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家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告に基づくアドバイス

[2020年1月10日]

ID:19666

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多種多様な家庭用品が開発され、日常生活の様々な場面で利用されています。これらの家庭用品は、生活に役立っている反面、製品の欠陥や誤使用により健康被害を生じるおそれがあります。
厚生労働省は、家庭用品により事故等を早期に探知し、健康被害の拡大を防止する目的で、家庭用品に係る健康被害病院モニター報告制度による情報収集及び分析・評価を実施しています。
このページでは、情報収集及び分析・評価を基に、使用者・保護者へのアドバイスを掲載していますので、参考にしてください。

1.家庭用品等に係る皮膚障害に関する使用者へのアドバイス

家庭用品等を主な原因とする皮膚障害は、原因となる製品との接触によって発生する場合がほとんどです。
家庭用品等の使用により接触部位に痒み、湿疹等の症状が発現した場合には、原因と考えられる家庭用品等の使用を極力避けることが望ましいです。
皮膚障害の原因と推定された製品には、装飾品、ゴム・ビニール手袋、マスク等があります。

原因製品1.金属製品

  • 夏場や運動時等の汗を大量にかく場合には、装飾品を外す等の配慮が必要である。
  • 症状が発現した場合には原因と思われる製品の使用を中止し、他の製品を使用する場合には金属以外のものに変更することが望ましい。
  • 皮膚障害の既往歴がある場合は自分の体質をきちんと把握し、皮膚と接触する部分の材質には気を配るようにする。
  • ある装飾品によりアレルギー反応が認められた場合には、その他の金属製品にも同様に注意をする必要がある。
  • 症状の原因となる金属の種類を特定し、適切な製品選択の指導を受けられるよう、早期に医療機関を受診する。

原因製品2.非金属製品

  • 使用に当たっては、あらかじめ製品表示、取扱説明書及び使用上の注意をよく読んでから、使用方法等を守って使用する。
  • 使用者は、アレルギー反応の有無など自己の体質に注意し、以前問題が生じたものと別の素材を使用するよう心がける。
  • 症状が発現した場合には、原因と思われる製品の使用を中止し、早期に医療機関を受診する。

2.家庭用品等に係る小児の誤飲事故に関する保護者へのアドバイス

小児による誤飲事故は、年齢別では6~11か月が多く、発生時間帯は夕方以降に集中しています。
たばこによる誤飲は依然として多く、ほかに、医薬品・医薬部外品、食品類などが原因製品となっています。
誤飲事故は、家族が小児に注意を払っていても、発生してしまうことがあります。小児の目の付くところや手の届く範囲に、小児の口に入るサイズ(直径39mm、最大奥行き51mmの円筒に入るサイズ)を目安としたものは、極力置かないようにしましょう。

原因製品1.たばこ

  • 誤飲事故の大半は1歳前後の乳幼児に集中して発生しているので、この時期には特に細心の注意を払う。
  • たばこ・灰皿を小児の手の届くテーブルの上等に放置したり、飲料の空き缶、ペットボトル等を灰皿代わりにしたりしない。
  • たばこを誤飲した場合は、飲料を飲ませず直ちに受診するとともに、受診後も十分経過に注意する。

原因製品2.医薬品・医薬部外品

  • 医薬品・医薬部外品の誤飲による薬理症状の発現、処理事例、入院事例が多く報告されているため、細心の注意を払う。
  • 家族等が医薬品を服用している場合には、服用後はそのまま放置せず、小児の手の届かない場所に保管するなど、管理に留意する。

原因製品3.食品類

  • 食品の付属物、関連器具、包装等にも注意する。
  • 小児の目の付くところや手の届くところに置かないように注意する。
  • 小児が誤飲した場合には、医療機関を受診し、経過を観察するか等の適切な判断を受ける。

原因製品4.玩具

  • 対象年齢を確認して、適切な大きさ、形状と素材の玩具を与える。その際、対象年齢外の子どもが使用・誤飲する可能性があることも考える。
  • 小児が誤飲した場合には、医療機関を受診し、経過を観察するか等の適切な判断を受ける。

