岡山市民の文芸

ジュニアの部(小・中学生)
現代詩 −第52回(令和2年度)−


生涯剣道 江藤 春道(御野小五年)



剣道は登山だ
登山は朝早くからはじまる
登山はみんなでしているがなかなか進まない。みんなまだ登りはじめだ
頂上なんてまったく見えない。でも登らなければ全てが水のあわだ
みんな道はちがっていても
目指すところはいっしょだ
先生はずいぶん先に進んでいる
仲間が先にいってあせることもある
それは努力だ、ゆっくりでいいから確実に登ろう、早く登りたいからどんどん登ろう、
進む速さはそれぞれの努力の証しだ
ずっと1人で登る人はいない
だれか仲問、親、先生といっしょに登る
うまく登れないときはひっぱってもらったりおしてもらう
病気とかけがとかで後退するときもある
でもロープウェーみたいにずるはできない
手をかしてもらうこともある
でも毎日助けてもらうわけにもいかない
自分で登ったり
ちょっと下がったり
雪崩にまきこまれてずっと登れなかったり
なにがあるかはまだわからない
どっちに進むかは自分できめる
道も自分できめる
自分で進んでいく
わざと下がって他の道にいったりもする
できるだけていねいに登る
ざつに登るとあぶないめにあう
登山は、楽しくないときもある
でもあきらめない
登り方はいっぱいある
自分にあった登り方もいっぱいある
ちょっと休けいもする
けがだってする
いろんなことがあるけど
登りきったらきっとなにかがある




一般の部   現代詩短歌俳句川柳随筆
ジュニアの部 短歌俳句川柳目次
ザ・リット・シティミュージアム