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岡山市第六次総合計画(後期中期計画)概要版(外国語版)

[2021年7月21日]

ID:31076

目次

岡山市第六次総合計画の概要

計画の構成・期間
 総合計画は、「都市づくりの基本目標」と「将来都市像」を定めるとともに、その実現に向けた「都市づくりの基本方向」を明らかにする「長期構想」と、長期構想に掲げる「都市づくりの基本目標」の実現に向けて、政策・施策の体系を明らかにするとともに、具体的な施策展開の方向性を示し、岡山市の都市づくりを総合的・計画的に進めていくための指針となる「中期計画」で構成します。


都市づくりの基本目標

未来へ躍動する 桃太郎のまち岡山
 岡山市は、時代の変化や要請、市民の課題意識を踏まえつつ、固有の強みや特性を最大限にいかしながら、活力があふれ、市民が愛着と誇りを持ち、未来へ躍動する都市の実現に向け、岡山市のさらなる発展と市民の満足度の向上をめざした都市づくりを進めます。そして、新たな岡山市の都市づくりの象徴として、未来への躍動感、力強さと健康、白桃に代表される農産物などを、全国的にも知名度が高く、岡山固有の歴史・文化に由来する「桃太郎」に重ね合わせ、「桃太郎のまち岡山」を掲げ、市民と行政が一体となって取り組みます。

都市の躍動感を創出する
●水と緑に恵まれた美しく快適な環境を大切にし、安全・安心の「住みやすさ」を基盤にしながら、また、市民がまちづくりの変化を実感できるよう、都心部と周辺部との調和とバランスのとれた発展に意を用いながら、国内外に開かれた活発な交流を通じて新たな都市の魅力を創造・発信し、活力と躍動感あふれる都市づくりを進めます。
●これにより、岡山市の都市ブランドを確立し、市民がその魅力を自信を持って国内外に発信できる都市をめざします。
●岡山市に生まれ、育ち、学び、働き、活動する市民誰もが、個性と能力を最大限に発揮し、一人ひとりが夢や希望を実現できるよう後押しする、人が輝く都市づくりを進めます。

「住みやすさ」に磨きをかける
●これまで培ってきた、安全・安心で、恵まれた自然環境と質の高い都市機能のどちらも享受できる暮らしが、岡山市の魅力として捉えられています。このような「住みやすさ」に磨きをかけ、市民誰もが岡山に住み続けることに誇りを持てる都市づくりを進めます。

市民と行政がともに変えていく
●都市づくりの目標や課題を市民と行政が共有し、具体的な役割分担を明確にしながら、ともに考え、ともに行動し、その実現に向けて協働で取り組んでいきます。また、市役所自身、市民からの期待に応えられる組織への自己変革を進めます。

3つの将来都市像

将来都市像1 中四国をリードし、活力と創造性あふれる「経済・交流都市」

地域経済を成長させ、賑わいを創出する
●岡山市の持つ優れた立地条件や商業・業務、医療、教育・文化等の都市機能集積の強みをいかした産業育成や、多彩な農業の振興を図ることにより、地域経済の活力を生み出す都市をめざします。
●都心部において、国内外からの観光・コンベンション、ビジネス等の交流を活発化するとともに、中心市街地の魅力と賑わいを創出することにより、市域全体の発展をけん引する原動力とします。

周辺地域を活性化し、都心とつなぐ
●周辺地域の拠点機能を充実し、これと高次の都市機能が集積した都心部とが利便性の高い公共交通等で相互に結ばれた、コンパクトでネットワーク化された都市づくりを進めるとともに、それぞれの周辺地域が多様で豊かな地域資源を十分にいかして活性化と生活機能の維持を図りつつ、個性を発揮し、市域全体が快適で活力あふれる都市をめざします。

新たな文化を創造・発信する
●岡山市固有の歴史・伝統・文化をまちづくりに活用するとともに、市民一人ひとりが学
び親しむことにより、様々な交流を通じて新たな文化を創造し、岡山市らしさを市民が
誇りを持って国内外に積極的に発信する都市をめざします。

圏域の発展をけん引する
●高次都市機能の集積をいかし、関係市町と相互に連携しながら、圏域全体の発展を力強くリードする拠点都市をめざします。

将来都市像2 誰もがあこがれる充実の「子育て・教育都市」

子育て環境を充実させる
●結婚、妊娠、出産、子育てを希望する誰もが安心して子どもを生み育てることができる環境が充実し、若者世代が定着し、女性や若者の大きな人材力をいかす都市をめざします。

未来を拓く人材を育てる
●子どもが将来に夢と希望を持って健やかに育つよう、就学前から中学校までの学びの連続性を大切にするとともに、家庭、学校、地域が協働して教育力を高めることにより、他者や社会とのつながりを重視して、自ら考え、学び、行動する、未来を拓く人材が育つ都市をめざします。

多様な担い手をいかす
●ESD の理念に基づき、次代を担う人材を育成し、多様な担い手が、自助・共助・公助の精神で、それぞれの役割を発揮しながら、より良い地域をつくり上げる市民主体の都市をめざします。

将来都市像3  全国に誇る、傑出した安心を築く「健康福祉・環境都市」

健康で安心に暮らす
●豊富な医療・介護資源をいかし、生涯を通じて健康でいきいきと活躍でき、医療や介護等の支援が必要になっても誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる都市をめざします。

安全に万全を期す
●都市基盤の計画的な整備と更新、地域における防災、減災、防犯などの自主的な活動を通じて、大規模化する自然災害等への備えに万全を期し、市民の暮らしの安全・安心が確保された都市をめざします。

豊かな自然環境を引き継ぐ
●低炭素・循環型社会の推進や、市民一人ひとりが地球環境や将来世代に配慮した行動を実践することで、環境負荷の少ない持続可能な社会づくりを進め、多様な自然環境と調和した豊かな暮らしを将来世代に引き継ぐ都市をめざします。

後期中期計画の進行管理と持続可能な開発目標(SDGs)との関係性

計画の進行管理
●後期中期計画は、「計画」(Plan)→「実行」(Do)→「評価」(Check)→「見直し」(Act)を繰り返す「PDCAサイクル」の考え方に基づいた進行管理を行います。
●具体的には、30 の政策ごとに成果指標を設定し、各施策のもとで実施する取組の達成状況を毎年度評価し、ホームページで公表します。
●各施策のもとで実施する取組は、達成状況や各個別計画の進捗管理等を勘案しながら、見直しや重点化を図り、予算編成に反映することで計画を着実に推進します。

