ブランド化事業紹介

　穏やかな気候と風土に恵まれた環境で育つ、高品質な農産物は岡山市民の誇りです。

　岡山市産農産物の認知度向上と消費拡大を図るため、岡山市は生産者団体等と協力しながら、市内外で農産物の紹介や試食宣伝などを実施しています。

　岡山市には、南部の干拓地から北部の中山間地域にかけて、多様な地形が広がっており、米・麦をはじめ、果樹や野菜など様々な農産物が生産されています。

　市の「ブランド農産物」は、市民の皆さんが地元の農産物を食べ、良さを知り、その魅力を広く発信していくことによって育まれるものと考えており、市内産農産物のブランド化には、市民の皆さん一人ひとりが岡山市産農産物を十分に味わい、全国に向けて魅力発信していただく必要があります。

　ブランド化を進めたい品目としては次の推奨品目を考えています。

　白桃、ぶどう（マスカット・オブ・アレキサンドリア、シャインマスカット、ピオーネ、コールマン、紫苑、オーロラブラック）、梨（あたご梨、ヤーリー）、温室メロン、いちご、柿、いちじく、千両なす、黄ニラ、パクチー、レタス、れんこん、はくさい、キャベツ、たまねぎ、きゅうり、青ねぎ、だいこん、山の芋、しいたけ、米（朝日、アケボノ、ヒノヒカリ、雄町）、麦（小麦、二条大麦）、乳製品

　なめらかな肉質、たっぷりとした果汁、さわやかな甘さと香り、気品を漂わせる白さを兼ねそろえた「岡山の白桃」は、全国ブランドとしての評価を確立しています。
　一宮・津高地区が主な産地で、「清水白桃」「白鳳」など様々な品種が栽培されています。また、瀬戸地区では高糖度品種の「千種白桃」の生産拡大に向けた取り組みを強化しています。
　選果時には、外観を傷つけずに糖度を計測する光センサーを使用した選別が行われています。また、組織をあげて減農薬に取り組むなど、環境にやさしい取り組みも行われています。

　上品で豊かな香り・爽やかな味わい・エメラルドグリーンの美しさを兼ねそろえ、「果物の女王」と呼ばれています。
　津高・一宮・御津地区が主な産地で、全国第1位の生産量を誇ります（全国の生産量の約5割）。ガラス温室で栽培されています。

　紫黒色で大粒、種なし、濃厚な甘さと酸味のバランスがとれたぶどうです。果汁が豊富で、皮もむきやすくたいへん人気のある品種です。岡山県は全国第1位の生産量を誇り、岡山市では西大寺、上道地区が主な産地になっています。

　立ったままで栽培が可能な高設栽培施設の導入等、生産環境の整備や、データに基づいた環境制御技術の導入など、収量・品質の向上の取組みが進んでいます。

　「米どころ岡山」を代表する米といえば「朝日」「アケボノ」「ヒノヒカリ」「雄町」です。特に「朝日」は「コシヒカリ」や「ササニシキ」、「あきたこまち」などのルーツになった優良米であり、岡山の看板米です。また、「雄町」は岡山県特産の酒造好適米で、最高級品種として全国に名が知られています。

　岡山市の野菜の中でもっとも生産量の多い品目で、濃い紫色の色つや、歯切れの良さ、果肉の柔らかさが特徴です。
　「備南の千両なす」は全国有数の品質を誇り、関東、関西の市場で高い評価を受けており、全国ブランドとなっています。
南部の干拓地を中心に栽培されており、特に灘崎地区で栽培が盛んです。

　黄ニラは、やわらかな食感の中にもシャキシャキとした歯ごたえがあり、ほのかな甘さ、淡い香りが作り出す絶妙なバランスの味わいが特徴です。
　主に料亭などで使用される高級食材とされてきましたが、生産者の熱心なPRにより認知度が向上し、弁当や麺類、ばら寿司など様々な料理に使用されるようになりました。
　岡山県は黄ニラの生産量第1位で、全国の約7割を生産しています。岡山市では牟佐地区で栽培が盛んです。

　岡山市では特に牟佐地区で栽培されています。牟佐地区で栽培されるパクチーは、パクチーの独特な香りが苦手な人でも食べやすいよう、種探しや土地改良、栽培方法などが工夫され、葉が小さく香りが控えめなのが特徴です。

　ミネラル豊富な粘土質の干拓地である藤田地区で生産されるたまねぎは、肉厚で甘く、貯蔵性も良いことから、市場から高い評価を受けています。また、学校給食への使用など、地産地消にも積極的に取り組んでいます。

　岡山市のレタスは優れた栽培技術で高い市場評価を受けています。特に藤田地区のレタスは、冬場の保湿対策と厳しい出荷基準で高品質のブランドとして定着しています。

　水田地域に適した作物として、藤田・興除・灘崎地区で作られており、通年出荷されています。特に正月前はおせち料理用に需要が高く、人気を集めています。

　西大寺・足守・建部地区を中心に乳用牛が飼育されています。酪農家がジェラートやチーズなどに自ら加工して、生乳の高付加価値化を図っています。

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