明治20年4月1日、転地療養を兼ねてこの大師堂の隣に居を構え「太田診療所」として医師の代診に当たることにしました。たまたま同年4月20日、旅の母親が2人の子供を連れて大師堂に泊まりました。途方に暮れている一行を見兼ね、一人の男の子を引き取りました。このことが孤児に対する救済事業の記念すべき第一歩となりました。そこでこの地を岡山孤児院発祥の地として、昭和36年5月22日当時の西大寺市教育委員会が文化財に指定しました。

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