後期中期計画と持続可能な開発目標(SDGs)との関係性
●持続可能な開発目標(SDGs)は、「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のため、経済や社会、環境等の広範な課題に対して、先進国を含むすべての国々が2030年までに取り組む目標を定めたもので、17のゴールから構成されています。
●SDGsがめざす社会は、長期構想に掲げる「都市づくりの基本目標」や「都市づくりの10の基本方向」と方向性を同じくするものであることから、後期中期計画の推進はSDGsの目標達成にも寄与します。
●また、これまで岡山市が先進的に取り組んできた持続可能な開発のための教育(ESD)は、「持続可能な社会の担い手」を育むものであることから、後期中期計画及びSDGsの目標達成に向けて引き続き推進していきます。

前期中期計画における主な取組

 前期中期計画(平成28年度〜令和2年度)においては、長期構想で定めた3つの将来都市像である、中四国をリードし、活力と創造性あふれる「経済・交流都市」、誰もがあこがれる充実の「子育て・教育都市」、全国に誇る、傑出した安心を築く「健康福祉・環境都市」の実現に向けて取り組んできました。

将来都市像1「経済・交流都市」 

●拠点性をいかした企業立地の推進
 ・本社・中四国支店等誘致をはじめとする各種補助制度の創設によるインセンティブ付与
 ・空港南産業団地の整備による企業立地 等
  → 市内企業立地の件数・新規常用雇用者数・投資額 ※再投資を含む。
     22件・485人・217.6億円(平成23年度〜平成27年度)→66件・892人・645億円(平成28年度〜令和2年度)

●創業しやすい環境づくり
 ・スタートアップ支援施設「ももスタ」の開設

●魅力と賑わいのある中心市街地の創出(歩いて楽しいまちづくり)
 ・路面電車の乗り入れを含めた駅前広場整備事業 ・県庁通りの再整備(一車線化) 
 ・緑のボリュームアップ ・岡山芸術交流 ・岡山芸術創造劇場整備事業 等

●持続可能な公共交通ネットワークの再構築に向けた取組
 ・法定協議会の開催(バス路線の再編、運賃割引(高齢者・障害者)、都心の運賃適正化に向けた協議・検討)

●周辺地域における生活交通の確保
 ・市内6地区(令和3年1月現在)でデマンド(予約型)乗合タクシーを導入

●国内外の人を惹きつける観光・交流の推進
 ・日本遺産「桃太郎伝説」認定 ・造山古墳ビジターセンター設置
 ・ESDに関するユネスコ世界会議、日中韓3か国地方政府交流会議、G20保健大臣会合開催 等
  → コンベンション参加者数
     152,296人(平成27年度)→162,348人(令和元年度)
  → 外国人延べ宿泊者数
      85,274人(平成27年) →206,591人(令和元年)

将来都市像2「子育て・教育都市」 

●仕事と子育ての両立のための基盤整備
 【幼児教育・保育の充実】
  保育の受け皿
   14,574人(平成28年4月1日)→19,810人(令和2年4月1日)
  入園申込児童数
   16,318人(平成28年4月1日)→19,171人(令和2年10月1日)
  待機児童数
    729人(平成28年4月1日)→ 157人(令和2年10月1日)
  → 保育の受け皿の整備に加えて、保育士確保に向けて、民間保育士の処遇改善等を実施
 【放課後児童クラブの運営見直し】
 ・保護者が安心して仕事を続けるためには放課後児童クラブの安定的な運営体制が必要
  →  令和4年度までに放課後児童クラブを市立クラブとし、サービスや利用料金を平準化(令和2年4月に87クラブのうち、22クラブを市立に移行)

●女性が活躍できる社会づくり
 ・「隗より始めよ」の精神で庁内の女性が輝く環境づくりを推進 
  → 岡山市役所(全職員)の管理職に占める女性の割合
     8.4%(平成27年4月1日)→13.8%(令和2年4月1日)

●主体的な学びの推進による学力の育成
 ・思考力・判断力・表現力等を問う「活用」に関する問題の無回答率が全国平均を上回る
  → 岡山市独自の学力調査(学力アセス)を実施し、その結果を活用した授業改善を実施
  → 全国学力・学習状況調査の偏差値
     小6 国語50算数50(平成27年度)→国語51算数50(令和元年度)
     中3 国語48数学48(平成27年度)→国語50数学50(令和元年度)

●問題行動等の防止及び解決
  暴力行為(中学校1,000人当たり)
   18.0件(平成27年度)→18.1件(令和元年度)
  不登校(小学校)
   0.57%(平成27年度)→1.03%(令和元年度)
  → 小・中学校の連携強化、不登校児童への早期対応を実施

●ESD活動の拡大とSDGsの推進
 ・「SDGs未来都市」に選定(誰もが健康で学び合い、生涯活躍するまち岡山)

将来都市像3「健康福祉・環境都市」 

●健康寿命の延伸に向けた健康づくりの推進
 ・健幸ポイントプロジェクトにより運動等の取組が健康づくりに寄与 
  (BMI値、メタボリックシンドロームの減少及び医療費抑制効果)  
 ・健康ポイント事業(おかやまケンコー大作戦)にSIB(ソーシャル・インパクト・ボンド)を活用(令和元年度〜)
 ・生涯現役応援センターを設置し、高齢者の就労やボランティア活動等の生きがいづくりに寄与
 ・2030年の岡山の保健医療のあるべき姿を宣言としてまとめた「PHO(ポジティブ・ヘルス・オカヤマ)」を策定 等
  → 健康寿命 男性71.6歳 女性73.4歳(平成25年)→
         男性71.6歳 女性74.3歳(平成28年)

