肥料の過不足

肥料成分の過不足からくる主な症状
肥料名 多過 欠乏
窒素 葉が大きく間伸びする、鉄分が欠乏し葉が黄色化
病気に掛かり安い
葉色が悪く、薄緑、木の成長が悪い、従って貧弱
花が小さし翌年のシュ−トも少ない
燐酸 生育が悪く葉が小さくなる、古葉が落葉する 生育が悪く葉が赤褐色になって落葉しやすくなる
加里 根が傷み成長不良、カルシュウム、マグネシュウム欠乏 成長点が枯れる、葉が下の方から褐色になる
カルシュウム 土壌がアルカリ化する、マンガン、カリ欠乏 葉の緑が褐色になって巻きあがる
マグネシュウム カルシュウム、カリが不足する 葉が黄変をする、下葉から落葉する
マンガン 生育が止まり枯死する、燐酸欠乏になる 新葉に斑点がでる
マンガン不足と同じ症状が出る 茎が黄変、生育が止まる

一般的には上記のような明確な症状が出ることはまれです、人為的に肥料調整をすればするほど「栄養」バランスを崩しやすく、従って「ばら愛培家」は何年間かに一度は思い知らされます、最初のうちはすぐには気が付きません、何故なら自負があるからです、自分はばらに対し充分な手だて管理をたゆまなく施しているという自負が原因究明の障壁になるのです。

限られたスペ−スにかなり大量の肥料を、毎年毎年、繰り返し施すのですから考えてみれば無理からぬ事ですが、そこは身勝手なモノ、我が庭でそんなことが起きることなど露ほども考えていません、成長期又は伸長期に原因が「栄養バランス」である事が分からないまま数ヶ月が経過しますと当年は基より、翌年までその悪影響が出ます。

この様なことが起きると一番に頭の中を駆け巡ることは「病気」です、闇雲に予防をしますが結果が出ません、それでも気付かないで、原因も分からないまま親しい「ばら愛好家」から薬に関する情報という情報をかき集め「特効新薬」を探し回ります、原因が分からないのに「薬」を探すなんて皆さんには滑稽に思われるでしょうがそれが実体です。

「一端のばらマニア」を気取っているため、その症状を仲間に話し適切なアドバイスを求めることなど眼中にありません、従って「薬」ばかり探し回り、又施し数カ月が過ぎてゆきます、笑ってばかりおれませんよ、あなたも一度や二度はこの種の過ちを必ずするはずです。

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