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果実の話題

[2020年8月4日]

ID:14725

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マスカット・オブ・アレキサンドリア

エジプトが原産地で、紀元前から栽培され2000年以上の歴史を持ち、あのクレオパトラも好んだと言われています。県内では津高が発祥の地です。岡山の特産物として全国の出回り量の約94%を占めており、主に贈答品として喜ばれています。

特徴

エメラルドグリーンに琥珀色を加えた外観に、上品な甘味と芳香を備えた風味豊かな大粒のぶどうです。糖度は16度以上が基準とされています。水分を最も嫌うため、すべて温室で栽培されています。

主な産地

5、6月は船穂町、総社市、岡山市の一宮地区が中心です。

最盛期

5月上旬から出荷が始まり、加温物は8月、無加温物は9月頃が最盛期となる。出回り量は7月中旬から10月中旬頃までが多く、12月中旬に終了となります。

選び方

軸が青いもの(枯れているものは古い)。粒は、濃い黄緑色でツヤがあり、透明感のあるもの。果粉がよく付いているもの(果粉とは白い粉でぶどう自身のミネラル成分である。農薬ではない)。粒がしなびて茶色に変色しているものはよくありません。全体的に粒がそろっていて重量感のあるものを選びましょう。

保存・食べ方

ビニール袋に入れ、冷蔵庫で保存していただければ新鮮なおいしさが長持ちします。温室育ちのアレキサンドリアは、軸が枯れてもかえって味が良くなり、風味・栄養価は変わりません。

食べ方は、房ごと簡単に水で洗い、少し冷やしてから皮ごと(皮と果肉の間にうま味がある)、粒のまま口の中へ入れてください(皮・種は出してもよい)。果肉をかんだ瞬間に広がる芳香は格別で、たっぷりの果汁と甘い果肉が楽しめます。また、粒のまま凍らせておけば、シャキシャキした食感のフローズンデザートとしても楽しめます。

びわ

びわは、江戸時代末期に中国から渡来し、その後に長崎へ初めて出荷されました。美味しい実がなるためには、平均気温が高く、結実する冬期に温暖であることが重要な条件となります。品種は茂木種が主流とされ、最近では丸くて大きい田中種も人気が出ています。

特徴

オレンジ色で張りのある美味しそうな外観に、ほのかな甘さを感じる、初夏の季節感を存分に味わえる果実です。表面には細かい毛があります。主に露地で栽培されていますが、デリケートで気象条件の影響を受けやすいため、ハウス栽培が盛んに行われています。昔は、袋掛けされたびわの木が岡山県内でも多く見られましたが、最近では、作付面積の減少から滅多に見られなくなりました。

主な産地

長崎・香川・愛媛が中心です。

最盛期

早春から出荷が始まり、ハウス物は4月から5月、露地物は5月の終わり頃から6月が出回り時期で、6月の上・中旬頃が最盛期となります。7月上旬にほぼ終了となります。

選び方

色が良く、皮にツヤがあり、傷がないもの。表面の毛がふさふさしているものを選んでください。

保存・食べ方

果肉が柔らかく傷つきやすいので、買ってきたら冷蔵庫の野菜室に入れ、なるべく早めに食べるのが一番良いでしょう。最近では、果実酒やジャムも人気が出ています。

中国が原産地です。その中国では、桃は仙果と呼ばれ、不老不死の伝説が残されていました。岡山では明治以前から栽培されており、その後、新しい品種開発が行われ、岡山県産の新品種は30種類以上となり、岡山の桃が飛躍的な発展をとげました。とりわけ「白桃系」の桃の出現は、果実の中でも高品質の座を確立しました。

特徴

数ある桃の品種の中でも、「白桃」は岡山で生まれた、我が国の桃の代表的な食用品種です。大きさは250グラムから300グラムの均整のとれた大果で、淡い色合いはまさに女王の名にふさわしい気品を備えています。また、岡山県産で特に有名な「清水白桃」は、明治7年に岡山で発見された偶発品種です。そのち密な果肉は、多汁で芳香があり甘味も多く、味は極上。また、果皮・果肉ともにきわめて淡色で、大玉なものは贈答品として喜ばれています。