●平成30年7月豪雨等を踏まえた防災・減災対策
 【地域防災力の強化】
 ・身近な組織である町内会単位で地域における「共助」の要となる自主防災組織の結成促進
 ・自主防災組織結成促進のための各種助成制度を創設及び拡充
  → 自主防災組織活動カバー率
     64.5%(平成30年4月)→92.2%(令和2年4月)
 【災害に強いまちづくり】
 ・浸水被害の著しかった3排水区(今保、津島、横井)を下水道整備の重点地区に追加
 ・事前に豪雨が予測される場合の事前水位調整を行う区域拡大などの見直しを実施

 ●低炭素型の環境にやさしいまちづくり
 ・温室効果ガス排出削減に向けた「世界首長誓約/日本」への署名
 ・2050年二酸化炭素排出実質ゼロ宣言
 ・ごみ処理施設の再生可能エネルギーの活用に向けた検討(新庁舎等の公共施設)

従来からの構造的な課題と新型コロナウイルス感染症に伴う新たな課題

従来からの構造的な課題

少子高齢化・人口減少
●岡山市においても少子高齢化が進んでおり、自然減が社会増を上回り、人口減少局面を迎えています。
●岡山市の総人口は、令和27(2045)年には69万人となり、平成27(2015)年の71万9千人より約2万9千人減少する見通しです。
●その間、生産年齢人口比率(15歳〜 64歳人口の比率)と年少人口比率(0歳〜 14歳人口の比率)は低下し続ける一方、高齢者人口比率(65歳以上人口の比率)は上昇を続け、令和27(2045)年には、平成27(2015)年の24.7%から8ポイント上昇し、32.7%となる見通しです。

東京一極集中
●岡山市では、若年層をはじめとする生産年齢人口の東京圏への転出超過が拡大してきたことから、地域社会の担い手の減少だけでなく、地域経済が縮小するなど様々な社会的・経済的な課題が生じる可能性があります。
●東京圏へ人口が集中している現状においては、首都直下型地震等の巨大災害による被害リスクの拡大が懸念されています。

市街地のスポンジ化
●岡山市の市街地は、郊外へ拡大を続けていますが、人口減少局面に入る中、このまま市街地の拡大が進行すると、市街地の人口密度の低下を招き、医療・福祉・商業等の生活サービスや公共交通の維持が難しくなるなど、まちなかの賑わいや市民の利便性への影響が懸念されます。

自然災害の激甚化・頻発化
●地球温暖化の進行により、全国で豪雨や台風の激甚化による水害、土砂災害等が頻発しています。
●岡山市でも、災害に強いまちづくりを進めてきましたが、平成30 年7月豪雨では、砂川の決壊や笹ヶ瀬川流域の内水はん濫など、甚大な被害が生じました。

新型コロナウイルス感染症に伴う新たな課題

感染拡大の防止
● 新型コロナウイルス感染症から市民の生命や健康を守るためには、マスクの着用や手洗いなどの基本的な感染対策に加えて、保健所体制の強化や検査能力の確保が必要です。
● 感染防止対策を講じながらも、社会経済活動を進めていくことが課題となっています。

経済活動・市民生活の下支え
●全国的な感染拡大や緊急事態宣言に伴って社会経済活動が抑制されるなどした結果、岡山市でも幅広い業種で売り上げが減少するなど、地域経済に大きな影響が生じました。
●今後も社会経済活動全般にわたる大きな影響が続くと、特に非正規雇用労働者の生活や中小・小規模事業者の経営環境等が、より厳しい状況に置かれる恐れがあります。

働き方や価値観の変化
●新型コロナウイルス感染症の影響下でテレワークをはじめとする多様な働き方が広がりつつあるほか、キャッシュレス化や新たなビジネス展開の模索、リカレント教育の需要の高まりといった動きが見られます。
●人口密度が高い東京圏に集住して日常生活を行うことのリスクが改めて認識され、地方移住を希望する人の割合が増えています。

税収の下振れリスク
●岡山市では、幅広い事業者の事業継続支援や市民生活支援にいち早く取り組み、前例のない規模の補正予算を計上して財政出動を躊躇なく実施してきました。
●一方、社会経済活動に大きな影響が生じたことに伴う市税収入の下振れが生じていることから、持続可能な財政運営をいかに確保していくかが今後の課題となっています。

参考 新型コロナウイルス感染症への対応を踏まえた政策推進上の3つの観点

1 岡山市版ニューノーマルの構築
 「スイッチ!おかやま」の徹底により、感染防止対策と社会経済活動の両立モデルを構築
  ・行政手続きのオンライン化をはじめとするデジタル化を抜本的に推進し、迅速かつ正確な行政サービスを提供
  ・県との適切な役割分担のもとで検査体制を確保するとともに、ワクチン接種体制を構築 等

2 ポストコロナに向けたまちづくり
 コンパクトでネットワーク化されたまちづくりに引き続き取り組むとともに、働き方の多様化や感染防止対策にも対応したスマートでゆとりある都市デザインを構築
  ・東京一極集中からの転換を図るため、中四国のゲートウェイにふさわしい都市機能をより一層充実
  ・大都市圏からの移住・定住に加えて移住者による起業を促進 等

3 安全・安心で包摂的な社会の実現
 雇用環境の変化やデジタル化の進展等の社会経済の大きな変化の中でも、市民が誰一人として取り残されない包摂的な社会を実現
  ・市民の生活を守りながら格差拡大の防止を図るとともに、地域における支え合いを推進
  ・ソフト・ハード両面からの防災・減災対策を推進
  ・気候変動対策として温室効果ガスのより一層の排出削減を推進
  ・インフラの更新・統廃合・長寿命化により、持続可能な財政運営や市民の安全・安心を確保 等

将来の都市の形

 岡山市では、少子高齢化が進み、将来的には人口減少が想定される中にあっても、このような「住みやすさ」に磨きをかけ、都市に活力と躍動感を創出していくため、長期的な視点に立ち、周辺地域と都心が調和し、持続的に発展できる都市づくりを進めます。

方向性1 都市の活力を高め、市民の暮らしを支える拠点の形成
●都心と周辺地域の各拠点に、それぞれの特性に応じて、商業・業務、医療・福祉等の様々な都市機能の集積を図るなど、子どもから高齢者 まで誰もが暮らしやすい、密度の高いまとまりのある都市空間を形成します。
●周辺地域の拠点については、市民の日常生活の行動を基にした地域生活圏や、都市機能の集積状況、公共交通による都心アクセス性のほか、合併により市域を拡大してきた都市の成り立ち等を考慮し、「都市拠点」、「地域拠点」の2種類の拠点を設定します。
●地域生活圏の中には、拠点以外にも小中学校区等を単位として、より身近な生活サービス機能や、地域づくり活動・交流の中心としての役割等を担う様々な「日常生活の拠り所」があることから、これらの拠り所を核に、それぞれの地域固有の状況やニーズに応じて、持続可能な地域づくりを市民との協働により進めます。

