・訪問介護サービスにOT・PTや歯科衛生士、管理栄養士といったさまざまな専門職が同行し、利用者を見た上で専門的な視点から利用者の状態維持・改善につながる話をヘルパーにお伝えするものです。
・「インセンティブ」とは“取組みのきっかけや動機となる仕組み”のことです。この事業では年度末にお渡しする表彰状や奨励金が、皆様のインセンティブとしてこの事業に取り組むきっかけになればと考えています。
・現在、介護サービス全体で利用者の「状態維持・改善」がこれまでよりも更に求められています。これは訪問介護でも同様で、利用者の状態を見てその人に合ったより良いサービスの提供が重要となります。
・利用者の状態を見るためには幅広い知識や専門的な視点が必要です。そのためには介護職が多職種と連携してさまざまな視点から利用者を見ることが望ましく、国は「生活機能向上連携加算」の創設などで取組みを後押ししようとしていますが、十分に進んでいるとは言い難いのが現状です。
・岡山市はこの状況を改善するため、「ヘルパーがさまざま専門職との連携を通じてより適切に利用者の状態を見られるようになること、またその人に合ったサービス提供から利用者の状態維持・改善に繋がること」を目的に、厚生労働省とも協議して令和元年度から本事業を開始しています。
事業は大きく分けて(1)専門職との同行訪問、(2)事業所の評価(インセンティブ)という二つの内容からできています。
・市が事業所に無償で派遣する専門職(OT・PT、歯科衛生士、管理栄養士)が訪問に同行し、実際に利用者の状態像を確認した上で、ヘルパーに対して利用者の状態維持・改善に繋がる助言をします。
・同行訪問の回数は、利用者一人につきPT 又は OTとの同行訪問が2回、歯科衛生士 又は 管理栄養士との同行訪問が1回となっています。
・PTやOTは2回の訪問でそれぞれBarthel Index(BI:バーセルインデックス)という指標を用いて利用者の状態を点数化します。この指標はLIFEでも用いられている指標の一つで、希望があればヘルパーがPTやOTと一緒に2回目のBIを測定することもできます。
・年度末には年間を通じて事業に取り組み、専門職との同行訪問を含む3つの評価指標を達成した事業所を表彰し、特に改善度合いの高かった上位10事業所には表彰式の場を設けて市長からの表彰状と奨励金(10万円)を授与します。
(1)専門職との同行訪問
(2)専門職との同行訪問後の訪問介護計画見直し(見直した結果、計画を変更しない場合もOK)
(3)市が主催する研修会への参加(年1回)
・参加事業所は5月に参加申し込みをした後、6月から翌年1月にかけて同行訪問や研修参加(年1回)、訪問介護計画の見直しに取り組みます。
・3月には評価指標を達成した事業所には表彰状を、またその中でも特に利用者の状態が維持・改善した度合いの高い上位10事業所には表彰式にて市長から表彰状と奨励金(10万円)をお渡しします。
所在地: 〒700-8546 岡山市北区鹿田町一丁目1番1号 [所在地の地図]
電話: 086-803-1638 ファクス: 086-803-1776