平成11年2月に、環境庁(現・環境省)によってメダカが絶滅危惧種に指定されました。
岡山市環境学習センター「めだかの学校」では、メダカをはじめとする水辺の生物を通じて、自然や環境の大切さを伝えています。
当施設は、岡山県中部の岡山市北区建部町に位置し、メダカをはじめとする旭川の魚たちを展示した「淡水魚水族館」や、自然素材の郷土玩具を集めた「おもちゃの宿」をご覧いただけます。
【決済についてのお知らせ】(令和4年5月24日)
令和4年6月1日(水曜日)より、二次元バーコードによる決済(PayPay,LINEPay,AliPay)を開始します。
詳しくは、こちらをご確認ください。
【主催事業のお知らせ(令和4年5月16日更新)】
主催事業「田地子川の魚とり」を実施します。
・内容
田地子川で魚とりを体験し、魚の種類と特徴を観察します。
・日時
6月19日(日曜日)10時から12時
・対象者
小学生と保護者
・定員
先着30人
・参加費
保険料ひとり50円
・申込方法
電話もしくはFAXで6月16日(木曜日)までに
【主催事業(メダカの学習・自然循環型水そう作り)について(令和2年8月26日更新)】
主催事業(メダカの学習・自然循環型水そう作り)を実施します。
ぜひ、ご参加ください。
1.内容
・メダカの生態と飼育方法について
・自然循環型水そう作り
2.実施日時
随時実施
3.定員
1日2家族まで
4.対象
小学4年生から6年生までの児童とその保護者
5.参加費
入館料(大人310円 小人100円)と材料代(300円)
6.予約方法
受講希望日の2開館日前までにめだかの学校に電話をし、開講日と空き状況を確認してください。 (火曜日休館)
7.備考
水そうは各自でご持参ください。(縦30cm×横25cm×高さ30cm程度の大きさのものを推奨、昆虫飼育用プラスチック製のものでも可)メダカは差し上げることができませんので、近隣のお店でご購入等をお願いいたします。筆記用具が必要です。詳しくはめだかの学校に直接お問い合わせください。
平成11年2月、環境省が「メダカ」を絶滅危惧種に指定したことは、多くの方々に衝撃を与えました。
それ以降、さまざまなメダカ保護の動きが全国各地で取り組まれるようになりました。
メダカが絶滅危惧種に指定されるよりも、ずっと以前から、私たちは昭和63年の「めだかの学校」開校以来、21世紀も生命あふれる水であって欲しいという願いから、『春の小川復活作戦』を続けてきました。
コンクリートの人工水路に、5年もの歳月をかけ、旭川の川泥を堆積させ、水草の植生を整え、メダカが産卵・冬眠の出来る環境を整えてやりました。
するとどうでしょう。メダカをはじめトンボ、アメンボ、ゲンゴロウ、タイコウチといった水生昆虫も、住み家に戻るように寄ってくるではありませんか。メダカの住める『春の小川』の復活です。
日本の原風景と呼ばれる『春の小川』で、小さな生物たちの生活に触れ、自然の大切さ、生命の尊さを家族みんなで考え、話し合うひとときにしていただければと思います。
そして抱いた疑問は遠慮なくご質問ください。
めだかの学校のある岡山市北区建部町は、自然に恵まれた環境です。
※団体(20人以上)は、大人:280円 小人:90円
毎週火曜日(祝日の場合はその翌平日)
年末年始(12月28日~1月4日)
祝日法による休日の翌日(土曜日、日曜日及び休日を除く)
八幡温泉郷駐車場(めだかの学校の北側隣接)
普通車209台 バス6台
※駐車場代は無料
山陽自動車道 岡山ICから車で約45分
中国自動車道 津山ICから車で約50分
旭川に生息するさまざまな淡水魚が観察できます。展示室中央には、ヒョウタン型の池があり、水生生物の生態観察もできます。
30個設置された水槽には、淡水魚を種類ごとに解説展示しています。
詳しくは展示中の淡水魚一覧をご確認ください。
「めだかの学校」の敷地内に、「おもちゃの宿」を併設しています。全国の郷土玩具、約5000点を収蔵展示しています。
郷土玩具を地域ごとに展示し、実際に玩具にさわって遊べるコーナーもあります。
※現在、「めだかの学校」内では、メダカ、餌などの販売等は実施していません。
※現在、ヨーグルト工房の運営は、別組織です。