方向性2 安全・安心で利便性の高いネットワークの形成
●鉄道やバス等を中心に地域特性に応じて、徒歩、自転車、自動車、生活交通等を組み合わせて、利便性が高く、人と環境にやさしい交通ネットワークを構築します。
●都心と周辺地域の拠点をつなぐ連携軸では、公共交通の利便性を向上させるとともに、道路整備を推進し、都心と周辺地域との交流・連携を促進します。
●また、地域生活圏内では、誰もが安全・安心に暮らせる地域づくりに向けて、福祉、子育て・教育、防災・防犯等の課題に市民との協働により取り組むため、地域コミュニティに根ざしたネットワークづくりを進めます。
●さらに、広域交流拠点都市として周辺市町や国内外の諸都市とのネットワークを強化していきます。

政策体系

将来都市像1 中四国をリードし、活力と創造性あふれる「経済・交流都市」

1地域経済の活性化による、魅力と活力あふれるまちづくり
 政策1  新たな雇用と活力を生む戦略的な産業振興 (産業)
 政策2  魅力と賑わいのある中心市街地の創出 (中心市街地)
 政策3  多彩で活力ある農林水産業の振興 (農林水産業)
 政策4  国内外の人を惹きつける観光・交流の推進 (観光・交流)

2コンパクトでネットワーク化された快適で多様なまちづくり
 政策5  周辺地域の拠点機能の充実と活性化 (都市・周辺地域)
 政策6  人と環境にやさしい交通ネットワークの構築 (交通)
 政策7  魅力ある景観と快適な住環境づくり (景観・住環境)

3歴史と文化が薫り、誇りと一体感の持てるまちづくり
 政策8  歴史・文化による新たな魅力の創出と発信 (歴史・文化)
 政策9  暮らしに息づく文化芸術の振興 (文化芸術)
 政策10 地域の活力を育むスポーツの振興 (スポーツ)

将来都市像2 誰もがあこがれる充実の「子育て・教育都市」

4安心して子育てができ、若者や女性が輝くまちづくり
 政策11 安心して子どもを生み育てることができる環境づくり (子育て)
 政策12 子どもの健やかな成長と若者の自立の支援 (健全育成、自立)
 政策13 女性や若者が活躍できる社会づくり (女性・若者)

5つながる教育で未来を拓く人材を育むまちづくり
 政策14 知・徳・体の調和のとれた自立に向かって成長する子どもの育成 (学校教育)
 政策15 家庭・学校・地域が協働で進める教育力の向上 (教育環境)
 政策16 生涯にわたる豊かな学びの充実 (生涯学習)

6理解を深め合い、ともに築く市民主体のまちづくり
 政策17 多様な主体による協働のまちづくり (協働、ESD)
 政策18 国際的に開かれた多文化共生のまちづくり (国際)
 政策19 誰もが個性と能力を発揮できる人権尊重の社会づくり (人権)

将来都市像3 全国に誇る、傑出した安心を築く「健康福祉・環境都市」

7住み慣れた地域で安心して暮らせる健康・福祉のまちづくり
 政策20 生涯にわたり健康でいきいきと生活できるまちづくり (健康)
 政策21 豊富な医療・介護資源をいかした安心の暮らしづくり (医療・介護)
 政策22 ともに生き、ともに支え合う地域共生社会の推進 (福祉)

8地域の力をいかした災害に強く安全・安心なまちづくり
 政策23 災害に強く安全・安心な都市基盤の整備 (防災・減災)
 政策24 地域防災力の強化と消防救急体制の充実 (地域防災)
 政策25 安全・安心な市民生活の確保 (市民生活)

9豊かな自然と調和した市民の手による持続可能なまちづくり
 政策26 岡山から広げる地域に根ざした環境づくり (環境活動)
 政策27 脱炭素社会をめざす環境にやさしいまちづくり (脱炭素)
 政策28 みんなで進める循環型社会の構築 (循環型社会)

都市経営

10圏域をリードし、都市の持続的発展を支える都市経営
 政策29 分権・人口減少社会を踏まえた行政の推進 (地方創生、行政体制)
 政策30 将来世代に責任を持つ自主・自立的な行財政運営 (行財政運営)(行財政改革推進プラン)

将来都市像1 中四国をリードし、活力と創造性あふれる「経済・交流都市」

 デジタル化への対応も含む戦略的な産業振興や日本遺産等を活用した観光・交流、人々の意識や働き方の変化を踏まえた移住・定住施策の再構築等を推進するとともに、コンパクトでネットワーク化されたまちづくりに引き続き取り組んで中四国のゲートウェイにふさわしい都市機能の充実を図り、圏域全体の発展をリードする岡山市をめざします。

基本方向1 地域経済の活性化による魅力と活力あふれるまちづくり

政策1 産業 新たな雇用と活力を生む戦略的な産業振興
施策の方向性
1強みと特性をいかした産業競争力の強化
2中小企業・小規模企業の育成・支援と経営安定化
3拠点性をいかした企業立地の推進
4企業人材の確保と育成
後期中期計画における主な取組
● 経営者の高齢化に伴う後継者不足へ対応するため、円滑な事業承継を支援
● 起業家やベンチャー企業が創業しやすい環境づくりを推進
● 市内外の人材の移住・定住につながる魅力ある雇用の創出を図るため、幅広い業種の企業立地を推進
●「 新しい生活様式」に対応する業態転換やデジタル技術等を活用した非対面ビジネス、テレワークなど、事業者の新たな取組を支援

