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令和8年2月提案理由

[2026年2月17日]

ID:78952

令和8年2月定例市議会に提出した議案に対する市長提案理由説明要旨

 令和8年度予算案並びに関係諸議案のご審議をお願いするに当たり,市政の動向等について申し上げ,市民並びに市議会の皆様方にご理解とご協力を賜りたいと存じます。

令和8年度の市政運営

 私は,市長就任以来,岡山市の発展と市民の皆様の心の豊かさや幸福度を高めていくために何を為すべきかを考え,財政影響を踏まえた全体バランスを図りながら,様々な課題やご意見に真摯に,そして謙虚に向き合いながら市政運営をしてまいりました。

 こうした考えのもと取り組んできた結果は,市内総生産や民間投資の拡大といった経済成長として明確に現れる等,暮らしやすさや都市としての力強さ,安全・安心は大きく向上し,岡山市は中四国を代表する都市としての要素をさらに強め,「岡山のまちは大きく動いている」と自負しているところです。

 具体的に何点か申し上げますと,こども・子育て・教育については,関連予算を平成28年度比で1.7倍に拡充し,保育園等の待機児童の解消や,現在注力している放課後児童クラブの待機児童対策,子ども医療費助成の大幅拡充,学校給食費の保護者負担の軽減,小学校・中学校の耐震化,空調整備等を実施してまいりました。

 地域の振興については,2月1日に開通した吉備スマートICの24時間化・大型車対応や環状道路の整備などによる道路ネットワークの充実・強化,産業拠点周辺の市街化調整区域での開発許可の緩和等による企業立地の推進,農業振興,歴史・文化をいかした魅力づくり等,地域のポテンシャルを最大限に活かした取組を行ってまいりました。

 企業立地については,本年度の投資額は令和8年1月時点で343億2千万円であり,公表を開始した平成25年度以降で最も高い額となっており,さらに現在も多くの企業から具体の相談をいただいているところです。

 また,公設民営による支線バスの運行やデマンド型乗り合いタクシーの導入など持続可能な公共交通ネットワークの構築や,生活道路の整備,町内会による防犯カメラ・防犯灯設置に対する補助等,地域の利便性と安全性を高める事業を展開してまいりました。

 市域全体や都市圏の発展を牽引するまちなかにおいては,賑わいの拠点づくりや,まちなかの回遊性を高めるとともに,各地域と都心を繋ぐ公共交通ネットワークの拡充を進めてまいりました。これらの取組により,市内外から多くの人が訪れ,まちなかを楽しめるようになり,まちの活性化に繋がっております。ハレまち通りの休日の歩行者数は整備前と比較し約1.5倍に増え,また,ハレノワ開館から2年間での表町商店街の新規出店店舗数は48件,さらに,民間の再開発等の動きも活発化しているところです。

 災害対策については,平成30年7月豪雨を教訓として,ハード・ソフト両面から総合的な浸水対策を進め,これまでに約7割の床上浸水解消にいたりました。残る地域についても,旭川ダムの再生の他,ポンプ場の建設を進めていくことで解消の目途が立ってまいりました。

 私はまちの主役は「人」だと考えております。市民の皆様一人ひとりが自分らしく暮らせ,幸せを実感でき「わくわくするまち」を実現してまいります。

 そのためには,まちの未来の担い手である,こどもたちの健やかな成長が重要であるとの認識のもと,令和8年度予算において「こども・子育て・教育」を第1の柱としました。また,市長選の際にも多くの声をいただいておりました「地域の振興」について第2の柱とし,積極的に進めてまいります。さらに,「街を楽しむ」「健康・医療・福祉」「産業振興」「安全・安心」など,これまで市民生活の向上と都市の持続的な発展のために取り組んできた各分野の重要施策をさらに推進してまいります。

令和8年度予算の概要

 それでは,令和8年度予算の概要について申し上げます。一般会計の予算額は,前年度から206億円,率にして5.0%増加し,過去最高額の4,299億円となっております。 

 一般会計の歳入のうち市税収入は,雇用者所得の改善による個人市民税の増加や好調な企業の設備投資等に伴う固定資産税の増加などにより,前年度から36億円,率にして2.6%増加し,5年連続で過去最高額を更新する1,436億円となる見込みです。一方,歳出については,ごみ処理施設整備等により衛生費が175億円増加し,中学校体育館空調整備等により教育費が85億円増加しております。