主な産地

岡山県内では、岡山市の一宮・津高や玉島北・総社・山陽町の地区が中心です。県外では福島県や長野県等から入荷されます。

最盛期

5月頃から出荷される早生種の「白鳳系」をはじめとし、7月下旬頃から「清水白桃」、8月中旬頃から「本白桃」に切り替わり、9月には「黄金桃」「瀬戸内白桃」等が出回ります。

選び方

全体が均一に色づき、形が良く整った、表皮に傷が無く透明感のあるものがよいでしょう。白肉種は、淡紅に色づいたものが食べ頃で、成熟すると黄色みを帯び、桃独特の甘い香りがしてきます。

保存・食べ方

桃は、冷やしすぎると味が落ちるので、食べる前に1時間から2時間程度冷蔵庫で冷やしてお召し上がり下さい。また、とても傷みやすいので早めに食べるようにしましょう。

未熟でまだ硬い桃は、常温で柔らかくなるのを待つようにし、冷蔵庫に長時間入れる場合は、1つずつ紙に包んで段ボール箱に入れて保存します。桃で一番甘味が高いのは果頂部で、次が果皮に近い部分です。タネ離れのよい品種を切り分けるときは、表面の溝にそって包丁を一周させた後、両手で軽く持ってくるりとひねると、ふたつに離れます。次にタネをえぐり取ってから、皮をむくようにします。丸ごと皮をむくときは、熱い湯につけて冷水に浸すと、楽にむけます。

ニューピオーネ

ぶどうの原産地は中央アジア地方といわれています。岡山県でぶどう栽培が最初に手がけられたのは明治8年。その後、数々の品種を誕生させ、現在では、岡山県で最も出荷量の多いニューピオーネが「岡山県特産ぶどう」の地位を得ています。全国的にみても、結果樹面積の増加もあり、年々収穫量は増え続けています。

特徴

ニューピオーネは、巨峰とカノンホールマスカットを交配して作った欧米雑種です。芳香のある紫黒の大粒の果粒で、巨峰よりも大きい12グラムから17グラムの逆卵形です。ジベレリン処理した種なしぶどうのため、食べやすく、とても人気の高い品種です。瀬戸内の温暖な気候に適しているため、露地栽培が可能であり、岡山県内で広く栽培されています。また、ブドウ糖・ミネラルなど栄養素も多く含まれています。

主な産地

岡山県の備北・備前・邑久・総社・高梁等が中心です。

最盛期

6月頃から出回り始め、加温ハウス物が8月まで、その後、露地物が9月から11月頃まで出荷されます。最盛期は露地物が出回る9月頃で、この頃に出荷してくる備北地区は、県下最大の産地となっています。

選び方

房全体が紫黒色になっていれば、食べ頃のサインです。一粒が500円硬貨くらいの大きで、みずみずしく張りのあるものがおいしいと言われています。また、ニューピオーネは種抜き作業を行っているため、粒が落ちやすい特徴がありますが、品質に影響はありませんので、安心してお召し上がり下さい。

保存・食べ方

ニューピオーネは、食べ頃になったものが出荷されているので、早めに食べるようにします。房のままゴミを取る程度に水洗いし、1時間から2時間程度冷蔵庫で冷やして、粒のままお召し上がり下さい。冷やしすぎると味が落ちますので、注意しましょう。保存するときは、ビニール袋に入れ冷蔵庫の野菜室に保管し、遅くとも2、3日のうちに食べるようにしましょう。

温州みかん

温州みかんは、我が国の最も代表的な柑橘類で、中国から伝来した柑橘類の中から突然変異でできたと考えられており、鹿児島で偶然発見された品種です。種がなく皮が手で簡単にむけることから大いに普及が進み、昭和47年には生産量が300万トン以上にものぼりました。その後、生産過剰で売れ行きが鈍くなり、現在では価格安定のため、産地廃棄がしばしば行われています。温州みかんには早生種と普通種があり、12月中旬頃に切り替わります。早生種は、皮が薄く日持ちがしません。普通種は3月まで貯蔵できます。

