができますよ。子どもにとって、大切な物語になることでしょう。

『このあいだに なにがあった?』 佐藤雅彦/作 ユーフラテス/作 福音館書店 2017
並んだ2枚の写真の間に何が起こったのかということを想像して、ワクワク感が広がる科学絵本です。
知らないことがあったら、もっと知りたいと思いますよね。写真の細かい部分を観察しながら、みんなで一緒に楽しめます。

『ふしぎなボジャビの木』 ダイアン・ホフマイアー/再話 ピート・フロブラー/絵 さくまゆみこ/訳 光村教育図書 2013
おなかをすかせた動物たちが、おいしそうな赤い実を見つけた。木の名前を当てないと、食べられません。
くりかえしが楽しい、アフリカの昔話です。絵本で外国の風土や文化を知ることができるのも、おもしろいですね。

『ゆうびんやさん おねがいね』 サンドラ・ホーニング/文 バレリー・ゴルバチョフ/絵 なかがわちひろ/訳 徳間書店 2007
もうすぐ、おばあちゃんの誕生日。すてきなプレゼントを思いついたコブタくんは、さっそく、郵便局へ…。届けたいものは、「ハグ」でした。
さあ、ゆうびんリレーのはじまりです。読むと、心がほんわかする絵本です。

『さわるめいろ』 村山純子/著 小学館 2013
点字の線をさわって、めいろを楽しむ絵本です。広げると、大きな一枚の紙になって、指先でいろんな道をたどれます。
五感を使って、ゲーム感覚で遊びなから楽しむことができる1冊です。

絵本を楽しむうえで、知っておいてほしいこと

  • 子どもの発達には、個人差があります。好きな絵本も、一人ひとり違います。
    ここでご紹介している絵本の対象年齢は、あくまで目安として参考にしてください。
  • 幼い子どもにとって、絵本はおもちゃの一つです。
    なめたり、かじったりすることもあるけれど、遊びながら自然と絵本が好きになっていきますよ。
    *指先の発達が十分でない子どもにも扱いやすい、厚めのボール紙でできたボードブックが出版されています。
    *角が丸い絵本や、なめても安心な材料を使っている安全性に配慮した絵本もあります。
  • 絵本選びに困ったら、図書館を利用してくださいね。赤ちゃん絵本のコーナーや、参考になるブックリストもありますよ。
    長年読み継がれた絵本から、新刊絵本まであるので、読み比べることもできます。
もっと知りたい方は図書館の司書さんに相談してみよう♪

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