 予算編成に当たっては経常的経費の見直しや有利な財源の活用等に努めております。令和8年度の市債発行額は,新庁舎整備の終了等に伴い前年度から42億円少ない437億円となっており,また,実質的な負担は265億円に抑えております。

 財源調整のための基金の取り崩し額は90億円とし,基金残高は前年度同水準の305億円を維持しております。

 実質公債費比率については,令和6年度5.7%と政令市平均6.7%を大きく下回る水準を維持しており,令和7年度の現時点の見込みは5.4%と減少する見込みです。また,令和8年度以降については,有利な市債の活用効果に加え過去の大規模事業に係る償還が順次終了することなどから,現行の各事業計画下において,当面は減少傾向で推移するものと見込んでおります。引き続き,将来世代に負担を先送りすることなく,中長期的な展望に立ち財政運営の健全性を維持しながら,様々な施策を着実かつ積極的に進めてまいります。

物価高対策

 物価高対策については,昨年11月定例議会及び今年1月臨時議会で議決いただいた物価高騰対応定額給付金等について着実に事業を進めるとともに,必要な対策について,市民の皆様や事業者の皆様の声をお聞きしながら,今後もしっかりと対応してまいります。

こども・子育て・教育の充実

 教育については,喫緊の課題であった学力は,第1期教育大綱の目標,偏差値50を達成することができました。第2期教育大綱では,「自らの個性を磨き,選択と挑戦を繰り返すことができるこどもの育成」を掲げ,「人づくり」を進めてまいりました。基礎的な学力が身につく等,一定の成果はありましたが,全国的に増加傾向である不登校のこどもたちへの支援,また,「自分で考える力」「学んだことを地域や社会で活かすことが出来る力」については,目標に対して「道半ば」であります。

 これらを踏まえ,社会全体でこどもと保護者を支える必要があるとの考えのもと,こどもたちの居場所づくりと社会的自立に向けた支援を実施してまいります。また,自ら課題を見つけ,情報を集め,解決に向けた考えを深めるといった「探究的な学び」についても充実させてまいります。

 放課後児童クラブについては,令和7年度の待機児童は前年の236人から約8割減の53人となり,保護者の方が安心して働ける環境は整いつつあります。令和9年度の待機児童ゼロの実現に向け,引き続き,施設整備,人員確保と民間事業者支援による受け皿確保を進めてまいります。

 教育環境の整備については,保護者負担の軽減のため,小学校給食費の無償化および中学校給食費の負担軽減に取り組むとともに,給食調理場へ炊飯機能を順次導入するなど,給食の質を担保しつつ,食材調達等の効率化を図ってまいります。また,小中学校トイレの洋式化を加速させ,令和8年度中での全校洋式化を目指してまいります。

地域振興

 各地域の振興については,地域の特色をいかした魅力と活力ある地域づくりに向けて,様々な取組をより一層充実してまいります。

 地域経済の活性化では,企業立地の推進や,新規就農者支援,スマート農業の推進,観光誘客,道路ネットワークの整備等を進めてまいります。

 企業立地については,地域未来投資促進法や岡山市独自の規制緩和措置である産業拠点周辺の市街化調整区域での開発許可,また企業のインセンティブとなる補助金等を活用し,農業とのバランスを図りながら,企業の投資を促進してまいります。 

 各地域の多様で豊かな歴史・文化遺産の活用については,造山古墳ビジターセンターの機能拡充の検討,東大寺サミットの開催等により,さらなる地域の愛着と誇りの醸成などにつなげてまいります。

 持続可能な公共交通ネットワークについては,今年度,5路線で公設民営の支線バスの運行を開始いたしました。令和8年度は4月の「芳泉・岡南線」,「庭瀬循環線」を皮切りに,計6方面で新たに運行開始を予定しております。支線バスが市民の移動手段として定着するよう,引き続き,「お試し乗車券」の配布など,事業者とともに様々な利用促進策を考えてまいります。

 地域の拠点となるJR上道駅,福渡駅では,駅前広場の整備により交通結節点の機能強化を図ってまいります。

 また,地域コミュニティーの維持・活性化を図るため,新たに町内会デジタル活用促進事業を実施し,町内会活動の負担軽減と誰もが参加しやすい環境づくりを進めるほか,区づくり推進事業等を実施してまいります。

