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はじめに
 犬島は岡山市の南東にあり、市内唯一の人の住んでいる島です。
 古くは、1万年以上前のサヌカイトの石器が発見されており、岡山では最も早く人が住んでいたところと言われています。
 最も活気があった時代は、明治30年頃からの大阪港造営の時期で、5千人から6千人あまりが生活していた時代もありましたが、現在では100人に満たない人が生活している島となっています。
 島の名前の由来ともなっている犬の形をした大きな石、犬石様でも分かるように、花崗岩を産出する島で、犬島の石は遠くは仙台東照宮や鎌倉の鶴岡八幡宮の鳥居、また大阪城の石垣など各地に嫁いでいきました。
 平成8年から9年にかけて岡山城築城400年記念イベント「犬島石絵巻岡山城ストーンヒストリー」が島を舞台に開催されました。
 このイベントを通じ、犬島の石は多くの人たちの手によって切り出されて各地に送られたのだと大きな感動を受けました。
 その石たちは今どのように過ごしているのだろうか?行方を尋ねて記録に残そうと思い起こし旅を始めました。
犬島再発見の会 代表 在本桂子

学術的な資料として掲載しているものではありません。
写真は、写真家 近田陽子及び在本桂子の撮影です。
著作権は、岡山市、犬島再発見の会、近田陽子、在本桂子に属します。
記事・画像の転用を禁じます。
協力: 財団法人 福武文化振興財団

もくじ

1.菅原道真の犬伝説が残る島

菅原道真の犬伝説が残る島

菅原道真と犬島

清少納言の枕草子と犬島

桃太郎伝説と犬島

犬島の歴史


2.石の嫁ぎ先

年代別に見る

地域別に見る


3.むすび


4.ふろく

土木巧者 津田永忠と犬島

後楽園の石と石造物と犬島石

犬島の風景精錬所跡

犬島の野鳥たち

犬島の海浜植物

犬島に並ぶ石の彫刻



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