岡山市民の文芸

ジュニアの部(小・中学生)
現代詩 −第49回(平成29年度)−


空とぶザリガニ 野村 昊平(就実小二年)


うわっ ザリガニがとんでる
学校からかえる時
花だんで ふしぎな生きものを見つけた
ザリガニみたい
ハチみたい
見たことない虫だ
けがあって 黄色と黒のしまもようで
ピュン、ピュンと花から花へとびまわってた
トランペットみたいな形の小さな白い花の中
ときどきとんだまま とまって
花のみつをすってた


家にかえってしらべたら
スズメガのなかまだった
名前は オオスカシバ
はねはセミみたいにとう明だ
だからとんでる時は羽が見えない


オオスカシバは ガなのに
ハチみたいにとんだり
ザリガニみたいな形をしていたりして
かっこいいしおもしろい
ぼくはオオスカシバみたいなとう明な羽がほしい
見えない羽すごくはやくうごかして
ひこうきについていきたい
おか山じょうの上を見てみたい
ともだちにもおなじ羽があったらいいな
空中おにごっこがしたい
空中リレーもしたい





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