空き家対策

 令和6年度に岡山市が行った空家等実態調査では,市内の空き家数は,平成27年度から約1.5倍の1万3,000棟余りまで増加しております。

 また,総務省の「令和5年住宅・土地統計調査」では,岡山市の空き家率は約14.5%と政令市中4位,特に利用目的がなく流通していない空き家の比率は約5.9%と政令市の中で最も高くなっており,生活環境の悪化が懸念されております。

 危険な空き家を除却する等の法的措置に加え,所有者不明空き家に対する財産管理制度等の法改正による新たな制度適用や,官民連携による空き家の流通促進など,これまで以上に積極的な対策を講じ,良好な生活環境を守ってまいります。

街を楽しむ

 駅前広場への路面電車乗り入れについては,令和9年3月末の乗り入れ開始に先立ち,令和8年6月には東口駅前広場内に,公共交通の利用環境の向上を図るための公共交通案内所が完成する予定であり,修景ゾーンなど駅前広場全体としては,令和11年度上半期の完成を目指して整備を進めてまいります。

 また,令和3年9月に都市計画決定したのち,事業者との協議が中断していた路面電車の大雲寺前電停から西大寺町電停までの区間の延伸環状化については,中心市街地の回遊性の向上を図るために非常に有効であり,必要なものであると認識しております。

 令和5年度の国の補助制度の見直しも踏まえ,岡山市から事業者に再度協議を申入れ,今年1月に合意に至ったことから,新年度予算に関連経費を計上し,令和11年度末の完成を目指して事業に着手したいと考えております。

 岡山城一帯の魅力と賑わいの更なる充実のため,令和8年度より「烏城公園石山地区」オープンスペースの整備工事に着手いたします。また,岡山城西の丸については,どのような機能や施設が必要か,有識者等の意見も参考にしながら,令和8年度から具体的な活用検討を開始してまいります。

 この他にも,ももちゃりリニューアルや,様々なイベント等により,駅前エリアに集中しつつある賑わいを都心全体に広げ,多くの市民の皆様に楽しんでいただける「まちなか」にしてまいります。

新庁舎

 新庁舎については,令和8年5月末の完成を目指して整備を進めており,移転作業後,令和8年11月24日の全面開庁を予定しております。

 新庁舎では,ICT技術の活用や住民票,税証明等の共通窓口を設けるなど,簡単・便利に申請などが行える「書かない」「待たない」「回らない」スマート窓口を実現させるとともに,まちの新たなシンボルとして,市民が憩い,長く親しまれる魅力ある庁舎としてまいります。

健康・医療・福祉

 岡山市では,こどもからお年寄りまで誰もが生きがいを感じて活躍できる社会を目指してまいりました。令和8年度は,産科医療機関等で心身のケアや育児サポートを受けられる「産後ケア事業」の拡充を行うほか,75歳以上を対象として新たに定期接種に追加される高用量インフルエンザワクチンの自己負担額を抑え,接種しやすい環境を整えてまいります。この他,障害者歯科診療体制の確保や,障害者体育センターの空調整備,認知症の方やご家族の不安に寄り添うための相談窓口の拡充等を行ってまいります。

産業振興

 産業振興については,事業者が適切な価格転嫁に取り組める環境整備を図るため,中小企業診断士などの専門家が経営課題の分析から価格交渉に向けた資料作成までを伴走支援する取組を新たに実施します。

 また,深刻化する後継者不足に対する支援として,事業承継計画策定に係る補助金や第三者承継の伴走支援を実施してまいりたいと考えております。

 スタートアップについては,今年度,内閣府から「NEXTグローバル拠点都市」にも選定されたところであり,令和8年度はスタートアップのグローバル展開支援やアトツギの成長支援プログラムを新たに実施し,イノベーションを伴う「刺激の輪」の深化と拡張を図ってまいります。

観光振興

 観光振興については,古代吉備全体の歴史的価値や魅力の発信が期待されている造山古墳ビジターセンターの機能拡充の検討や,岡山市と倉敷市,総社市,赤磐市の学芸員による学術的視点を踏まえた古墳を紹介するガイドブックの作成等,古代吉備の探求と魅力の発信を行ってまいります。また,「戦国宇喜多家の顕彰と岡山城活用」では,デジタル技術を活用したコンテンツ制作や,イベント開催,大河ドラマの誘致活動等により顕彰活動を行い,市民の愛着と誇りを醸成するとともに,観光誘客や賑わい創出を図ってまいります。