ふれあい教室は、川の探検です。ねらいは旭川。いくつかの源流を集めながら、ここ建部まで流れてきて、やがて瀬戸内海まで続きます。
川の生き物や水辺を観察することで、これからみなさんが、未来に向けて真剣に考えていく、ふるさとの自然や地球全体の環境について、ヒントが発見できると思います。
楽しく遊びながら、環境の大切さを学んでみましょう。
10時00分 めだかの学校入学
10時15分 調査用具を持ち、旭川に出発 用具(調査用紙、網、バケツ、パックテスト試薬、水温計など)
※その他、帽子やタオル、飲み物なども確認しましょう
10時30分 河川敷で、生き物調査と水質検査、川遊び
※川の深さ、流れに注意、スタッフの指示には従いましょう
11時30分 河川清掃後、めだかの学校に移動
11時45分 昼食(弁当は持参)
13時20分 環境学習のまとめ 生き物調べで、旭川の健康診断
13時40分 めだかの学校卒業
14時00分 解散
めだかの学校では、主催講座である「めだか環境教室」などについて、小・中学校や公民館、環境イベントへの講師派遣を実施しています。
内容、活動場所、スケジュールなどは、別途調整いたしますので、お気軽にご連絡ください。
めだかの学校では、コンクリート化された川を、メダカがすめる自然の川に戻す試みとして、昭和63年から、「春の小川復活作戦」を提言し、進めてきました。
コンクリートの人工水路に、旭川の川泥を堆積させ、水草を植生し、メダカが産卵・越冬できる環境を整えるのには、5年の歳月を要しました。
現在では、施設の庭に流れる、全長約40メートルの水路には、メダカをはじめ、トンボ類、アメンボ、ゲンゴロウ、タイコウチなどの水生昆虫が繁殖するようになり、現在の「春の小川」が復活したのです。
なんの仕掛けもない水槽、実は自然の循環の基本を整えることで、半永久的に水替えの必要がない水槽ができます。
昭和63年の「めだかの学校」が開校したときから始めた、「春の小川復活作戦」の考えを少しスマートにして、また子どもたちに循環型社会の仕組みをわかりやすく示すことにしました。
「めだかの学校」では、この水槽を「里山」と呼んでいます。自然の循環がスムーズに行われている河川環境では、川底の砂や土、落ち葉に生息している「バクテリア」が有機物(ゴミや汚れ)を食べて、分解する働きをしています。それに加えて、広葉樹の落ち葉に含まれるタンニンは、流水の健康状態を保つとされています。
その世界を、この水槽を作ってみることで、自然の循環のこと、また、その循環が途切れた人間社会の生活について、考える一助となれば幸いです。
めだかの学校は、岡山市環境学習センター「めだかの学校」が主催する環境学習の場となっています。
岡山市の小中学生、保護者を対象に、年間を通した環境学習プログラムを実施し、生き物や自然、また環境保全に対する意識の向上を図り、行動できる子どもを育成することを目的にしています。
主な教室の内容は、以下のとおりです。
平成元年より毎年テーマを決め開催。環境学習ブース、体験教室、ふれあい屋台など。
小中学生ボランティアとの協働で楽しく環境について考えます。
旭川の支流、田地子川での水辺教室。水生昆虫などから身近な川の今を調べ、川砂のバクテリアや枯れ葉のタンニンの自然循環力を利用してメダカ水槽を作ります。
建部の森や川をフィールドに、自然環境を学習し、山や川の連続性や自然の循環から私たちの生活を考えることをねらいとします。
自然体験活動を親子で体験し、環境学習を通じて親と子の絆を深めることもねらいの一つ。建部の自然の中で、ヒトと自然の共生について考えます。
岡山市環境学習センター「めだかの学校」をはじめとする建部の恵まれた自然をそのまま学びの場として活用し、体験を交えて、親子で一緒に環境学習を行う機会として実施しています。
これらの活動は、「市民のひろばおかやま」で随時参加者を募っています。
また、市内小学校を経由して対象児童に参加を周知しています。
メダカは、北海道をのぞく日本各地の水田や小川に生息していました。しかし平成11年、環境省はメダカを絶滅危惧(2)類に指定しました。岡山県内でも生息域は減少しているとも言われています。
それはメダカのすみやすい環境-日本の里山風景が減っているということでもあるのでしょうか?