政策2 中心市街地 魅力と賑わいのある中心市街地の創出
施策の方向性
1歩いて楽しいまちなかの魅力と賑わいづくり
2賑わいにつながる回遊性の向上
3魅力的な商店街の振興
4高次都市機能の充実・強化 
後期中期計画における主な取組
● 旧城下町エリアを南北に通る商店街や旭川河畔といった歩行軸、文化交流軸を踏まえつつ、岡山芸術創造劇場の整備等の各種取組を展開
● まちなかの魅力や賑わいをつなぐ公共交通の利便性向上を図るため、路面電車の岡山駅前広場への乗り入れや延伸、環状化を実施

政策3 農林水産業多彩で活力ある農林水産業の振興
施策の方向性
1意欲ある農業者による多様な生産の選択と拡大
2生産基盤の整備と農村の再生・強化
3地産地消で市民が支え誇れる農業都市づくり
4森林の活用と水産業の振興
後期中期計画における主な取組
● 品質の高い農林水産物の販路拡大や消費拡大、ブランド力の強化のため、知名度を高めるPR活動や6次産業化等へのチャレンジを支援

政策4 観光・交流国内外の人を惹きつける観光・交流の推進
施策の方向性
1広域的な観光・インバウンドの推進
2産学官連携によるコンベンションの誘致
3戦略的なプロモーションによる都市ブランドの確立
4移住・定住の促進
後期中期計画における主な取組
● 広域周遊観光のベース宿泊地をめざし、日本遺産をはじめとする歴史・文化資源の魅力向上、観光客の利便性向上や快適な環境整備
を実施
● 若者の岡山への定着や、岡山市の魅力や特色が十分に伝わる情報発信の強化、関係人口の創出・拡大等、首都圏をはじめさらなる移
住を促進

基本方向2  コンパクトでネットワーク化された快適で多様なまちづくり

政策5 都市・周辺地域 周辺地域の拠点機能の充実と活性化
施策の方向性
1活力ある拠点の形成と適正な土地利用の推進
2周辺地域の活性化と交流の促進
後期中期計画における主な取組
● 低密度な市街地の拡大を抑制し、コンパクトでネットワーク化された都市構造の実現に向けた取組を継続
● 周辺地域では、経済・産業の振興、移住・定住による地域活性化、歴史・文化の継承や生活交通等の生活機能サービスの維持・向上等の取組を地域振興基金も活用しながら促進

政策6 交通 人と環境にやさしい交通ネットワークの構築
施策の方向性
1公共交通中心の利便性の高い交通ネットワークの構築
2地域における生活交通の確保
3自転車先進都市の推進
4道路ネットワークの充実・強化 
後期中期計画における主な取組
● 利便性の向上と経営の安定化に向けてバス路線の再編・運賃割引(高齢者・障害者)・都心の運賃適正化の取組を推進
● 都心と地域拠点を結ぶ連携軸における公共交通の利便性向上等のため、桃太郎線LRT化の取組を推進

政策7 景観・住環境魅力ある景観と快適な住環境づくり
施策の方向性
1美しく風格ある都市景観の形成
2水と緑あふれる憩いの空間づくり
3快適で暮らしやすい住環境づくり
後期中期計画における主な取組
● 中心市街地の街路樹や都市公園樹木のボリュームアップや質の向上による再生を進め、魅力ある都市空間を形成
● 周辺環境に悪影響をもたらす特定空家等に対して、補助事業や代執行等の取組を推進
● 少子高齢化に伴う火葬需要を踏まえた施設整備

基本方向3  歴史と文化が薫り、誇りと一体感の持てるまちづくり

政策8 歴史・文化 歴史・文化による新たな魅力の創出と発信
施策の方向性
1歴史・文化資産をいかしたまちの魅力の創造と発信
2歴史・文化資産の活用と継承
後期中期計画における主な取組
● 大規模改修を行う岡山城は岡山の歴史をわかりやすく伝えるため、来訪者が楽しみながら体験・体感できる展示等を実施
● 歴史・文化資産を掘り起こし、新たな観光資源として磨き上げ、魅力を向上
● 史跡や文化財を適切に保存し、次世代へ継承するため、造山古墳群等の再生・保存、有効活用を促進

政策9 文化芸術 暮らしに息づく文化芸術の振興
施策の方向性
1文化芸術施設を核にした文化芸術の振興
2市民の文化芸術活動の推進
後期中期計画における主な取組
● 新たな文化芸術活動の拠点として、令和5年夏頃の開館をめざし「岡山芸術創造劇場」を整備

政策10 スポーツ 地域の活力を育むスポーツの振興施策の方向性
1スポーツを通じたまちの活性化と一体感の醸成
2 東京オリンピック・パラリンピック等を通じた地域振興と競技力の向上
3ライフステージに応じたスポーツの振興
後期中期計画における主な取組
● 東京2020オリンピック・パラリンピック事前キャンプ誘致等の経験をいかし、スポーツの振興とともに、岡山市のPRや地域振興を推進

将来都市像2 誰もがあこがれる充実の「子育て・教育都市」

 質の高い就学前教育・保育サービスや、子ども一人ひとりの育ちを支える支援等を充実し、希望する誰もが安心して子育て・教育ができる環境づくりに引き続き取り組むとともに、多様な主体の地域活動への取組や女性活躍、多文化共生、人権尊重のまちづくりを一層推進させ、誰もが輝き、一人ひとりが個性と能力を発揮することのできる岡山市をめざします。

基本方向4 安心して子育てができ、若者や女性が輝くまちづくり

政策11 子育て 安心して子どもを生み育てることができる環境づくり
施策の方向性
1仕事と子育ての両立のための基盤整備
2子育てにおけるワーク・ライフ・バランスの推進
3母子の健康づくりへの支援
4子育ての負担感や不安感をやわらげる支援
後期中期計画における主な取組
● 質の高い就学前教育・保育サービスを安定的に供給するためのハード、ソフト両面の整備を引き続き推進
● 就学前教育・保育を担う人材を確保するため、処遇改善や潜在保育士の再就職支援等に取り組むとともに保育士が生涯働ける職場づくりを推進

政策12 健全育成、自立 子どもの健やかな成長と若者の自立の支援
施策の方向性
1子どもが安全で健やかに育つことができる環境づくり
2困難を抱える子ども・若者やその家庭への支援
3若者の健全な成長と自立の支援
後期中期計画における主な取組
● 困難を抱える子どもやその家庭を早期に発見し、適切な支援ができるよう、児童家庭相談体制や関係機関との連携をより一層強化
● 虐待の再発防止を目的とした保護者支援プログラムの実施により、体罰等によらない子育てを推進

