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小丸山遺跡の紀年銘付陶硯

[2010年2月3日]

ID:5126

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収蔵品紹介 第43回

小丸山遺跡の紀年銘付陶硯
  • 名称
    紀年銘付陶硯(きねんめいつきとうけん)
  • 出土遺跡
    小丸山遺跡
    岡山市北区辛川市場
  • 時期
    平安時代末

小丸山遺跡は、備前一宮である吉備津彦神社の北側に位置します。小丸山と呼称される独立丘陵の裾に広がる集落遺跡です。遺跡の北側には、旧山陽道が東西に横切っており、南側には内海が入り込んでいたことから、水陸の交通路の結節点であったことがうかがわれます。「辛川市場」の地名も、交通の衝を意識した市場がかつて存在していたことの名残と思われます。
小丸山遺跡から出土した陶硯は、長さ11センチメートル以上、幅9センチメートルの長方形の形をしています。焼成はあまり良好とはいえず、瓦質です。裏面に「長寛季二月十二日」と刻まれています。長寛は年号のことで、1163年3月から1165年6月までの間を示しています。この硯の年号は1164年か、もしくは1165年のことといえます。いずれにしましても、年号を記した硯としては、今のところ県下で最古の例になるといえます。

このページに関するお問い合わせ先

岡山市埋蔵文化財センター

電話:086-270-5066 ファクス:086-270-5067
所在地:〒703-8284 岡山市中区網浜834-1[地図別ウィンドウで開く
開庁時間:月曜日から土曜日(ただし、祝祝日および年末年始の休日をのぞく。)
午前9時から午後4時30分まで
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