スポーツ・文化

 アリーナ整備事業については,これまでも動画やリーフレットの作成のほか,ワークショップやシンポジウムなどで説明や意見交換を行ってまいりましたが,「より丁寧な説明が必要」との市議会からの指摘を踏まえ,今年1月から4月までの間,誰でも参加できる事業説明会を毎月1回開催することといたしました。既に開催した2回の説明会には,多くの皆様に来場いただいております。

 これからの岡山のまちの未来,そして,まちづくりにとって必要なアリーナであり,来年度もワークショップ等の開催を通じて,引き続き丁寧な説明に努め,本事業への理解と機運を高めるとともに,令和14年度中のオープンを目指し,着実に整備事業を進めてまいります。

 岡山の秋の風物詩として定着した「おかやまマラソン」は,今年10回目の節目を迎えます。節目の大会をより楽しんでいただけるよう,様々な企画を検討してまいります。

災害に強く,地域でささえあう安全・安心なまちづくり

 浸水対策については,岡山市の治水安全度に大きく寄与する旭川ダム再生事業が,国の令和8年度予算案で建設段階への移行が示され,本格的な事業着手に向けて大きく前進いたしました。

 引き続き,津島・横井排水区のポンプ場や雨水管渠,浦安11号雨水幹線の整備を着実に進めるなど,市民の皆様の安全・安心を守る総合的な浸水対策に取り組んでまいります。

 また,市民生活に重大な影響を及ぼす上下水道等,インフラの老朽化対策や耐震対策についても計画的に実施するほか,災害時に自ら避難することが困難な方にも支援が行き渡るよう個別避難計画の作成促進を図り,災害に強い安全・安心なまちづくりを進めてまいります。

 地域の安全・安心については,町内会による防犯カメラ・防犯灯設置に対する補助に加え,これらの電気代等に係る費用の補助も考えてまいります。

脱炭素・SDGs

 脱炭素社会の実現に向けた取組については,公共施設の省エネルギー化を進めるとともに,市民・事業者のスマートエネルギー導入を支援し,温室効果ガスの排出削減を図ってまいります。

 SDGs,ESDの推進については,喫緊の課題である気候変動対策に重点を置き,若い世代を中心に主体的な行動変容へとつなげるための啓発活動等に取り組んでまいります。

その他の議案の説明

 続きまして,その他の議案の主なものについて申し上げます。

 甲第21号議案は,公文書の適正な管理,歴史的公文書の適切な保存及び利用等を図るものです。

 甲第36号議案は,幡多認定こども園を設置するとともに,彦崎保育園ほか1園及び牧石幼稚園ほか4園を廃止するものです。

 甲第39号議案は,岡山駅東口公共交通案内所を設置するものです。

 甲第52号議案から甲第68号議案までは,政田サッカー場等の施設について,いずれも指定管理者の指定を行うものです。

 甲第69号議案は,玉野市との連携中枢都市圏形成に係る連携協約を変更するものです。

 甲第71号議案は,岡山市第七次総合計画長期構想及び前期中期計画を策定するものです。

 承第1号は,令和8年1月23日に衆議院が解散されたことに伴い,衆議院議員選挙執行のため,令和7年度岡山市一般会計予算を補正する必要が生じたものにつき,議会を招集する時間的余裕がなかったため,やむを得ず地方自治法第179条第1項の規定により,専決処分したものです。

 以上で提案理由の説明を終わります。

 ご審議の上,議決を賜りますようお願い申し上げます。

甲第26号議案に対する市長提案理由説明要旨

 ただいま上程になりました議案についてご説明申し上げます。

 甲第26号議案は,民間事業者等が設置する端末機により証明書等を交付する場合の手数料の額を令和8年3月1日から令和9年3月31日まで減額するものです。

 この議案は,転出入の手続きが増加する3月に合わせるため,他の議案と分離してご審議の上,議決を賜りますようお願い申し上げます。

報告に対する市長説明要旨

 ただいま上程になりました報告についてご説明申し上げます。

 報第4号及び報第5号は岡山市新庁舎整備事業庁舎建築に伴う電気設備工事及び空調設備工事について,報第6号は市民文化ホール・福祉文化会館解体工事について,それぞれ契約金額を変更したものです。

 報第7号は,リース公用車の事故について,相手方と和解し,賠償額を決定したものです。

 報第8号は,市有自動車の事故について,賠償額を決定したものです。

 なにとぞよろしくお願いいたします。

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