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三手向原遺跡の土師器焼成窯道具

[2010年2月3日]

ID:5135

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収蔵品紹介 第46回

三手向原遺跡の土師器焼成窯道具
  • 名称
    土師器焼成窯道具
  • 出土遺跡
    三手向原遺跡
    岡山市北区三手
  • 時期
    鎌倉時代

中世の遺跡を発掘調査してもっとも多く出土するのは土師質焼成、いわゆる素焼きの土器です。椀、皿、鍋などの器形があります。ここで紹介する一品は、それらを焼成する際に用いられた窯道具です。板状のものと、柱状のものとがあります。いずれも素焼きの土製品です。柱状のものの上に板状のものを井桁状に並べて用いられていました。焼成する窯は丘陵斜面などを利用した半地下構造のものや、粘土や石を用いて地上に構築するものなどがありますが、いずれも円筒形の焼成室の横に焚口を設けた形態のもので、横からみるとキセルの形に似ています。窯道具は、焼成室を上下の二段に分け、上段に土器を置き、下段は焚口から続く燃焼室としたもので、より効率のいい窯の操業をおこなうために用いられました。土師室土器の焼成に窯道具が用いられることは、三手向原遺跡で初めて確認されました。このことにより、窯が検出されなくても窯道具が出土したならば、付近に窯が存在することが予想されるようになりました。当時の土器生産を解明する上で大きな手がかりとなります。

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