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O157等腸管出血性大腸菌感染症に注意しましょう

[2010年1月14日]

ID:8255

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「腸管出血性大腸菌感染症注意報」が解除されました

患者の発生数が減少傾向となったことから、令和5年6月23日付に県下で発令された「腸管出血性大腸菌感染症注意報」が令和6年2月9日付で解除されました。引き続き、食品の十分な加熱処理、調理前や食事前の手洗いなど、感染予防に努めましょう。

予防対策

腸管出血性大腸菌感染症を防ぎましょう!
腸管出血性大腸菌感染症を防ぐためには

消毒方法について

 腸管出血性大腸菌感染症に有効な消毒薬は、消毒用アルコールや塩素系消毒液(次亜塩素酸ナトリウム希釈液)です。

 食事前、トイレ使用後、排泄介助作業の後などには石けんと流水による手洗いを行うことが必要ですが、手指衛生のためにアルコール性の擦式消毒剤を追加使用するのも有効です。

 トイレなど菌に汚染した可能性のある場所は、消毒用アルコール等を用いて、適切に消毒することが肝要です。

 また、生肉等を調理したまな板や包丁などの器具は、熱湯又は塩素系消毒液で消毒することが大切です。

 塩素系消毒液(次亜塩素酸ナトリウム希釈液)の作り方は、下記の表を参考にしてください。

消毒液(次亜塩素酸ナトリウム希釈液)の作り方
用途  塩素濃度 希釈方法
 嘔吐物、糞便の処理時 0.1% 500mlのペットボトル1本の水に塩素系漂白剤を10ml(ペットボトルのキャップ2杯)入れる
 調理器具、ドアノブ、手すり、トイレの便座、床 など 0.05% 500mlのペットボトル1本の水に塩素系漂白剤を5ml(ペットボトルのキャップ1杯)入れる

次亜塩素酸ナトリウム希釈液の作り方(厚生労働省リーフレット「新型コロナウイルス対策 身のまわりを清潔にしましょう」より抜粋)

岡山市での発生状況

腸管出血性大腸菌感染症患者数(無症状病原体保有者を含む)
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月合計
平成18年101104317813039
平成19年0000237131590150
平成20年600153617564053
平成21年000228229641054
平成22年00201136221018
平成23年11100849530335
平成24年10000734230626
平成25年20214039341029
平成26年00014357000121
平成27年10010324200013
平成28年10040201633020
平成29年01000347200118
平成30年00000634135022
平成31年00101522211116
令和2年0012013115981050
令和3年0111132510121037
令和4年00100357023122
令和5年101121190731137
令和6年02

岡山市保健所への届出数 令和6年2月29日時点

最新の発生状況は、岡山市ホームページ「報道発表」をご覧ください。

おもな特徴

強い感染性

食べ物にごく少量ついても大腸で増殖し、症状を現します。手についた菌がタオルの共用や入浴などにより人から人へと感染する危険性があります。

強い毒性

大腸で増殖する際に「ベロ毒素」という猛毒を出します。そのために疲れていたり、治療が遅れた場合や抵抗力の弱い乳幼児や高齢者では、腎臓や脳などに重い障害を生じさせることがあります。

長い潜伏期

潜伏期間が2日から9日間と長く、その間に感染が広まる危険性があります。

感染を防ぐために

  • 本来動物の腸管内に住む菌ですが、菌に汚染された食物や飲み物の飲食で人にも感染します。また、患者の便、トイレのノブや風呂の水、手、食べ物、口といった経路で人から人へ感染することがあります。
  • 他の食中毒菌と同様に熱に弱く、ほとんどの消毒剤で死滅します。一般的な食中毒対策で、感染を防ぐことができます。

食品の保存、運搬、調理にあたっては、衛生的に取り扱い充分に加熱してください。

  • 食材はよく洗う。
  • 肉類は十分に加熱する。(中心部の温度が75℃で1分間以上加熱してください。特に冷凍された食品は注意してください。ハンバーグ、ぎょうざ、肉だんごなども同じです。)
  • 冷蔵庫、冷凍庫を過信しないで、肉などの生ものは早めに調理し、できれば野菜などと同じまな板を使わない。

食品を扱う場合には、手や調理器具を流水で十分に洗ってください。

飲料水の衛生管理に気をつけてください。特に井戸水や受水槽の取り扱いにあたっては注意してください。

  • 井戸水などのなま水を飲む場合は、必ず沸騰させてからにする。

抵抗力をつけO157をはねのけましょう。

  • 抵抗力が落ちると発病しやすくなります。夏ばてしないようバランスのとれた食事、充分な休養に心掛けてください。

気になる症状があるときは、ただちに内科・小児科などの医師の診断を受けましょう。特に乳幼児、高齢者は注意が必要です。

主な初期症状

  • 鋭い腹痛
  • 下痢・鮮血のような血液の混ざった下痢
  • 発熱や吐き気

下痢の時には水分の補給を

  • 下痢が続くと脱水症状を起こしたり、体内の毒素が濃くなってしまいます。水分の補給が大切です。
  • 水分の補給は常温のスポーツドリンクを2から3倍に薄めたり、常温の番茶や麦茶が有効です。
    下痢止めは毒素が体内にとどまってしまうことがあるので自己判断で下痢止めなどの市販薬を飲まないようにしましょう。

患者が発生したら、他の人への感染を防ぎましょう

  • 手洗いを充分にしましょう。患者の便から感染します。
  • 石鹸を使い流水でしっかり手洗いしましょう。患者とのタオルの共用は避けましょう。
  • 入浴をする場合は、シャワーのみにするか最後に入浴するなどしましょう。
  • 家庭用ビニールプールで水浴びをする場合、他の幼児とは一緒に入らないようにしましょう。
  • 患者の便に汚染された衣服などは、煮沸や薬剤で消毒したうえで、家族のものとは別に洗濯して天日で充分に乾かしてください。
  • 患者が衛生的に配慮をすれば、二次感染は防げますので、外出の制限等は必要ありません。

お問い合わせ

保健福祉局保健所感染症対策課

所在地: 〒700-8546 岡山市北区鹿田町一丁目1番1号 [所在地の地図]

電話: 086-803-1262 ファクス: 086-803-1713

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