政策13 女性・若者 女性や若者が活躍できる社会づくり
施策の方向性
1男女共同参画の推進
2若者の力をいかした地域づくり
後期中期計画における主な取組
● 仕事と家庭の両立が可能な職場づくりや多様で柔軟な働き方を啓発することにより、女性も男性も働きやすい環境づくりを促進

基本方向5 つながる教育で未来を拓く人材を育むまちづくり

政策14 学校教育 知・徳・体の調和のとれた自立に向かって成長する子どもの育成
施策の方向性
1主体的な学びの推進による確かな学力の育成
2人や自然との関わりを通した豊かな心の育成
3健康教育の充実による健やかな体の育成
4一人ひとりの育ちを支える指導・支援の充実
後期中期計画における主な取組
● 学力調査の分析結果等を踏まえ、子どもが主体的・協働的に学ぶ授業づくりや、就学前教育から中学校教育等までの発達段階に応
じた継続的な学習指導、支援を引き続き実施
● グローバル化・情報化に対応できるコミュニケーション力や情報活用能力を育成するため、英語教育やICTを活用した教育等を充実
●不登校を未然に防ぐ取組を推進するとともに家庭訪問等による早期支援を行い、一人ひとりの育ちを支える取組を徹底

政策15 教育環境 家庭・学校・地域が協働で進める教育力の向上
施策の方向性
1教職員の資質能力の向上と支援体制の充実
2安全・安心で快適な教育環境の整備
3家庭・学校・地域の連携強化
後期中期計画における主な取組
●多様な学びの機会を保障し質の高い教育をめざすため、GIGAスクール構想を踏まえたICT環境を整備

政策16 生涯学習 生涯にわたる豊かな学びの充実
施策の方向性
1豊かな学びの機会と場の提供
後期中期計画における主な取組
● ESD の視点に立った学びと実践をつなぐ取組を進めるとともに、地域コミュニティの活性化や地域活動の担い手づくりを支援する仕組みづくり

基本方向6 理解を深め合い、ともに築く市民主体のまちづくり

政策17 協働、ESD  多様な主体による協働のまちづくり
施策の方向性
1SDGs達成に向けたESDの推進
2地域における主体的な活動の促進
3多様な主体による協働の推進
4特色ある区づくりの推進
後期中期計画における主な取組
●SDGsを学ぶ機会を設け、理解の促進を図るとともに、SDGsの達成に向けてESD活動を推進
●次世代を担う若者、企業やNPOなど、多様な主体の地域活動への取組を促進

政策18 国際 国際的に開かれた多文化共生のまちづくり
施策の方向性
1国際交流の促進とグローバル人材の育成
2多文化共生の環境づくり
後期中期計画における主な取組
●オンラインでの交流も含めた幅広い国際交流事業を実施
●外国人総合相談窓口の運営等を通じて、外国人市民へのよりきめ細かな支援を実施
●地域社会への参加促進のため、外国人市民が支援する側になれるような場の充実

政策19 人権 誰もが個性と能力を発揮できる人権尊重の社会づくり
施策の方向性
1人権意識の高揚
2平和を大切にする意識の醸成
後期中期計画における主な取組
● パートナーシップ宣誓制度を実施し、他自治体との相互利用を拡げることで性的マイノリティの人々の負担軽減と性の多様性への理解を促進

将来都市像3 全国に誇る、傑出した安心を築く「健康福祉・環境都市」

 地域で自分らしく生きることのできる健康、福祉、介護の充実を図りながら、新型コロナウイルス感染症への的確な対応を行い、平成30年7月豪雨災害を教訓に災害に強いまちと地域づくりを進めるとともに、自然災害の激甚化の一因とされる温室効果ガスの排出抑制に積極的に取り組み、いつまでも安心して住むことができる岡山市をめざします。

基本方向7 住み慣れた地域で安心して暮らせる健康・福祉のまちづくり

政策20 健康 生涯にわたり健康でいきいきと生活できるまちづくり
施策の方向性
1健康寿命の延伸に向けた健康づくりの推進
2いきいきと活躍できる生涯現役社会づくり
3介護予防の推進
4感染症対策
後期中期計画における主な取組
● PHO 実現に向け、健康寿命の延伸をめざし、フレイルチェックの実施の機会を増やすなどの介護予防や健康ポイント事業を促進
● 生涯活躍社会の実現に向けて、SIBを活用した高齢者の就労支援の実施及び企業等の高齢者雇用に対する理解を促進
● 平時から、感染症に関する正しい知識や、予防及びまん延防止に関する情報等を市民に周知
● 感染症発生時には、発生状況等に応じて必要な対策を講じていけるよう保健所体制を整備
● 感染症患者の発生や感染症対策の実施状況等について、迅速かつわかりやすく、患者等の人権にも配慮した情報提供を実施
● 新型コロナウイルス感染症対策として、ワクチン接種に関する体制整備や市民への周知啓発等を実施

政策21 医療・介護 豊富な医療・介護資源をいかした安心の暮らしづくり
施策の方向性
1地域包括ケアシステムの構築
2在宅医療・介護の推進
3認知症対策の推進
4持続可能な保険制度の運営
後期中期計画における主な取組
● 高齢者が地域で自分らしい生活を続けることができるよう、住まい・医療・介護・介護予防・生活支援を一体的に提供する体制「地域包括ケアシステム」を推進
● 認知症の人やその家族が地域で自分らしく生きるための居場所づくりや気軽に相談できる体制の充実や地域における支援体制整備を推進

政策22 福祉 ともに生き、ともに支え合う地域共生社会の推進
施策の方向性
1障害者の自立支援と社会参加の促進
2重層的なセーフティネットの構築
3地域福祉の推進
4総合相談支援体制づくり
後期中期計画における主な取組
● 多様化、複雑化する課題等に、地域住民や地域のあらゆる関係団体が連携協働により対応する地域福祉活動を推進(地域共生社会の構築)