原因製品5.プラスチック製品

  • 小児が誤飲した場合には、医療機関を受診し、経過を観察するか等の適切な判断を受ける。

原因製品6.金属製品

  • 小児が誤飲した場合には、医療機関を受診し、経過を観察するか等の適切な判断を受ける。

原因物質7.硬貨

  • 小児の目の付くところや手の届くところに置かないように注意する。
  • 小児が誤飲した場合には、医療機関を受診し、経過を観察するか等の適当な判断を受ける。

原因物質8.洗剤類

  • 洗剤類等の使用後は、必ずフタをしっかり閉めて、決まった置き場所にすぐ戻すよう習慣づける。
  • 小児が誤飲した場合には、医療機関を受診し、経過を観察するか等の適切な判断を受ける。

原因物質9.文具類

  • 小児の目に付くところや手の届くところに置かないように注意する。
  • 小児が誤飲した場合には、医療機関を受診し、経過を観察するか等の適切な判断を受ける。

原因物質10.電池

  • ボタン電池は、消化管等にせん孔を起こす可能性があるので、小児の目に付くところや手の届くところに放置しない。
  • 誤飲してから時間が経つと取り出せなくなるおそれがあるため、ボタン電池を誤飲した場合には、直ちに受診する。

3.家庭用品等に係る吸入事故等に関する使用者へのアドバイス

使用者は日頃から使用前には注意書きをよく読み、正しい使用方法や廃棄方法を守ることが重要です。
また、別製品の容器への移し替えによる誤使用、誤飲、塩素ガスの発生事例が報告されているため、別製品の容器への移し替えは控えましょう。
家庭用品等に係る吸入事故等の原因と推定された製品には、殺虫剤、防虫スプレー、洗浄剤(住宅用・家具用)、漂白剤等があります。

原因製品1.殺虫剤及び防虫剤

  • 使用上の注意をよく読み、使用方法、用量等を守って使用する。
  • ワンプッシュ式蚊取り等を使用する場合は、噴射する前に噴射方向をよく確認する。使用しないときは小児の手の届かない場所に置く。また、使用の際には皮膚等に付着しないようにする。
  • 蒸散型製品の使用中に火災警報器が作動しないよう、火災警報器及び蒸散型製品の取扱説明書に従って使用する。
  • 屋外用殺虫剤を使用する場合は、使用場所に注意する。
  • 強い匂いを好まない人が防虫剤を使用する場合には、購入する際に含有成分や匂いの有無に注意する。

原因製品2.洗浄剤(住宅用・家具用)及び洗剤(洗濯用・台所用)

  • 使用上の注意をよく読み、使用方法、用量等を守って使用する。
  • 塩素系の洗浄剤は、酸性タイプの製品や食酢・アルコール等と混ざると有害なガスが発生するので、必ず単独で使用する。
  • つめ替えや付替え作業に当たっては、つめ替え・付替えに関する注意をよく読む。
  • 小児の手の届くところには置かないようにし、使用後はすぐに元に戻す。

原因製品3.漂白剤

  • 使用上の注意をよく読み、使用方法、用量等を守って使用する。
  • 塩素系の漂白剤は、酸性タイプの製品や食酢・アルコール等と混ざると有害なガスが発生するので、必ず単独で使用する。

原因製品4.芳香・消臭・脱臭剤

  • 使用上の注意をよく読み、使用方法、用量等を守って使用する。
  • 自動噴射する設置型芳香剤等の設置場所に注意する。
  • エアゾール缶を廃棄する際は、製品表示に従って噴射ガスを抜いたうえで、各自治体の定める方法に従って廃棄する。

原因製品5.除菌剤

  • 使用上の注意よく読み、使用方法、用量等を守って使用する。
  • 製品を併用した場合の有効性及び安全性が不明なこともあるので、安易に併用しない。特に塩素系の製品は、酸性タイプの製品や食酢・アルコール等と混ざると有害なガスが発生する可能性があるので、必ず単独で使用する。
  • 用法どおり使用した場合であっても症状を認める例もあるので、体調不良を感じた場合は使用を中止する。

原因製品6.防水スプレー

  • 使用上の注意をよく読み、使用方法、用量等を守って使用する。
  • 吸い込まないために、マスクを着用すること、必ず風通しの良い屋外で使用すること、周囲に人、特に小児がいないことを確認してから、使用する。

原因製品7.園芸用殺虫・殺菌剤等

  • 使用上の注意をよく読み、使用方法、用量等を守って使用する。
  • 散布時には保護具を着用し、付近の住民に製剤を散布する旨周知する。

原因製品8.その他(消火剤、忌避剤など)

  • 使用に当たっては、あらかじめ製品表示、取扱説明書及び使用上の注意をよく読み、使用方法、用量等を守って使用する。

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