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平成30年7月豪雨災害ボランティアの活動紹介

[2018年8月7日]

ID:40726

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各地に甚大な被害をもたらした平成30年7月豪雨災害。岡山市内各地にも大きな被害が発生し、今もなお多くの方々が不便な生活を強いられながら、懸命な復旧作業を行っています。

そんななか、被災された方々が一日も早く落ち着いた生活を送れるよう、地域の連合町内会、地元町内会をはじめ、多くの人たちが災害直後から被災者支援のボランティア活動に取り組み、「岡山市社会福祉協議会災害ボランティアセンター」では、多くの人たちが災害ボランティア活動に参加しています。

ここでは災害ボランティア活動の具体的な様子を紹介するとともに、実際にボランティア活動に参加された方の声をお届けしたいと思います。

なお、内容は取材当時のものです。

(取材日:2018年7月24日)

目次

岡山市社会福祉協議会災害ボランティアセンターについて

このたびの豪雨災害によって被災された方の支援を行うため、2018年7月11日(水曜日)に、岡山市社会福祉協議会災害ボランティアセンターが設置されました。

災害ボランティアセンターは、

  1. 被災地の活動希望(ニーズ)の把握、
  2. ボランティアの受付及び登録、派遣等を行うこと

を役割としており、7月11日の開設以降、7月23日までの13日間で4,000人を越えるボランティアさんに来ていただきました。

東区災害ボランティアセンター

東区災害ボランティアセンター(上道公民館)

災害ボランティアセンターは、お問い合わせ窓口となる本部に加えて、「北区災害ボランティアセンター」と「東区災害ボランティアセンター」が設置されており、各センターで災害ボランティアの受付・登録、ボランティアに来てほしい活動先とのマッチングを行っています。

オリエンテーションをうけるボランティアさん

オリエンテーションの様子

各センターでボランティアさんの受付が行われるのは当日午前9時から午前11時頃までの間。

ボランティア活動保険への加入、ボランティアの心得・活動先での留意点などのオリエンテーションを受けてからボランティア活動開始となります。
ボランティア活動の資材

ボランティア活動の資材
全国から寄付していただいたものも

ボランティア活動をスムーズに行うために、ボランティアセンターでの資材管理をしています。センターが所有する資材に加えて、全国各地から寄付していただいた多くの資材を適切に管理し、必要なときに利用できるように整理・整備する役割を担います。

提供された飲み物

熱中症対策の飲み物

酷暑のなかでのボランティア活動。熱中症対策に欠かせない飲み物は、企業・個人を問わずたくさんの方からご提供いただきました。参加者の皆さんの体調管理も、ボランティアセンターの大切な仕事です。


取材当日、東区災害ボランティアセンターで資材管理を行ってくれていたのは、災害ボランティアコーディネーター養成研修を受講した「防災ボランティア」の皆さん。資材の管理に加えて、ボランティア活動から戻って来た方の手洗い・消毒・うがい等の支援なども担当します。

ボランティアの3名

防災ボランティアの皆さん

また、災害ボランティアセンターの重要な役割に、被災された方のニーズをしっかり把握して、それに適したボランティアさんを派遣するという「マッチング」活動があります。

取材当日にこのマッチング班を務めていたのは、神戸市社会福祉協議会から派遣されたスタッフの方々。「被災者の方からのボランティア要請に対応したり、『今から何名で行きます』など被災者の方との連絡窓口になります。今回のような大きな災害では電話が鳴りやまない状況ですね。」
マッチング班

ボランティアセンターのマッチング班

ボランティア活動の様子

今回、取材させていただいたのは、東区災害ボランティアセンターでの活動の様子です。東区では広範囲にわたって浸水被害が発生しており、多くの被災者は自宅に戻った後も不便な生活を強いられています。また、地域の小学校の校舎は全棟が浸水被害に遭い、水が引いた後も校内に多くの土砂が残っている状況でした。

取材当日に集まったボランティアさんたちは、被災された方のお宅で活動を行うグループ、小学校で活動を行うグループ、そして被災地域のお宅にボランティアの派遣・相談窓口の情報が掲載されたチラシをポスティングするグループに、それぞれ分かれて活動を開始しました。

