かわいち

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倉安川に沿って歩くと川沿いに古い農家が軒を連ねており、家から石の階段を降りて川の水をくめるようになっている。その石の階段を「かわいち」という。かわいちでは野菜を洗ったり、洗濯をしたり風呂水をくんだりしていた。周辺にはセンダンやイチジクなど塩分に強い木を植えていた。日陰にするためである。この地域は干拓によってできた土地なので井戸を掘っても塩分が出てきて生活用水にならなかったため、倉安川の水は農業用水として利用されただけでなく、生活していくために欠かせない水だった。