岡山市民の文芸

ジュニアの部(小・中学生)
現代詩 −第42回(平成22年度)−


ある日の朝 美馬 大樹(操南中二年)


僕は毎日 朝早くから走っている


家を出るとき
まだ日ものぼっていないし 家族もねている
みんなより早く起きて
ちょっと得した気分になる


道へ出たとき
少し風が吹いていて
犬の散歩をしている人がいる
少し走ると 向こうから 歩いてくる
おじいちゃんがいる
「おはよう」「おはようございます」
いつもあいさつをしてくれるので
もう顔も おぼえている


大きな道路へ出た
車は少ししか走っていない
こんな早くから仕事かな?
ものすごく飛ばしている
川の近くへ来た
今度は 犬を散歩させているおじいちゃんが
向こうから 歩いてくる
すれちがうとき「毎日がんばっとるな。」
と、言ってくれた
意外と僕のことを 見てくれているんだなぁ
うれしかった


家につくころには
日ものぼって 暑くなっている
汗だくになり 息を切らして 家へ飛び込む
「おはよう」母が言った
「おはよう」僕が言う


机の上には 朝食が並んでいる



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