政策23 防災・減災 災害に強く安全・安心な都市基盤の整備
施策の方向性
1総合的な浸水対策の推進
2市有施設等の耐震化・長寿命化の推進
3都市施設の安全・安心の確保
4ライフラインの計画的な整備・管理
後期中期計画における主な取組
● 平成30 年7 月豪雨災害を教訓として、市民の生命と生活を守るため、流域治水の考えのもと、浸水対策や河川改修を進め、災害に強いまちづくりを推進

政策24 地域防災 地域防災力の強化と消防救急体制の充実
施策の方向性
1地域防災力の強化
2消防救急体制の充実強化
後期中期計画における主な取組
● 災害時に適切な避難行動がとれるよう地域防災力の向上をめざし、自主防災組織の結成促進及び活動の活性化に資する取組に対する
支援を実施

政策25 市民生活 安全・安心な市民生活の確保
施策の方向性
1地域防犯力の強化と交通安全対策の推進
2消費生活の安全・安心の確保
後期中期計画における主な取組
● 新型コロナウイルス感染症の影響により増加したインターネット通販などに係る消費トラブルなどから市民を守るための消費者教育及び情報発信を実施

基本方向9 豊かな自然と調和した市民の手による持続可能なまちづくり

政策26 環境活動 岡山から広げる地域に根ざした環境づくり
施策の方向性
1生物多様性の保全と環境との共生
2環境負荷低減への取組
3環境教育・学習の推進
4市民、事業者との協働による美しく快適なまちづくり
後期中期計画における主な取組
● 多様で豊かな自然環境を守るための市民と連携した環境保全活動を継続し、快適な生活環境の確保のため、土壌汚染対策等の対応を強化

政策27 脱炭素 脱炭素社会をめざす環境にやさしいまちづくり
施策の方向性
1再生可能エネルギーの活用と省エネルギー化の促進
2環境にも人にもやさしいライフスタイルへの転換
後期中期計画における主な取組
● 脱炭素型の都市の実現のため、市有施設等での再生可能エネルギーの活用を進めるとともに、気候変動への適応策の実施を推進
● 岡山連携中枢都市圏の市町や経済界等と協力して、脱炭素社会の実現に向けた新たな取組の検討

政策28 循環型社会 みんなで進める循環型社会の構築
施策の方向性
1ごみの減量化とリサイクルの推進
2廃棄物の適正処理の推進
3総合的な汚水処理対策の推進
後期中期計画における主な取組
● 市民との協働によりごみの排出量の減少に取り組むとともに、玉野市、久米南町と連携して広域的なごみ処理に対応する焼却施設の整備を推進

都市経営

基本方向10 圏域をリードし、都市の持続的発展を支える都市経営

政策29 地方創生、行政体制 分権・人口減少社会を踏まえた行政の推進
施策の方向性
1地方創生の推進
2圏域をリードする広域連携の推進
3大都市制度の推進
後期中期計画における主な取組
●「 岡山連携中枢都市圏ビジョン」について、基礎自治体優先の原則に基づく県との役割分担の下、連携事業をさらに追加・拡充
●住民の生活圏等を基礎とした近隣の連携中枢都市圏との圏域間連携を推進
●「特別自治市」構想の実現を見据えつつ、事務・権限の移譲等についての国への働きかけ

政策30 行財政運営、行財政改革推進プラン 将来世代に責任を持つ自主・自立的な行財政運営
施策の方向性
1健全で持続可能な財政運営
2公共施設等のマネジメントの推進
3行政のスマート化
4組織力の向上
5公民連携と透明性の高い市政運営
後期中期計画における主な取組
●財政制約を踏まえた取組を徹底し、将来世代に負担を先送りしないよう中長期的な展望の下で財政運営の健全性を確保
●人口構造の変化に伴う施設需要の変化を見据えながら、複合化・多機能化等による施設の配置の最適化を推進
●い つでも、どこでも、簡単に行政手続きが完結することをめざした、マイナンバーカードを活用した行政手続きのオンライン化の推進
●事業者向けの行政手続きについても、利用者目線によるオンライン化等を推進
●窓口手続きにおけるワンストップ化などスマートな窓口サービスの実現
●AI、RPA等のデジタル技術やBPR手法を活用した業務の効率化の推進
●デジタル化の推進を支える人材の確保・育成及び国の標準仕様に準拠したシステムの導入によるコスト削減

区のまちづくり

 区の特徴的な課題に対応し、区の特性をいかしたまちづくりを市民との協働により進めるため、「区づくりの将来目標」に向けて各区で重点的に推進すべき施策や市民生活に密着した施策を示しています。

各区における人口の見通し

 北区及び中区の人口は、当面増加が続くことが予測されますが、令和12(2030)年から令和17(2035)年をピークに緩やかに減少していく見通しです。南区の人口は、平成27(2015)年から令和2(2020)年をピークに減少に転ずる見通しであり、東区の人口は、平成22(2010)年をピークに既に減少に転じています。
 高齢化の一層の進行により、令和27(2045)年には、すべての区で高齢化率が30%を超える見通しです。

北区

区づくりの将来目標

自然と共生し、歴史と文化が薫る 賑わいと交流のまち 北区

 北部の山間部や清流旭川をはじめとする豊かな自然と共生しながら、岡山城、岡山後楽園や吉備路等の豊富な歴史・文化資産等を最大限にいかして、多くの人が交流する魅力と賑わいあふれるまちづくりを進めます。また、区民一人ひとりが互いに温かく支え合い、いきいきと活躍できる北区の実現をめざします。

区づくりの重視すべき視点

視点1 まちなかの魅力と賑わいを高め、周辺地域の多様な資源をいかす
●高次な都市機能が集積する都心部と自然、歴史・文化、食等の多様で豊かな資源に恵まれた各地域とが、それぞれの魅力を高め、発信することにより、区民の愛着と誇りを醸成するとともに、市内外から多くの人が訪れ、賑わいあふれるまちづくりを進めます。

視点2 人と人、地域と地域の交流・連携を深める
●都心部と地域の拠点とを利便性の高い公共交通ネットワーク等で結ぶとともに、都心部においては歴史・文化、学術・芸術等の集積をいかした多様な学びと交流、周辺地域においては歴史・文化をはじめ自然や農業をいかした交流を促進することにより、人と人、地域と地域が交流・連携するまちづくりを進めます。

