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プラスチック資源循環に対する取り組み紹介 Vol.6 株式会社シンギ

[2023年3月30日]

ID:47395

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環境に配慮した容器等(エコ容器等)の製造について

環境に配慮して、どのような活動を展開していますか

株式会社シンギの仲村和行所長と河村伸枝リーダーの写真

当社は、広島に本社を置く紙器、プラスチック製容器の企画・製造・販売会社です。北海道から沖縄まで全国15の営業拠点で事業を展開しており、岡山には昭和47年に営業所を開設しています。国内外の協力会社とともにオリジナル商品を製造し豊富な商材を提供しています。
エコ容器に関しては、15年ほど前に現社長の田中友啓が海外の展示会でサトウキビの搾りかすを原料としたバガス製の容器を見付け取り扱いを始めました。当時は欧州では関心が高かったものの、国内では環境への意識がそれほど高くなく、ほとんど売れませんでした。いち早く国内に輸入したことで、現地メーカーとの関係を構築でき、現在では日本向けに仕切りを設けたり、持ちやすさなどを改良したオリジナルのエコ容器を製造販売できるようになりました。SDGsをきっかけに3、4年前から徐々に売れ行きが伸びています。

【写真:株式会社シンギ 岡山営業所所長 仲村和行氏(写真左)と広報室リーダー 河村伸枝氏(写真右)】

取り扱っているエコ商材を教えてください

バガス容器が2つ並んだ写真

バガス容器は、弁当で使用できるよう仕切りを設けたものや、サラダなどに使える蓋付きのもの、スープや丼用、ドリンクカップなど様々な種類をそろえています。広島が本社の企業として認知度を上げるために、ソウルフードのお好み焼き用の容器も3年間かけて開発しました。バガスは、水分を吸う特徴があるので時間が経ってもべたつかず、電子レンジにも対応しているので、蒸されてふっくらした状態で食べられると好評です。また、鉄板の上に置いても溶けないので使いやすいと利用店舗も順調に増えています。

エコウッド容器の写真

また、世界一成長の早い木とされる「ファルカタシンゴン」を原料としたエコウッド容器も数多く取りそろえています。
やや高額ですが木製のため見た目に高級感があり、焼き肉弁当やうな重、寿司などに向いています。
そのほか、紙ストローやバイオプラスチックのスプーンやフォークなどエコ商材全般を販売しています。

【写真:バガス容器(上) エコウッド容器(下)】

利用者の反応はいかがですか

エコ容器が3つ並んでいる写真

一昔前は、耐久面から汁が漏れるなどのトラブルもありましたが、品質が向上し、価格も徐々に下がってきているので、満足度は年々向上しています。エコウッド容器を弁当用に導入したスーパーからは、食品を引き立たせる効果があり付加価値や他店との差別化につながっていると高評価を受けています。福岡市内の百貨店でも弁当や総菜で利用されているほか、和洋菓子店でのチーズケーキなどにも採用されています。環境に配慮でき、高級感も出せる点が支持されていると感じています。
また、エコ容器は当たり前と消費者の認識も変化してきており、値段が多少上がったとしてもこういう時代だからと受け入れられるようになってきていると感じます。エコ容器は、おしゃれという声もよく耳にするようになりました。

今後の展開は

資源循環がキーワードです。2021年11月にはプロ野球・埼玉西武ライオンズの「カップリサイクル計画」を応援し、メットライフドームでの試合観戦で排出された紙コップを回収して再生トイレットペーパーに戻す実証実験を行いました。そのほか、森林の再生やリサイクルプラスチックの容器開発など環境に配慮した商品づくりに取り組みます。

ただ、すべてのプラスチックが悪いとは思っておらず、食品衛生の面から考えるとプラスチック利用も必要で、適切なリサイクルや使い分けも呼び掛けていきます。これからも、時代環境や市場の声を取り入れた食品容器づくりに努め、幅広いニーズに対応していきたいと思います。

株式会社シンギ 岡山営業所の外観写真

取材先:株式会社シンギ
岡山営業所所長 仲村和行氏
広報室リーダー 河村伸枝氏

お問い合わせ

岡山市役所環境局環境部環境事業課資源循環推進室

所在地: 〒700-8554 岡山市北区大供一丁目2番3号

電話: 086-803-1321 (プラスチック資源専用)050-3354-4940  ファクス: 086-803-1876

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