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岩井山13号墳出土 陶棺

[2010年2月3日]

ID:5229

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収蔵品紹介 第69回

岩井山13号墳出土 陶棺
  • 名称
    家形陶棺(いえがたとうかん)
  • 出土遺跡
    岩井山13号墳
    岡山市北区御津伊田
  • 時期
    古墳時代後期

棺は一般的に木で作られていますが、これは陶器の棺、陶棺です。須恵質家形四注式陶棺と呼ばれています。18本の円筒状の足がついていて、寄棟屋根状の蓋が乗っています。
大きさは長さ110cm、幅55cm、高さ80cmです。壁の厚さは3cm以上あり、とても重く、一人で運ぶことは不可能です。
この陶棺は1962(昭和37)年に、伊田の岩井山13号墳から開墾中に出土しました。石を積み上げた横穴式石室を持ち、その中から陶棺と一緒に灰色の堅い焼物である須恵器が出土しています。これらの古墳は、須恵器の形から7世紀初め頃に造られたと推測されます。
この陶棺は当時の金川高校歴史研究部員の手によって復元されています。当時の部誌である『玉松』には、陶棺を現地から持ち帰り、夏休みに苦労して復元したようすが載っています。
陶棺は関東から九州まで約700出土していますが、そのうちの75%が岡山県から出土しています。さらに美作地方からは県下の70%が出土しています。その陶棺ですが、6世紀中頃に横穴式石室に納める棺として作られ始めました。岩井山古墳群のような小さな古墳がたくさん作られるようになった6世紀後半には、盛んに使われたようです。やがて、古墳が造られなくなったり、火葬が広まってきたこともあって、8世紀初め頃には作られなくなりました。

このページに関するお問い合わせ先

岡山市埋蔵文化財センター

電話:086-270-5066 ファクス:086-270-5067
所在地:〒703-8284 岡山市中区網浜834-1[地図別ウィンドウで開く
開庁時間:月曜日から土曜日(ただし、祝祝日および年末年始の休日をのぞく。)
午前9時から午後4時30分まで
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