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岡山市内の感染症発生動向


NEW【速報】定点把握疾患(週報告)令和7年第18週(4月28日から5月4日)


定点把握疾患(週報告)の総評 令和7年第18週(4月28日から5月4日)

急性呼吸器感染症(ARI)
令和7年4月7日から急性呼吸器感染症が感染症法の5類感染症に位置付けられ、定点サーベイランスの対象となりました。
- 第18週の報告数は1386件(定点あたり77.00)で、第17週の報告数1596件(定点あたり88.67)から減少しました。
- 第18週の全国平均は定点あたり56.51(前週88.67)、岡山県平均は定点あたり67.12(前週76.92)となっています。
急性呼吸器感染症(Acute Respiratory Infection:ARI)とは、急性の上気道炎(鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎、咽頭炎、喉頭炎)又は下気道炎(気管支炎、細気管支炎、肺炎)を指す病原体による症候群の総称です。インフルエンザ、新型コロナウイルス、RSウイルス、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナなどが含まれます。
岡山県における急性呼吸器感染症の発生状況および病原体検出状況については、下記のホームページをご参照ください。
岡山県の「急性呼吸器感染症(ARI)情報」はこちら別ウィンドウで開く

インフルエンザ
- 第18週の報告数は12件(定点あたり0.67)で、第17週の報告数28件(定点あたり1.56)から減少しました。
- 第18週の全国平均は定点あたり0.79(前週1.09)、岡山県平均は定点あたり0.92(前週1.68)となっています。
- 岡山市内の基幹定点医療機関からのインフルエンザ入院の報告は、第17週は1件(1.00)、第18週は1件(1.00)と大きな変化はありませんでした。(インフルエンザ流行時の2025年第2週では、35件の報告がありました。)
- 病原体検査ではインフルエンザApdm09が多く検出されています。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
- 第18週の報告数は10件(定点あたり0.56)で、第17週の報告数18件(定点あたり1.00)から減少しました。
- 第18週の全国平均は定点あたり1.10(前週1.39)、岡山県平均は定点あたり0.86(前週1.72)となっています。
- 基幹定点医療機関からの新型コロナウイルス感染症の入院の報告は、第17週は1件(1.00)、第18週は1件(1.00)と大きな変化はありませんでした。
令和5年5月8日以前の感染者の発生動向は下記ホームページをご参照ください。 「新型コロナウイルスの岡山市内における感染者の動向(令和5年5月8日以前)」

感染性胃腸炎
- 第18週の報告数は135件(定点あたり13.5)で、第17週の報告数154件(定点あたり15.4)から減少しました。
- 15週から17週にかけて増加傾向でしたが18週に入り減少しています。

A群溶血性レンサ球菌感染症
- 第18週の報告数は5件(定点あたり0.50)で、第17週の報告数14件(定点あたり1.40)から減少しました。
- 2023年秋から2024年前半にかけて大きな流行がみられた後、報告数は減少しています。
- 扁桃の炎症を伴う咽頭痛に、前頸部の有痛性リンパ節腫大、苺状舌をともなうことが多いです。
- まれに重症化して全身に発赤が広がる猩紅熱に移行したり、糸球体腎炎やリウマチ熱を合併することもあるので注意が必要です。
- 抗生物質による治療が推奨されています。

伝染性紅斑(リンゴ病)
- 第18週の報告数は1件(定点あたり0.10)で、第17週の報告数2件(定点あたり0.20)から減少しました。
- 伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19による感染症です。微熱やかぜの症状などがみられ、その後両頬に赤い発しん(紅斑)が現れます。また、妊婦が感染すると、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。
- 全国は、直近で2019年頃に流行が起きていましたが、昨年末より2019年と同程度の定点当たり報告数となっており、流行が起きています。

定点把握疾患(週報告)の発生動向 令和7年第18週(4月28日から5月4日)

週報グラフと患者数のダウンロード

定点把握疾患(月報告)

全数把握疾患(1類から5類全数把握疾患)

百日咳の流行がみられます!
百日咳の報告数が増加しています!2025年に入り18週まで150件の届け出がありました。(昨年1年間は4件)
小中学生の年代の報告が多数を占めています。「百日咳について」(岡山市ホームページ)
第18週(令和7年4月28日から5月4日)に届け出のあった全数把握疾患は以下の通りです。
- 2類:結核 1件(60代男性1件)
- 5類:侵襲性インフルエンザ菌感染症 1件(70代女性1件)
- 5類:侵襲性肺炎球菌感染症 1件(30代男性1件)
- 5類:梅毒 2件(20代女性1件、30代女性1件)
- 5類:百日咳 26件(10歳未満男性2件、10歳未満女性1件、10代男性8件、10代女性7件、30代男性2件、40代女性2件、50代女性2件、70代男性1件、70代女性1件)
第17週(令和7年4月21日から4月27日)に届け出のあった全数把握疾患は以下の通りです。
- 2類:結核 2件(50代男性1件、90代女性1件)
- 5類:劇症型溶血性レンサ球菌感染症 1件(20代女性1件)
- 5類:梅毒 7件(20代男性2件、30代男性2件、30代女性1件、40代男性1件、70代女性1件)
- 5類:百日咳 40件(10歳未満男性6件、10歳未満女性6件、10代男性6件、10代女性10件、30代男性1件、30代女性1件、40代女性2件、50代男性2件、50代女性1件、60代男性2件、60代女性2件、90代女性1件)
第16週(令和7年4月14日から4月20日)に届け出のあった全数把握疾患は以下の通りです。
- 2類:結核 3件(80代男性1件、80代女性1件、90代女性1件)
- 3類:腸管出血性大腸菌感染症 3件(20代女性2件、30代女性1件)
- 4類:レジオネラ症 1件(80代男性1件)
- 5類:梅毒 4件(40代男性1件、50代男性1件、50代女性1件、60代男性1件)
- 5類:百日咳 33件(10歳未満男性8件、10歳未満女性4件、10代男性7件、10代女性7件、30代男性1件、30代女性1件、40代男性1件、40代女性4件)
第15週(令和7年4月7日から4月13日)に届け出のあった全数把握疾患は以下の通りです。
- 4類:レジオネラ症 1件(50代男性1件)
- 5類:アメーバ赤痢 1件(60代男性1件)
- 5類:後天性免疫不全症候群 1件(20代男性1件)
- 5類:侵襲性肺炎球菌感染症 1件(80代男性1件)
- 5類:水痘 1件(80代男性1件)
- 5類:梅毒 2件(30代女性2件)
- 5類:百日咳 20件(10歳未満男性2件、10歳未満女性3件、10代男性6件、10代女性4件、40代女性1件、50代男性2件、50代女性1件、80代女性1件)

(医療機関向け)各類疾患の届出基準と届出様式

届出を要する疾患
1類、2類、3類、4類疾患はいずれも、患者確定例、無症状病原体保有者ともに診断した医師は、直ちに届出ください。
5類全数疾患を診断した医師は、7日以内に最寄りの保健所にお届けください。ただし、麻しん、風しんについては診断後直ちに届け出てください。

届出に関するお知らせ

関連情報(感染症発生動向)