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ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎に注意しましょう

[2010年1月25日]

ID:8301

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食中毒(ノロウイルス)注意報が発令されました

 感染症発生動向調査による定点医療機関からの感染性胃腸炎の届出件数が2週間連続で対前週比1.1倍以上に増加したため、令和5年11月9日付で、食中毒注意報が発令されました。

 ノロウイルスやロタウイルス等ウイルスによる感染性胃腸炎は、秋から冬にかけて流行します。例年、学校や特別養護老人ホーム等保健福祉施設でも集団感染が起こっています。

 食中毒予防の4原則(持ち込まない、拡げない、やっつける、つけない)を参考に、食中毒予防に努めましょう。

感染性胃腸炎とは

 感染性胃腸炎とは、おう吐や下痢を主症状とする、細菌あるいはウイルスなどによる感染症です。例年、冬季に流行します。冬に流行する感染性胃腸炎の原因はノロウイルス、ロタウイルス等のウイルスが中心です。中でもノロウイルスは感染力が強く、集団感染や食中毒を引き起こすこともあります。ノロウイルスは、患者の便のみならず、おう吐物にも排出されます。ヒトからヒトへ接触感染するほか、ウイルスに汚染された食品を食べることで感染します。

ノロウイルスとは

症状

ノロウイルスは、小型球形ウイルス(SRSV)と呼ばれていたウイルスで、次のような症状があります。

  • 吐き気、おう吐、腹痛、下痢、発熱(38度以下)潜伏期間は、24から48時間です。
  • 通常、発症後3日以内で軽快し、予後は良好ですが、発症当日の症状が激しいといわれています。
  • 感染しても全員が発症するわけではなく、発症しても風邪のような症状ですむ人もいます。

また、抵抗力が落ちている人や乳幼児では数百個程度のウイルスを摂取することで発症するとされています。

感染経路

ノロウイルスの感染経路には大きく分けて2つのルートがあります。

  • カキなどの2枚貝の生食や調理者の手洗いの不十分などによりウイルスを含んだ食品や水から感染するルートです。
  • 患者の便や吐物に触れた手を介する接触感染が主要なルートと考えられています。

また中には、患者のおう吐物を長時間放置したため空気中に飛沫が漂い、感染したとおもわれる事例も報告されています。

特徴

  • 少ないウイルス量で発症する
  • 食品中では増殖しない(ヒトの腸のみで増殖する)
  • ヒトからヒトに感染する(便、吐物)
  • エタノール・逆性石鹸はあまり効果がない(塩素濃度200ppmの次亜塩素酸ナトリウムでウイルスは失活化します。)
  • 死滅には85度で1分以上の加熱が必要
ノロウィルスの電子顕微鏡写真

ロタウイルスとは

症状

ロタウイルスは、乳幼児の感染性胃腸炎の主な原因となるウイルスの1つで、次のような症状があります。

  • 潜伏期は24~72時間で、主な症状は下痢(3~8日続き、激しい時には白色で、米のとぎ汁のような便)、おう吐、発熱。
  • ノロウイルスによる感染性胃腸炎よりも乳幼児では症状が長引くことが多くあります。
  • 合併症として、乳幼児では激しい下痢による脱水症が起こりやすく、時には痙攣・脳炎・脳症など重症化することもあります。
  • 冬季下痢症、乳児白色下痢症ともいわれます。
  • 子どものうちに繰り返し感染している場合が多いので、大人では無症状の場合も多いといわれています。

感染経路

ロタウイルスの感染経路は経口感染で、ウイルスに汚染された食品からや、患者の便などに触れた手を介する接触感染が主要なルートとされています。

特徴

  • 5歳までに何回か罹り、乳幼児のほとんどが感染する
  • 症状が長引いたり、合併症などにより時に重症化することがある
  • ヒトからヒトに感染する(便、吐物 ※主には便)
  • 予防接種(任意・有料)がある(平成23年11月21日から使用可能となりました。)

予防のために

手を洗いましょう

  • 外出先から帰った後、トイレの後、調理や食事の前には、せっけんをよく泡立てて、手と手をよくこすりあわせて洗い、最後に流水で十分すすぎましょう。
  • 水道のコックや蛇口も手と同じくせっけんでよく洗いましょう。
  • 手拭いは共用せず専用のものにしましょう。

食品の取扱いに注意しましょう

  • 加熱調理する食品は十分火を通しましょう。目安として、85度で1分以上の加熱をしましょう。
  • 生食用食材はよく洗浄し、必要に応じ消毒しましょう。
  • 調理用器具は生食用と加熱調理用とを区別しましょう。

調理業務従事者の方へ

  • 下痢やおう吐の症状があるときは、食品取り扱い業務に従事しないようにしましょう。
  • 日頃から自分自身の健康状態を把握し、下痢やおう吐、風邪のような症状がある場合は、調理施設等の責任者(営業者)にその旨をきちんと伝えましょう。

症状のある人の便やおう吐物の処理には気をつけましょう

  • 患者の便やおう吐物の処理をするときは、撒き散らさないよう十分注意をするとともに処理後は十分手洗いをしましょう。
  • 便やおう吐物が付着した床等は、ペーパータオル等で静かに拭き取り、その後、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約200ppm)で浸すように拭き取りましょう。
冬の食中毒、ノロウィルスに注意してチラシの抜粋画像

ロタウイルスの予防接種について

令和2年10月1日からロタウイルスワクチンの予防接種が定期接種になりました。発病や重症化・入院の抑制の効果があるといわれています。弱毒生ワクチンの経口による接種で、生後6週間以降に接種可能です。

集団生活施設(保育園や老人ホーム)でのポイント

  • 保菌者の糞便、おう吐物など、汚物を取り扱うときには、必ずビニール手袋、マスクを着用して作業し、廃棄する場合はには、ビニール袋に入れて処分しましょう。
  • 衣類が糞便や吐物で汚れた時は、次亜塩素酸ナトリウムでつけおき消毒した後、他の衣類と分けて洗濯しましょう。
  • 吐物などで汚れた施設や絨毯などの敷物は、よく汚れを拭き取った後、次亜塩素酸ナトリウムを含ませた布で被い、しばらく放置して消毒しましょう。
  • 手洗いの際には、爪は短く、指輪をはずし、せっけんで30秒以上もみ洗い、よく乾かす。消毒用アルコールを噴霧し、よく擦り込んで消毒しましょう。
  • 入所者や園児などには、排便後の正しい手洗いを徹底しましょう。

参考リンク

全般事項

一般の方用・ご家庭の消毒など

医療機関・施設用

吐物処理手順

関連情報

お問い合わせ

保健福祉局保健所感染症対策課 感染症対策係

所在地: 〒700-8546 岡山市北区鹿田町一丁目1番1号 [所在地の地図]

電話: 086-803-1290 ファクス: 086-803-1713

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