2020年度の日本の温室効果ガスの総排出量は、11億5,000万トン(CO2換算。以下同じ。)でした。
2013年度の総排出量(14億900万トン)と比較すると、エネルギー消費量の減少及び電力の低炭素化に伴う電力由来のCO2排出量の減少等から、18.4%(2億5,900万トン)減少しました。
日本政府は、2030年度において2013年度比で46%の削減を目標としているため、今後もさらなる積極的な温室効果ガスの排出量削減に向けての取り組みが重要です。
日本における温室効果ガス排出量のうち、約9割が二酸化炭素(CO2)となっており、CO2は「温室効果ガス」の代表格となっています。
私たちの生活する社会の中で、二酸化炭素が排出されるのはどのような場面でしょうか。
日本の部門別の二酸化炭素排出量は産業部門(工場等)が一番多く、次いで運輸部門(人や物の輸送・運搬)、業務その他部門(商業・サービス・事業所等)、家庭部門となっています。
(注)間接排出量とは、電気事業者の発電に伴う排出量を、電力消費量に応じて最終需要部門に配分した後の値です。
産業部門や運輸部門、業務その他部門では近年減少傾向にあります。一方、コロナウイルス感染症の感染拡大の影響もあり、家庭部門では増加傾向にあるため、脱炭素社会に向けた一層の取り組みが必要です。
2020年度の日本の部門別二酸化炭素排出量の詳細は以下の通りです。( )内は2019年度(令和元年度)との比較です。
・全部門合計:10憶4,400万トン(6,390万トン、5.8%の減)
・産業部門(工場等):3億5,600万トン(3,120万トン、8.1%の減)
・運輸部門(人や物の輸送・運搬):1億8,500万トン(2,100万トン、10.2%の減)
・業務その他部門(商業・サービス・事業所等):1億8,200万トン(890万トン、4.7%の減)
・家庭部門:1億6,600万トン(720万トン、4.5%の増)
家庭から排出される二酸化炭素がどのような場所から発生しているのか、詳しく見てみましょう。
家庭で排出される二酸化炭素のうち、約半分が電気からのものです。電気の使用量を減らすための工夫をすることで、家庭からの二酸化炭素排出を減らすことができます。
家庭の中で電気をたくさん使っている電化製品は、多い順にエアコン、冷蔵庫、照明機器、テレビとなっています。
これらの電化製品の使用方法を工夫することで、電気の使用量を効率的に減らすことができます。
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