特徴

みかんの味は、糖度と酸の割合で決まります。糖度があっても酸味が不足すると、味に爽快感がなくなります。早生種は、糖度が不十分でも酸抜けが早いため、比較的早い時期に食べられます。普通種は、糖度が高く酸も多いため味が濃厚です。また、みかんの皮と中身は栄養分を取り合うので、年を越した貯蔵みかんは、皮がしなびて貧弱になっているものがありますが、中身は充実して美味しいです。栄養価も高く、ビタミン・カルシウム・ナトリウムを多く含んでおり、アルカリ性食品として人気があります。みかんを食べると風邪を引きにくいと言われますが、これはシネフリンが含まれているためです。一度にたくさん食べると皮膚の色が黄色になることがありますが、これはカロチンが汗とともに排出されて皮膚の脂肪を着色するためで、健康上の問題はなく、すぐになおります。

主な産地・最盛期

早生みかんは、9月から12月中旬までの期間で、九州産を中心に出回り始め、前半は熊本産の入荷が最も多く、次第に広島産も増えてきます。普通種になると、12月中旬から3月頃までの期間となり、広島産が最も多く、熊本産・香川産なども多く出回ります。

選び方

みかん独特の橙色が濃いものが、美味しいとされています。へたの部分も橙色に着色していれば、樹上で完熟させた証拠です。果皮は、柔らかくしっとりとした感じのものがよいです。系統によっては、表皮が粗くても美味しいものがありますが、一般的には、表皮が粗いと糖分が少なく、味が淡泊になる傾向があります。また、腰高な形のみかんは、酸味がやや多く糖度が低い傾向があり、扁平な形をしたみかんは、酸味が低く糖度が高い傾向にあります。みかんは、むしろ小さめ(Sサイズ)のものが味が濃いです。贈答用以外は、小さめの方が味もよく値段が安くておすすめです。

食べ方

主に生食となります。他にも、フルーツサラダ・ゼリー・ショートケーキなどに用いられますが、これらは缶詰のシロップ漬けが利用されることが多いです。また、ジュースの原料や、ペクチンを多く含む果皮はマーマレード、粉末にしてジャムを作る材料にもなります。

あたごなし

1915年(大正4年)に作られた品種で、日本一大きな赤梨です。「二十世紀」と「今村秋」を交配させたのではないかと推測されています。1943年(昭和18年)に岡山に導入されました。12月の岡山の特産物の高級進物品として、とても人気があります。あたごなしは追熟品種で、樹で熟成させるのではなく、まだ固まっていないうちに果実をとり、人工的に熟させます。

特徴

果重は大きなもので3キロにもなります。純白の果肉は歯切れがよく、上品な甘い香りがします。

主な産地

栽培面積は岡山県が日本一で、西大寺地区を中心に一宮・玉島地区で栽培されています。

最盛期

11月下旬から出回り始め、1月頃でほぼ終了です。

選び方

手に持ってずっしりと重く、果皮に光沢があって形のよいもの。高さのあるものよりは、横に張り、腰の低いものが美味しいでしょう。大きいもののほうが味がよく、赤梨は赤味の濃いものが美味しいです。

保存・食べ方

あたごなしは収穫後も熟成が進みますので、約半月ほど冷暗な場所に置いておくと、果肉も柔らかくなり、芳香・甘味・舌触りとも一層よくなります。日本の梨は西洋なしと違って缶詰には向かず、もっぱら生食用として売られています。冷蔵庫で冷やしてお召し上がり下さい。

いよかん

年明けから出回る柑橘類の中では非常に人気の高い品種で、みかん類とオレンジ類の自然交雑で出来たものです。みかんの甘さ、オレンジの香りをとてもよく受け継いでいます。原産地は山口県で、愛媛県の道後で育成栽培され、たくさん出回り始めました。収穫直後は酸っぱすぎてとても食べられないため、収穫後1ヶ月から2ヶ月冷暗所に置き、酸味が自然に抜け、甘さと酸味がちょうどよくなるのを待って出荷します。