土砂をかき出す様子

側溝の土砂をかき出す

小学校でのボランティア活動の様子です。取材当日の時点では、校内の泥のかき出しや洗浄は終わっていたものの、校舎の周囲にある側溝にはまだ大量の土砂が残っており、ボランティアさんたちが協力して側溝の蓋上げ、土砂のかき出し・運搬を行いました。

土砂は土嚢に入れて運搬

かき出した土砂は土嚢袋に入れて運搬される

厳しい暑さが続いている岡山市。ボランティア活動が行われたのは午前中でしたが、屋外で立っているだけでも気の遠くなるような暑さです。

そんな厳しい環境のなか、ボランティアの皆さんは、防塵マスクを着用して、適宜休憩を取りながら黙々と力仕事を続けます。およそ2時間の作業で集まった土砂は、軽トラック2台分の量になりました。

ボランティアに参加された方々の声

皆さんはどのような思いで災害ボランティアに参加されたのでしょうか。今回の活動に参加いただいたボランティアの方々の声をお届けします。

小学校で活動した男性ボランティアさん

ボランティアに参加するのは今回で3日目になります。倉敷市真備町にもボランティア活動に行きました。
被災地は本当に大変な状況なので、どこに行っても人手が必要。自分の力は微々たるものかもしれないが、少しでも出来ること・力になれることがあればと思って、活動に参加しています。

民家で活動した女性ボランティアさん

私は赤磐市に住んでいるのですが、通勤途中の道が水没しているのを見てショックを受けました。
困っているときはお互い様、自分にできることがあればと思って、個人でボランティア活動に参加しています。被災された方の家の片付けなどをお手伝いしました。被災者の方の気持ちに寄り添ったボランティア活動ができればと考えています。

小学校で活動した男性ボランティアさん

熊本地震のときにもボランティアに行ったのですが、今回は自分が暮らす岡山市内のことなので余計に…。平日ですが、仕事は休みの許可をもらってボランティアに来ました。今日で3日目になります。毎日暑いので大変な部分もありますが、被災者の方の役に立てていると思うとやりがいになります。仕事が空けば、また参加したいと思います。

民家で活動した男性ボランティアさん

今日は愛知県から来ました。
被災された方のお宅でピアノを運び出す作業などをお手伝いしました。仕事も定年退職して時間に余裕もあるので、自分に少しでもできることがあればという思いで参加しました。

チラシのポスティングを行ったボランティアの高校生

学校のボランティア募集に挙手して参加しました。自分の家も床上浸水の被害に遭いましたが、周囲を見るともっと大変な被害に遭っている場所も多くて、自分が助けになれたらと思ったことがきっかけです。
ボランティア要請ができることを周知するチラシを配布しました。

チラシのポスティングを行ったボランティアの高校生

自分の家は大きな被害はなかったのですが、クラスメイトの中には被害に遭った人もいて、役に立ちたいという思いで参加しました。
チラシをポスティングしていて、窓やドアが全開になっている家や、まだ一階で生活できない状態の家がたくさんあって、そんな状況を間近で見ると胸が痛くなりました。

災害ボランティアセンタースタッフから

最後に、東区災害ボランティアセンターのリーダーである、岡山市社会福祉協議会 奥田 林雄さんにお話を聞きました。

「今日は平日ですが120人以上の方に参加していただいて本当にありがたいです。被災された方のお宅から物を運び出す作業はひと段落しつつありますが、今は庭や床下から泥を運び出す作業が増えてきている段階です。これからボランティアに参加していただける方、暑い中での活動になりますので、しっかり体調管理を行って頑張りすぎないようにしながら、一緒にやっていきましょう。一回だけではなく、皆さんのできる限りで、二回でも三回でも足を運んでもらえたらうれしいです。」

被災された方々に一日でも早く落ち着いた生活に戻っていただくために、まだまだ継続的にボランティアの方々の力が必要です。災害支援ボランティアに参加いただける方は、以下のウェブサイトをご覧いただいて、ぜひ参加をお願いいたします。

全国からボランティアに駆けつけてくれた皆さん、本当にありがとう!
皆さんのパワーで、岡山が少しずつ元気になっていくのを感じたよ。

災害支援ボランティアについて詳しくはこちら