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岡山後楽館高等学校の生徒による 「思わず参加したくなるような投票式の吸い殻入れ」の実証実験

[2024年3月8日]

ID:57006

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「思わず参加したくなるような投票式の吸い殻入れ」の実証実験

実証実験の概要

岡山後楽館高等学校の学生が、学生が自ら考え実践する総合学習の活動として、「投票式の吸い殻入れ」設置前(令和5年7月)と設置後(令和5年8月)に、吸い殻入れ周辺の吸い殻のポイ捨て状況を調査し、「投票式の吸い殻入れ」によるポイ捨て状況の変化を検証します。 

「投票式の吸い殻入れ」とは、灰皿に二者択一の設問を記載し、ナッジ的なアプローチ(行動経済学)により、つい使いたくなる仕組みを取り入れたものです。吸い殻を自身が選んだ設問箇所に捨てることができます。


投票式の吸い殻入れ

設置場所の東屋

調査期間(投票式吸い殻入れ設置期間)

令和5年8月1日(火曜日)から8月31日(木曜日)まで

調査場所

西川緑道公園の時計台のある東屋(北区富田町)

東屋

設置場所の地図

現地説明会

○日時 令和5年8月2日(水曜日)午前9時から30分程度   

○参加者 岡山後楽館高等学校の担当教諭及び生徒
     岡山市環境事業課の担当職員

現地説明
現地説明をする生徒



事前調査

調査内容

投票式の吸い殻入れ設置予定地である、西川緑道公園の時計台のある東屋(北区富田町)の半径200mの範囲での吸い殻のポイ捨て状況を調べる。

調査日時

令和5年7月10日(月曜日) 午後4時から午後5時

令和5年7月14日(金曜日) 午後4時から午後5時

調査結果

  • 調査初日の7月10日(月曜日)の時点では調査範囲に捨てられていた吸い殻の本数は100本であったが、最終日の7月14日(金曜日)では180本あった。        
  • 西川沿いの遊歩道でのポイ捨てはほとんどなかった。        
  • 吸い殻のポイ捨てが一番多かった場所は岡ビル北側にある公園だった。       
  • 上記の公園の他にも、アスファルトの上や植え込みの中にポイ捨てが見受けられた。 
  • その他にもお菓子の袋が多く捨てられていた。


実施風景

投票式喫煙所
実施風景



事後調査

調査内容

投票式の吸い殻入れを設置した、西川緑道公園の時計台のある東屋(北区富田町)の半径200m の範囲に落ちているたばこの吸い殻の数を確認する。

調査日時

令和5年8月9日(水曜日) 午前10時から午前11時

令和5年8月16日(水曜日) 午前9時から午前10時

令和5年8月24日(木曜日) 午前9時から午前10時

令和5年8月31日(木曜日) 午後1時から午後2時

調査範囲

周辺

調査範囲の地図

投票式吸い殻入れの設置期間

令和5年8月1日(火曜日)から8月31日(木曜日)まで

投票式吸い殻入れの質問内容

(1)貰えるとしたらどっちを選ぶ?

 A: 10万円の桃1個

 B: 1万円のマスカット10房

  設置期間 8月1日(火曜日)から8月15日(火曜日)まで


(2)留学生を一日観光スポットに連れていくならどっちを選ぶ?

 A: 倉敷美観地区 

 B: 岡山後楽園

 設置期間 8月16日(水曜日)から8月31日(木曜日)まで

質問に対する答え(勝敗)

質問(1)  A: 10万円の桃1個  <  B: 1万円のマスカット10房

質問(2)  A: 倉敷美観地区  >  B: 岡山後楽園

調査結果

周辺に落ちていた吸い殻の数
調査実施日 8/9(水曜日)8/16(水曜日) 8/24(木曜日) 8/31(木曜日) 
吸い殻本数  43 26 35 (201)

感想

  • 投票型灰皿設置前は灰皿周辺に吸い殻がたくさん落ちていて灰皿が有効活用されていないように見受けられたが、設置後は多くの方々が投票型灰皿の利用に協力してくださり、灰皿周辺に落ちている吸い殻の数は設置前の9 割以上減っていた。ただ、設置場所から半径20m以上離れるとポイ捨ての状況は設置前と比べてあまり変化がなかった。
  • 投票型灰皿周辺に放置される吸い殻以外のゴミ(缶・ペットボトル・お菓子の袋等)が増えた。(定期的に清掃活動を行っていると受け取られ、安易にゴミを放置しているのではないかと感じた。)
  • 8/31(木曜日)の調査は、調査範囲を広げてしまったため他の調査日より本数がかなり多くなった。(他の調査日との比較検討は不能と考える。)


実証実験を振り返って

実証実験を行った生徒からのコメント

実証実験を実施して、吸い殻だけでなくその他のゴミも予想以上に路上に捨てられていて、私たちが暮らす街が汚れている事実を目の当たりにし、悲しい気持ちになりました。今回の実験で、投票式吸い殻入れ設置場所周辺では効果が見られたものの、少し離れた場所では吸い殻のポイ捨ては依然として続いていて、工夫の余地があるように感じました。また、ゴミが捨てられやすい場所にも気づくことが出来ました。

調査活動を終えて、私たちの活動に多方面の方々にご協力いただき、達成感・充実感を感じています。今回の活動で少しでも多くの人々に吸い殻のポイ捨て問題に興味関心を持ってもらい、まち美化に協力していただければうれしく思います。私たちの実証実験にご協力いただきありがとうございました。


岡山後楽館高等学校 御船 早野 井田 杉本


実証実験の支援者からのコメント

岡山後楽館高等学校の皆さんから、タバコのポイ捨て問題をなんとかしたいというご連絡をいただき、その思いに感銘を受け、この度投票型灰皿の提供やアドバイスなどをさせていただきました。

未来を担う高校生が、自分たちの街をより良いものにしようと、自発的に行動を起こしていることは、大変素晴らしいと思います。我々が提供した投票型灰皿が、より多くの人々の意識を高め、街がきれいになるきっかけになれば幸いです。

タバコのポイ捨ては、小さなことから大きな問題へと広がります。それを止めることは、地域社会にとっても、地球環境にとっても大切なことです。私たちは、一人ひとりが社会に貢献できる力を持っていると信じています。そして、その力を発揮するためには、まず自分たちの身近な場所から改善していくことが大切だと思います。

高校生の皆さんの活動は、小さな一歩かもしれませんが、大きな変化を生むきっかけになる可能性があります。彼らの挑戦が他の人々にも影響を与え、より多くの人々が美しい街を思う気持ちを持っていただけることを願っています。

 

株式会社コソド 代表取締役CEO 山下悟郎

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