しかし、岡山県南の平野部では、まだまだメダカが生息しています。あなたの身近にメダカは生息していませんか。少し観察してみましょう。
メダカは、日本人にもっとも親しみのある魚です。その呼び方も地方によって、「めえと」「じゃっこ」など、6,000ほどあるともいわれます。
江戸時代の浮世絵にも「めだかすくい」が描かれ、古くから親しまれてきたことがわかります。
メダカは、水面に浮いたエサを食べるため、目も口も上を向いています。メダカを漢字で書くと、「目高」となります。
水槽は、ガラス、陶器、発泡スチロールなど、なんでも良いです。ろ過器やエアーレーションなど特別な設備の必要もありません。
水面の面積(平方cm)を、「50」で割った数のメダカを入れてください。例えば、60cm×30cmの水槽では、60×30÷50=36匹程度が飼育できます。
水道の水を一晩、くみ置きしたものを利用してください。ひなた水は、水替えのときに、急な温度変化を起こすため避けましょう。
地下水も温度差があり、酸素も少ないので、くみ置きしましょう。
藻がわいた緑色に濁った水は、メダカを丈夫にします。水替えを行いすぎると、メダカの体を弱らせてしまいます。少し「ずぼら」なくらいが、ちょうど良いようです。
市販されているメダカや金魚のエサをすりつぶしたものでかまいません。
しかし市販のエサには、魚粉が含まれているものが多く、比重が重いので、すぐに沈み、水を汚くしてしまいます。
どんなエサでも与えすぎは禁物。3~5分で食べきる分量を目安にしてください。
かつて、めだかの学校では、自家製のエサを販売していましたが、現在は行っていません。
乾燥エビを原料として、整腸剤や乾燥野菜を配合したものでした。みなさんも各自身で工夫してください。
メダカの飼育が順調にいき、増えてくると、「川に戻してあげよう」と考える気持ちは理解できます。
しかし、淡水魚は水系ごとに、違った遺伝子を持っていることが知られています。安易な放流は、生態系のかく乱にもなりますので、絶対にやめましょう。
一度飼い始めたメダカは、最後まで責任をもって飼育してください。
放流することよりも大事なことは、メダカが生息できる自然環境を残し、また創ることだと思います。そんな自然環境を、子どもや孫のために残すことこそ、大人の責務だと思います。
めだかの好きな環境・苦手な環境について示す図(上)、めだかのメス・オスの特徴を示す図(下)
メダカの好む生息環境は、浅くて日当たりの良い土と緑のある川です。水は少し汚くても構いません。
苦手な環境は、フチが切り立った急流、コンクリート護岸の川、水が枯れる場所です。
メダカのメス・オスの特徴は、オスのみに背びれの切れ込みがあることや、しりびれの形と大きさの違いがあること等が挙げられます。
所在地: 〒709-3142 岡山市北区建部町建部上609 [所在地の地図]
電話: 086-722-1231 ファクス: 086-722-3100