特徴

果皮は明るいオレンジ色で、すべすべとつやがあり、きめも細かく、見た目がとてもきれいです。果皮がむきやすく、果肉は赤味の強いオレンジ色で柔らかです。多汁で甘酸っぱさも程良く、香りも風味もとても良好です。まさに、色・味・香りよしと三拍子そろっています。栄養素も、ビタミンC・カリウムをたっぷり含んでいます。最近では、酸切れが早くて香りもよく、とてもおいしい、早生系の「宮内いよかん」が人気があります。

主な産地・最盛期

最盛期については、早生種が12月から1月、早生系の「宮内いよかん」が12月から3月上旬まで続き、普通種が3月から4月いっぱいまで出回ります。産地は、愛媛産が最も多く、近隣の広島・香川からも入荷してきます。

選び方

色が濃いほうが甘味が強く、新鮮な程つやがあります。手に持ったとき重みがあり、やや硬めのほうが果皮と果肉が離れていてよいでしょう。形は、上部がやや出っ張っているものを選びましょう。

食べ方

酸っぱいいよかんを買ってしまった場合は、冷暗所に1週間程度置いておくと、ちょうどいい具合に酸が抜けて、食べ頃になるでしょう。

いちご

日本は世界でトップクラスのいちご消費国です。ハウス栽培の普及で、収穫時期がだんだん早まり、収穫期間も伸びてきて、収穫量が増加しています。いちごは、受粉がまんべんなく行われないと形がいびつになってしまいますので、ハウスの中にミツバチを放して工夫しています。草いちごの原産地は南アメリカで、それ以前は、山いちごや木いちごでした。草いちごは、その後、オランダで交配され、現代いちごの元祖であるオランダいちごが作り出されました。日本には、明治初期に欧米から導入され、本格的ないちご栽培が始まり、現在までに100種類以上もの品種が登録されています。これまでは、東の女峰・西の豊の香と二分していましたが、最近では、「とちおとめ」や「さちの香」「ほのか」等の新品種が登場しています。

特徴

日本のいちごは、きれいな色、大きな形、見事な味と香り、どれをとっても世界一だと言えるでしょう。これは、熱心な品種の研究・改良を重ねた結果で、その元祖となるのが「福羽いちご」です。ほとんどの日本いちごが、多かれ少なかれ「福羽いちご」の血を引いています。なかでも、九州を中心に西日本で主に栽培されている「豊の香」は、甘味・酸味のバランスが絶妙で、果肉は柔らかく多汁、食べたときに口に広がる香味は抜群です。総合評価が高く、生食に最適です。また、大粒で色鮮やかな「女峰」は、日持ちがするため、業務用のケーキの飾りに最適です。いちごのビタミンCはレモンより多く、1パックで1家族分の必要摂取量がとれます。

主な産地

11月から12月までは九州産を中心に出回りますが、年明けから岡山産も増え始めます。九州では、佐賀・長崎・熊本が中心です。

最盛期

ハウス物が11月頃から出回り始め、クリスマス需要に向けて出荷量が増えてきます。最盛期は1月から3月くらいで、この頃が値段が安くて、なおかつ美味しい時期です。露地物は4月頃から出回り始め、6月いっぱいまで続きます。

選び方

ヘタは濃い緑色でみずみずしいものを選びましょう。ヘタが変色したものは、鮮度が落ちている証拠です。果肉の色が全体的に赤くつややかで、ヘタの回りが白くないもの。タネの色が濃く、つぶつぶが立っているものが良いでしょう。パック詰めは、下段のいちごがつぶれたり果汁がしみ出していないか確かめてみましょう。

保存・食べ方

いちごは、なんといっても生でそのまま食べるのが一番です。買ってきたら、ヘタを付けたままざるに入れて、手早く水洗いします。30秒以上水につけると、ビタミンCが流れ出てしまいますから気を付けましょう。また、洗う前にヘタを取ってしまうと、水っぽくなってしまいます。食べる直前にヘタを取るようにしましょう。お好みにより、コンデンスミルクや砂糖・ヨーグルトをかけて食べるのもおいしいです。また、いちごはあまり日持ちがしないため、食べたいと思ったときに食べる量だけ買うのが一番です。もし余ってしまったら、洗ったりヘタを取ったりせずに袋などに入れ、冷蔵庫に保存しましょう。1日から2日くらいは鮮度も落ちずに保てるでしょう。

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