視点3 多様な人材が力を発揮し、ともに自らの地域を築く
●区民一人ひとりが、まちづくりの主役としてそれぞれの地域でいきいきと活躍し、学生やNPO等の多様な力をいかして、ともに築いていくまちづくりを進めます。
●誰もが、温かくふれあい、互いに支え合うことにより、安心して安全に暮らせるまちづくりを進めます。

施策展開の方向性

1まちなかの魅力と賑わいの創出
2農村部、中山間地域の活性化
3企業立地の推進
4歴史・文化など多様な地域資源の再認識と活用・発信
5まちなかから中山間地域まで、地域特性に応じた交通利便性の向上
6持続可能で活力のある地域づくり
7連携・協働による防災・減災、防犯力の高い地域づくり

中区

区づくりの将来目標

ふれあいと活気にあふれ、快適で住む喜びに満ちたまち 中区

区づくりの重視すべき視点

視点1 「自然」と「便利さ」が調和する住の魅力を高める
●都心部へのアクセス性に優れ、職住近接を可能とする利便性の高い住環境と豊かな自然環境が調和し、人口増加の続く高いポテンシャルをいかした、快適で住みやすいまちづくりを進めます。

視点2 「住」を彩る水と緑、歴史・文化などの地域資源をいかす
●暮らしに憩いと潤いをもたらす豊かな水と緑の環境を守り、次世代へ継承していきます。
●各地域に息づく歴史・文化資産や特産品等の地域資源を活用、発信していくことにより、活力のあるまちづくりを進めます。

視点3 多様な地域の担い手が活躍する
●自治組織、NPO、企業、大学等の多様な主体がつながり、若者をはじめとした様々な世代が、活発に交流できるまちづくりを進めます。
●地域の防災・防犯力を高め、交通安全対策を充実することにより、災害に強く、犯罪や交通事故の少ない安全なまちづくりを進めます。
●地域での健康づくり活動や見守り、支え合いにより、誰もが住み慣れた地域で安心していきいきと暮らせるまちづくりを進めます。

施策展開の方向性

1交通利便性の向上
2豊かな自然環境の保全
3地域資源の活用と発信
4多世代の交流・協働による地域づくり
5地域住民の手による防災・防犯力の向上

東区

区づくりの将来目標

いつまでも住み続けたい 歴史が息づき愛着の持てるまち 東区

 まちに息づく特色ある歴史・伝統・文化と豊かな自然環境等の地域資源の魅力をいかしながら、地域で生まれ育った若者をはじめ、誰もが地域に愛着と誇りを持ち、いつまでも住み続けたいと思えるまちづくりを進め、人口減少社会が既に到来している中にあっても、持続可能で活力ある東区の実現をめざします。

区づくりの重視すべき視点

視点1 独自の歴史・伝統・文化をいかす
●独自に培われてきた歴史・伝統・文化をいかしたまちづくりにより、区民の地域への愛着と誇りを醸成します。
●高い区民力をいかしながら、各地域で特色ある行事・イベントを開催するとともに、様々な地域資源の魅力を積極的に発信することにより、区内外の交流や多世代のふれあいを活発化させ、賑わいのある、人を呼び込むまちづくりを進めます。

視点2 産業・農業を振興し、地域経済を活性化する
●企業立地の推進等を通じて産業を振興し、雇用の場を創出するとともに、魅力ある農業を振興することにより、地域経済を活性化させ、持続可能なまちづくりを進めます。

視点3 自然と共生した、安心・快適な暮らしを実現する
●交通等の生活の利便性を高め、世代を問わず豊かな自然と共生しながら快適で健やかに暮らせるまちづくりを進めます。
● 地域の強い結束をいかし、みんなで支え合い、子どもから高齢者まで誰もが安心して暮らすことのできる、安全・安心のまちづくりを進めます。

施策展開の方向性

1地域資源をいかした魅力と賑わいづくり
2多世代が交流・活動できる地域づくり
3企業立地の推進と持続可能な農業の振興
4交通利便性の向上
5健やかに暮らせる地域づくり
6安全・安心な地域づくり

南区

区づくりの将来目標

人・まち・自然が調和し、笑顔輝く実りのふるさと 南区

 世界有数の人造湖である児島湖、瀬戸内海国立公園の一角をなす児島半島等の豊かな自然環境や、臨海工業地帯が広がり大規模商業施設が立地する岡南地域、都心部から連続する市街地など、地域の多面性をいかしたまちづくりを進めます。
 また、実り豊かな農産物を生み出す広大な干拓地での農業を次代に引き継ぎながら、地域、事業者、行政のつながりを大切に、魅力と活力があり安全・安心に暮らせるまちづくりを進めることにより、笑顔が輝き、幸せを実感できる南区の実現をめざします。

区づくりの重視すべき視点

視点1 みんなの力で災害に備え、安全・安心を築く
●河川、沿岸部等の危険箇所への対策を推進しながら、自助・共助の精神で区民が互いに支え合い、協力し合う体制を強化することにより、災害による被害を最小限にとどめることのできる、災害に強い安全・安心な地域づくりを進めます。

視点2 地域の資産をいかし、活力ある未来を創る
●先人が築いた全国有数の広大な干拓農地で営まれ、岡山の食を支える農業を振興することにより、豊かで活力ある未来につながるまちづくりを進めます。
● 事業者を含めた多様な力を結集して、魅力と活力ある地域づくりを進めるとともに、固有の歴史・伝統・文化に親しみ、内外に向けて発信することにより、地域への愛着と誇りを醸成し、いつまでも住み続けたいと思えるまちづくりを進めます。

視点3 誰もが快適・健やかに暮らせる環境を整える
● 交通利便性の向上や生活交通の確保等を進め、住環境の快適さや利便性の維持・向上を図るとともに、地域での自主的な健康づくり活動を活性化することにより、子どもから高齢者まで誰もがいきいきと暮らせる、住む魅力に満ちたまちづくりを進めます。

施策展開の方向性

1地域で取り組む防災・防犯対策の充実
2活力のある農業の振興
3多様な担い手の参加・協働による地域活動の活性化
4地域の魅力の発掘・発信
5交通の利便性の向上
6健やかに暮らせる地域づくり

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政策局政策部政策企画課

所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]

電話: 086-803-1040 ファクス: 086-803-1732

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